風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第33話 あらすじ/ネタバレ
武思月(ぶしげつ)、李北七(りほくしち)
武思月(ぶしげつ)は李北七(りほくしち)を捕まえ、含嘉倉(がんかそう)に現れた理由と伏火雷霆(ふくからいてい)の情報をどうやって知ったのかを問い詰める。李北七(りほくしち)は多くを語らず、武思月(ぶしげつ)の追及に耐えかねて、彼女を気絶させてしまう。
百里弘毅(ひゃくりこうき)、高秉燭(こうへいしょく)
百里弘毅(ひゃくりこうき)は昼夜を問わず調査を行い、新たに建てられた天堂大殿が元の場所から3丈ずれていることに気づく。高秉燭(こうへいしょく)は青夜(せいや)と共に百里弘毅(ひゃくりこうき)を訪ね、百里弘毅(ひゃくりこうき)は発見を詳しく説明する。高秉燭(こうへいしょく)も人為的なものだと考える。神都は地下水が豊富で土壌が軟弱だが、旧天堂大殿は花崗岩で造られていた。つまり、誰かが意図的に新しい大殿を軟弱な泥の上に建てたのだ。伏火雷霆(ふくからいてい)が爆発すれば、大殿は確実に崩壊するだろう。
燃灯(ねんとう)大典
翌日の正午には燃灯(ねんとう)大典が開催され、皇帝は大殿の外で燃灯(ねんとう)祈福を行う予定だ。百里弘毅(ひゃくりこうき)は部下を派遣して大殿周辺を調べさせたが、伏火雷霆(ふくからいてい)は見つからなかった。高秉燭(こうへいしょく)は青夜(せいや)から連山訣を入手する。この訣には、神都の地勢と地下水の分布が詳しく記されている。二人は一字一句分析するが、訣に書かれた内容と現在の地形は一致せず、伏火雷霆(ふくからいてい)の正確な位置を特定することができない。
連山堂
高秉燭(こうへいしょく)は連山訣が連山堂に関係があると推測し、白浪(はくらん)が連山堂の輿水支の後裔であることを思い出す。そのため、訣は連山堂の創始者である宇文愷がまとめたものだと推断する。当時の地形図があれば、伏火雷霆(ふくからいてい)の位置を推測できるかもしれない。百里弘毅(ひゃくりこうき)はすぐに古い地図を探す。
武思月(ぶしげつ)、李北七(りほくしち)
武思月(ぶしげつ)は李北七(りほくしち)に気絶させられ、柱に縛り付けられた状態で目を覚ます。李北七(りほくしち)に自分を解放してくれるよう懇願するが、拒否される。武思月(ぶしげつ)は李北七(りほくしち)が内衛を裏切っていないと信じ、事情を話すよう説得するが、李北七(りほくしち)は怒って大典が終わるまで何も言わないと誓う。
白浪(はくらん)、高秉燭(こうへいしょく)
白浪(はくらん)は急いで神都に戻り、内衛府に知らせようとするが拒否され、百里府で高秉燭(こうへいしょく)を探す。百里弘毅(ひゃくりこうき)は古い地図を手に入れ、連山訣に基づいて調査を行うが、夜明けまで成果は得られず、高秉燭(こうへいしょく)は焦燥に駆られる。
武攸決(ぶゆうけつ)、高秉燭(こうへいしょく)
武攸決(ぶゆうけつ)は朝、内衛に天堂大殿の警備を命じ、武思月(ぶしげつ)が一夜中帰ってこなかったことを知り、急いで捜索隊を派遣する。百里弘毅(ひゃくりこうき)はついに麗景門、尚善坊、立德坊の3つの場所が怪しいと突き止める。これらの場所はすべて天堂大殿の地下暗流につながっており、いずれかが爆発すれば大殿は崩壊する。
大典
