風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~』第36話 あらすじ/ネタバレ

高昇(こうしょう)の横暴

高昇(こうしょう)派の大理寺護衛が、一組の父子から食料を奪い、彼らを春秋道(しゅんじゅうどう)と結託しているという罪を着せた。男は必死に冤罪を訴え、民衆は高昇(こうしょう)に強く抗議する。武思月(ぶしげつ)と高秉燭(こうへいしょく)は知らせを聞いて駆けつけ、武思月(ぶしげつ)の制止を無視した高昇(こうしょう)は男を捕まえようと命じる。民衆が押し寄せ、現場は混乱に陥る。高秉燭(こうへいしょく)は急いで男の息子を守る。

武思月(ぶしげつ)の決断

武思月(ぶしげつ)は立ち上がり、大声で暴動を制止する。そして、春秋道(しゅんじゅうどう)が民衆に配った食料は含嘉倉(がんかそう)の官糧であり、食料を取り戻すことはしないと約束し、安心するよう説得する。武思月(ぶしげつ)は真相をできるだけ早く明らかにし、一日も早く民衆に安心できる食料を提供することを約束すると、民衆はそれぞれ散っていった。

李頓(りとん)の疑惑

武攸決(ぶゆうけつ)は聯昉(れんほう)から送られてきた情報を受け取り、民間の噂では今回の食料不足は太子李頓(りとん)が大量の食料を蓄えており、これで大儲けしようとしているという。民衆は明日東宮に行って李頓(りとん)を取り囲む予定だ。武攸決(ぶゆうけつ)は武思月(ぶしげつ)に事件の真相を明らかにするように命じ、李頓(りとん)に濡れ衣を着せることはできない。武思月(ぶしげつ)は部下を連れて指定された場所に行くと、大量の食料が発見され、人証物証ともに李頓(りとん)を指し示していた。

皇帝の怒り

皇帝はこのことを知って激怒し、李頓を厳しく叱責する。李頓は何も知らないと言い張るが、それはすべて部下の仕業であり、皇帝はそれを全く信じない。皇帝は李頓を東宮に幽閉し、自分の命令なしに東宮から出ることを禁じる。武慎行(ぶしんこう)は武攸決(ぶゆうけつ)に文武百官の醜聞をすべて明らかにするように迫り、この機会に朝廷の権力を握ろうとする。武攸決(ぶゆうけつ)は彼に大局を優先するよう説得するが、武慎行(ぶしんこう)は激怒し、彼の職を解任すると脅迫する。

春秋道(しゅんじゅうどう)の陰謀

武思月(ぶしげつ)と高秉燭(こうへいしょく)は、李頓が食料を蓄えているとは信じず、これはすべて春秋道(しゅんじゅうどう)が民衆を朝廷に恨みを抱かせるために仕組んだことだと考える。彼らはこれで騒ぎを起こそうとしているのだ。高秉燭(こうへいしょく)は情報を受け取り、不良井(ふりょうせい)でも騒ぎが起きていることを知り、急いで様子を見に行く。

掌春使(しょうしゅんし)の計画

掌春使(しょうしゅんし)は時が来たと感じ、青夜(せいや)に最後の計画を実行させる。春秋道(しゅんじゅうどう)の信徒は民間に噂を広め、民衆は朝廷を憎むようになる。春秋道の信徒はさらに扇動し、民衆は蜂起して皇城に押し寄せ、皇帝を殺せと要求する。百里弘毅(ひゃくりこうき)は民衆が反乱を起こそうとしていることを知り、決意を固めて事実を明らかにすることを決意する。柳然(りゅうぜん)は自らの手で衣服を整え、彼を見送る。

不良井(ふりょうせい)の混乱

不良井(ふりょうせい)の民衆も集まり、春秋道に参加するために外に出ることを要求する。裴諫(はいかん)は弓兵に群衆を狙うように命じるが、高秉燭(こうへいしょく)が駆けつけて阻止し、春秋道の言葉を信じるなと説得する。しかし、民衆は全く信じず、彼を不良井(ふりょうせい)の罪人として扱う。高秉燭(こうへいしょく)は春秋道の刺客が自分の仲間7人を殺したことを明かし、長年の努力と忍耐は、みんなを不良井(ふりょうせい)から連れ出して、神都で堂々と暮らすためだと訴えるが、民衆は全く信じず、高秉燭(こうへいしょく)を罵倒する。丑じい(ちゅうじい)は高秉燭(こうへいしょく)を庇い、民衆に懇々と説得する。高秉燭(こうへいしょく)は跪いて民衆に約束し、みんなを不良井から連れ出すと誓う。

