風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第5話 あらすじ/ネタバレ
百里弘毅(ひゃくりこうき)は高秉燭(こうへいしょく)が再び訪れると信じて、一人で霊を弔う口実を作り、屋敷の使用人や家丁を全員追い払いました。すると、高秉燭(こうへいしょく)が約束通り現れ、百里延(ひゃくりえん)の検視を要求しました。百里弘毅(ひゃくりこうき)は自らが毒を検分すると主張し、高秉燭(こうへいしょく)が遺体を解剖する様子を見届けましたが、腐敗臭に耐えきれず吐きそうになり、急いでその場を去りました。
高秉燭(こうへいしょく)は百里延(ひゃくりえん)が沙遅蛇毒で死亡したことを確認しました。この毒は非常に強力で、即死し痕跡を残しません。ただ、内臓に深刻な損傷を与えます。一方、武思月(ぶしげつ)は内衛府に戻ると、陳武らが勝手に百里延(ひゃくりえん)事件の記録を調べているところを発見し、徐瑗に妨害され、指揮ミスを責められました。武攸決(ぶゆうけつ)がちょうど現れ、争いを鎮め、武思月(ぶしげつ)に家に帰って休むように言いました。
高秉燭(こうへいしょく)は途中で武思月(ぶしげつ)を呼び止め、陳闕(ちんけつ)が人を殺した真相を明かし、春秋道(しゅんじゅうどう)が事件の黒幕であることを示唆し、真相を一緒に調べようと誘いました。武思月(ぶしげつ)は疑念を抱きながらも、翌日高秉燭(こうへいしょく)を内衛府に連れて行って調べると約束しました。翌日、高秉燭(こうへいしょく)は侍衛に扮して武思月(ぶしげつ)に同行し、李北七(りほくしち)の尋問をかわして、記録庫に潜入して手がかりを探しました。武攸決(ぶゆうけつ)は異変に気づき、武思月(ぶしげつ)を無理やり追い出し、令牌を没収しました。人々が去った後、高秉燭(こうへいしょく)は捜索を続け、ついに重要な証拠を手に入れました。
同時に、百里弘毅(ひゃくりこうき)は自宅の品々を徹夜で調べ、沙遅蛇毒が西域の貢物に由来し、賜った名門に存在する可能性があることを突き止めました。彼は賓客名簿を照らし合わせると、顧嘉、呉成、黄安の3人が婚礼に出席していなかったことに気づき、追跡することにしました。白浪(はくらん)は偽酒を売ったことで役人に追われましたが、高秉燭(こうへいしょく)に助けられて逃げ出すことができました。高秉燭(こうへいしょく)は白浪(はくらん)の家の背景を利用して輿水図を入手し、銅の輸送中に劫掠された可能性が高く、龍門河段が最適な劫掠地点であると推測しました。
白浪(はくらん)は計画通り工事現場に潜入し、銅の品質が低下していることと、新しい銅がまもなく到着することを知りました。彼はすぐに高秉燭(こうへいしょく)に報告し、2人は龍門に向かうことにしました。白浪(はくろう)は恐れていましたが、高秉燭の威圧に屈して同行することにしました。途中、白浪(はくろう)は酒を届けるという口実で、高秉燭を酒蔵に隠して街から連れ出し、2人は馬を駆って龍門へと向かいました。
第5話の感想
第5話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。百里弘毅(ひゃくりこうき)と高秉燭のコンビが本格的に動き出し、事件の真相に一歩ずつ近づいていきます。
特に印象的だったのは、百里弘毅(ひゃくりこうき)の成長ぶりです。彼は最初は高秉燭を毛嫌いしていましたが、事件を通じて彼の能力を認め、信頼するようになっていきました。また、高秉燭も百里弘毅(ひゃくりこうき)の正義感と行動力に感銘を受けている様子でした。
一方、武思月は内衛府での立場が危うくなっています。陳武の失態を庇ったことが徐瑗に咎められ、令牌を没収されてしまいました。しかし、彼女は諦めることなく、高秉燭と共に真相を追い求めていく決意を固めました。
つづく