大典が近づき、皇帝は盛装して百官を宮殿の門で待つ。武攸決(ぶゆうけつ)は内衛と羽林軍を率いて皇帝を護衛する。皇帝は武思月(ぶしげつ)が来ていないことを尋ね、武攸決(ぶゆうけつ)に厳しく指導するよう命じる。高秉燭(こうへいしょく)は李訳忱(りやくしん)に3つの伏火雷霆を処理する許可を求め、李訳忱(りやくしん)は安白檀(あんびゃくだん)を助手に任命する。
皇帝の行列
皇帝が出発し、隊列は浩々と進み、人々は道端に並んで歓迎する。高秉燭は白浪(はくらん)、青夜(せいや)と合流し、3人は3つの場所に分かれて井戸、酒蔵、地下室を調査する。武思月(ぶしげつ)は簪を使って縛を解こうとするが、李北七(りほくしち)が突然現れ、高秉燭を気にかけている彼女を怒り、殺して怒りを晴らそうとする。
白浪(はくらん)、安白檀(あんびゃくだん)
白浪(はくろう)と安白檀(あんびゃくだん)は酒蔵を調べようとするが拒否され、刺客に襲われる。二人は奮闘して反撃し、店主を密室に連れ込む。密室には伏火雷霆が隠されており、店主は奇襲を試みるが、白浪(はくろう)がろうそくの火を消し止めたため失敗する。
高秉燭、青夜(せいや)
高秉燭と青夜(せいや)は春秋道(しゅんじゅうどう)の待ち伏せを阻止し、地下室の導火線を消す。百里弘毅(ひゃくりこうき)は焦燥に駆られ、柳然(りゅうぜん)が連山訣を読んでいる間に、「朝」という字が「朝野がつながっている」という意味だけでなく、「翌日」という意味もあることに気づく。これを基に地図に線を描き、龍関門の位置を特定する。高秉燭に連絡する時間がないため、申非(しんひ)を連れてすぐに現場に向かう。
柳然(りゅうぜん)、高秉燭、青夜(せいや)
柳然(りゅうぜん)は百里弘毅(ひゃくりこうき)の行方を百里弘毅に知らせ、高秉燭と青夜(せいや)は急いで援軍に向かう。白浪(はくろう)と安白檀(あんびゃくだん)は密室で大量の伏火雷霆を発見し、店主の奇襲を辛くも回避する。百里弘毅は龍関門に到着し、京筆書肆を特定する。襲撃を受けた後、必死に火線を消し止めるが、申非(しんひ)は主を守るために命を落とす。
宮嫣(きゅうえん)、若庵(じゃくあん)
宮嫣(きゅうえん)と若庵(じゃくあん)は春秋道(しゅんじゅうどう)の殺し屋を率いて百里弘毅を包囲し、伏火雷霆で脅迫する。高秉燭と青夜(せいや)が駆けつけ、両者は激しく戦う。突然、遠くで爆発音が聞こえ、宮嫣(きゅうえん)は兵を引く。高秉燭は若庵(じゃくあん)を斬り殺す。
高秉燭、李訳忱(りやくしん)
高秉燭は爆発音を聞いて、自分が騙されたことに気づく。青夜(せいや)はわざと彼を連れて連山訣を入手させ、天堂大殿周辺の怪しい場所を調査を手伝わせたのだ。高秉燭は李訳忱(りやくしん)に事実を報告し、春秋道(しゅんじゅうどう)は燃灯(ねんとう)大典を隠れ蓑にして、もっと大きな陰謀を企んでいるのではないかと疑う。高秉燭の予想通り、安白檀(あんびゃくだん)は含嘉倉(がんかそう)が爆破されたという衝撃的な知らせをもたらし、李訳忱(りやくしん)は言葉を失う。
第33話の感想
第33話は、緊迫感あふれる展開と衝撃的な結末で、視聴者を釘付けにした。
特に、高秉燭と青夜(せいや)が春秋道(しゅんじゅうどう)の罠にはまり、絶体絶命の危機に陥るシーンは手に汗握る展開だった。また、李北七(りほくしち)が武思月(ぶしげつ)に襲いかかるシーンは、二人の複雑な関係性を浮き彫りにした。
一方で、白浪(はくろう)と安白檀が密室で伏火雷霆を発見するシーンは、コミカルな要素も含まれており、緊張感の緩和に一役買っていた。
つづく