青夜(せいや)の正体

高秉燭(こうへいしょく)は丑じい(ちゅうじい)から、春秋道の人が不良井の人を惑わそうとしていることを聞き、急いで家に帰ると、そこにいたのは青夜(せいや)だった。高秉燭は彼女を殺そうとするが、どうしてもできない。青夜(せいや)は高秉燭が自分を長年行方不明だった妹だと思っていることを知っているが、彼女はそうではない。彼女は高秉燭を殺すために不良井に来たのだ。しかし、彼女は幼い頃から孤児であり、神道に育てられた。今、彼女を殺すために送り込まれた彼女は、高秉燭に襲いかかる。高秉燭は必死に避け、青夜(せいや)は死をもって罪を償おうとするが、高秉燭は彼女を止め、死は無能であり、逃避であると言い、彼女は生き続け、負った血の借りを返す必要があると告げる。

皇帝の決断

皇帝は文武百官に自宅の余った食料をすべて出すように命じ、武攸決(ぶゆうけつ)に食料を持って皇城の外で民衆をなだめるように命じる。百里弘毅(ひゃくりこうき)は皇帝のもとを訪れ、春秋道の刺客に殺されるのを防ぐために武攸決(ぶゆうけつ)を呼び戻すように懇願する。皇帝は武攸決(ぶゆうけつ)が対応できると信じている。百里弘毅(ひゃくりこうき)は、百里寛仁(ひゃくりかんじん)が当年偽装死して春秋道に加わったことを詳しく話し、百里寛仁(ひゃくりかんじん)が群衆に紛れ込んで武攸決(ぶゆうけつ)が殺されるのを見届けると推測する。百里弘毅(ひゃくりこうき)は皇帝に武攸決(ぶゆうけつ)を呼び戻すように懇願する。

武攸決(ぶゆうけつ)の演説

武攸決は民衆の前で、春秋道が事前に食料を盗み出し、含嘉倉(がんかそう)を爆破して神都に食料不足を引き起こしたことを暴露する。春秋道は偽善のに食料を配り、民衆の朝廷への恨みを煽って、自分たちの目のを達成しようとしているのだ。民衆は全く信じず、武攸決は皇帝が民衆のために食料を調達するために苦心していることを理解するよう懇願し、春秋道を必ず殲滅し、食料を取り戻し、すべての人に食料を供給することを誓う。民衆は一斉に跪いて聖恩に感謝するが、百里寛仁(ひゃくりかんじん)だけがそこに立ち尽くしており、彼はやむなく投降する。

百里弘毅(ひゃくりこうき)の勇気

皇帝は百里弘毅(ひゃくりこうき)の勇気を大いに称賛し、武攸決から事実を聞いており、既往不問にすることを決意する。皇帝は武攸決がすでに百里寛仁(ひゃくりかんじん)を捕まえたと確信している。武思月(ぶしげつ)は武攸決の活躍を目の当たりにして、彼に心酔する。武攸決は高秉燭が部下を連れて山に隠された春秋道の食料を探しに行ったことを知り、春秋道の陰謀はそれだけではないと感じている。

宇文佩佩(うぶんはいはい)の行方

裴諫(はいかん)は部下を連れて宇文佩佩(うぶんはいはい)を捜索するが、見つからない。柳沣(りゅうほう)は宇文佩佩(うぶんはいはい)を隠し、彼女の大好きなお菓子や料理をこっそり届ける。宇文佩佩(うぶんはいはい)は柳沣(りゅうほう)に迷惑をかけたくないと考え、早くここから立ち去るように説得する。柳沣(りゅうほう)は彼女が長年苦しんできたことを知っており、彼女をここから連れ出すことを誓う。宇文佩佩(うぶんはいはい)は感動して涙を流し、彼と一緒に天涯海角をさまようことを約束し、二度と戻らないと告げる。

第36話の感想

第36話は、春秋道の陰謀が明らかになり、物語が大きく前進した回でした。特に印象に残ったのは、以下の3点です。

  1. 武攸決の活躍: 武攸決は、民衆の前で春秋道の陰謀を暴き、食料不足の真相を明らかにしました。彼の勇気と決断力は、民衆の信頼を勝ち得ただけでなく、春秋道の打倒にも大きく貢献することでしょう。
  2. 高秉燭の苦悩: 高秉燭は、春秋道の刺客である青夜(せいや)と対峙し、複雑な感情に苦しめられました。彼は青夜(せいや)を殺すことができず、彼女に生きる道を示しました。高秉燭の優しさと強さは、多くの視聴者の心を打ったことでしょう。
  3. 百里弘毅(ひゃくりこうき)の決意: 百里弘毅(ひゃくりこうき)は、春秋道の陰謀を阻止するために、皇帝に真実を伝え、武攸決を呼び戻すよう懇願しました。彼の勇気と行動力は、物語の展開を大きく左右することでしょう。

つづく