ストーリー
舞台は三国時代の蜀漢。蜀軍は北伐で魏に敗北し、その原因は魏に潜む蜀のスパイ「陳恭(ちんきょう)」が流した偽情報によるものだった。蜀の反間諜のエキスパートである荀ク(じゅんく)は、陳恭(ちんきょう)の調査のため魏に潜入する。
荀ク(じゅんく)は陳恭(ちんきょう)の調査を無事に終え、蜀に帰還する。しかし、蜀の情報機関には魏のスパイ「燭龍(しょくりゅう)」が潜んでいることが発覚。荀ク(じゅんく)は陳恭(ちんきょう)と協力して「燭龍(しょくりゅう)」の正体を突き止め、蜀の危機を救う。
このドラマは、三国志の英雄ではなく、陰で活躍する諜報員の活躍を描いている。歴史の表舞台には出てこない、諜報員の葛藤や決断が描かれており、三国志ファンだけでなく、スパイ映画ファンにも楽しめる作品となっている。
見どころ
三大謎案之 街亭情報事件
蜀漢丞相 諸葛亮(しょかつりょう)が第一次北伐を開始しましたが、「馬謖(ばしょく)の街亭の敗北」により失敗に終わりました。
街亭が陥落した理由は?
曹魏に潜伏していた蜀のスパイ「白帝(はくてい)」が偽情報を提供したのか?
情報がどのように漏洩したのか?
蜀のスパイ「白帝(はくてい)」は、真の情報が魏のスパイ「燭龍(しょくりゅう)」によってすり替えられたと主張しています。
蜀のスパイ「白帝(はくてい)」は裏切ったのか? 魏のスパイ「燭龍(しょくりゅう)」は何をしたのか?
「街亭情報事件」から幕を開けます...
三大謎案之 青萍計画
蜀漢軍技司が開発した新型連弩は、極秘の戦略的優位性を持つものでした。
曹魏の郭淮(かくわい)は、「青萍計画」を立て、甥の郭剛(かくごう)と五仙道に連弩の設計図を盗ませようとしました。
しかし、「青萍計画」はそれだけにとどまりません...
三大謎案之 誰が燭龍(しょくりゅう)なのか
魏のスパイ「燭龍(しょくりゅう)」は、蜀漢の情報機関である司聞曹に潜入している疑いがあります。
この存在は、蜀漢の情報安全を極めて危険な状態に陥れています。
このコードネームは、司聞曹内に疑心暗鬼を生み出しています。
その他の説明
曹魏 間軍司
曹魏は、蜀漢の諜報活動に対抗するため、司聞曹を参考に軍事情報機関として間軍司を設置しました。
設立者:曹魏雍州刺史 郭淮(かくわい)
指揮系統:鄴城中書省の直轄であり、地方官衙の管轄を受けません。
蜀漢 軍技司
蜀漢の軍事装備開発部門であり、蜀漢丞相 諸葛亮(しょかつりょう)によって設立されました。
所属:軍方
関係:司聞曹(諜報機関)とは同格の組織であり、互いに隷属関係はありません。
最新装備:連弩
連弩の最先端兵器コードネーム:「蜀都」と「元戎」
特徴:連続発射が可能で、射程が長く、攻撃力が強力。
機密情報:兵器の性能、設計などは蜀漢軍事装備の最高機密です。
蜀漢 司聞曹
司聞曹は、以下の三司一室で構成されています。
1. 司聞司:
- 境外に派遣した遊梟(ゆうきょう)スパイによる政治・軍事情報の収集
- スパイの訓練、潜伏、連絡の管理
2. 軍謀司:
- 収集した政治・軍事情報の分析、まとめ
3. 靖安司:
- 蜀漢国内における反間、治安維持、安定化
- 曹魏による蜀漢への様々な浸透への対応
4. 主記室:
- 司聞曹内部の総務、後方支援
各話あらすじ(全24話)
- 21 - 24
- 17 - 20
- 13 - 16
- 9 - 12
- 5 - 8
- 1 - 4
24話(最終回)
陳恭(ちんきょう)は顔色を変えず、楊儀(ようぎ)に、自分が真の二重スパイであることを認めれば、すべては自分の謀略によるものであり、誰もが身の安全を確保できると告げた。実際、陳恭は愛妻の翟悅(たくえつ)を自らの手で死なせた瞬間から、すでに必死の覚悟を決めていた。李厳(りげん)は南鄭城外で馬岱(ばたい)の率いる伏兵に阻まれ、荀ク(じゅんく)は陳恭を捕らえた。
23話
陳恭(ちんきょう)はわざと合図を遅らせ、付近に潜んでいた五仙道教徒は蜀軍に包囲された。陳恭は黄預(こうよ)を斬り殺し、翟悅(たくえつ)の仇を討つという誓いを果たした。李厳(りげん)の行動は、紛れもなく仮逆の事実であり、証拠は明白であった。楊儀(ようぎ)と馬岱(ばたい)は直ちに蜀軍を率いて南鄭を包囲し、李厳(りげん)に投降を要求した。
22話
黄預(こうよ)の監視下、陳恭(ちんきょう)は崖壁に潜み、馬車に乗った荀ク(じゅんく)に向かって弩を構えた。陳恭は何度も躊躇したが、ついに引き金を引いた。回転する金鈚の弩矢が荀ク(じゅんく)の胸を直撃した。黄預は満足そうに姿を消した。
諸葛亮(しょかつりょう)は蜀軍を率いて祁山に進軍し、郭淮(かくわい)率いる魏軍と再び正面から対峙した。連日の雨で蜀軍の食料が不足し、諸葛亮は心を痛め、大将の魏延(ぎえん)に食料の輸送を命じた。
21話
荀ク(じゅんく)は馮膺(ふうよう)を逮捕し、馮膺(ふうよう)が敵に通じていたという確たる証拠を手に入れたにもかかわらず、心は晴れなかった。もし高堂秉(こうどうへい)の他殺証拠が馮膺を直接指していなければ、荀ク(じゅんく)は馮膺を捜査対象にすることはなかっただろう。さらに、荀ク(じゅんく)が率いる靖安司が馮膺の捜査と逮捕を行った際、あまりにも簡単に事が運んだことが、彼を悩ませていた。
20話
荀ク(じゅんく)は柳瑩(りゅうえい)と別れを告げ、柳瑩(りゅうえい)から贈られた竹笛の信物を常に持ち歩いていることを明かした。そして、柳瑩に蜀漢をいつでも出城できる令牌を贈り、蜀漢を離れることを望んだ。
陳恭(ちんきょう)と馮膺(ふうよう)の会談
陳恭は馮膺(ふうよう)と会い、父親の真の死因が謀略ではなく、国のために命を落としたことを知った。馮膺が曹魏と遊梟(ゆうきょう)に関する情報を交換していたことも、命令によるものだった。高堂秉(こうどうへい)の死は、馮膺が仕組んだものだった。
19話
李厳(りげん)は、馮膺(ふうよう)が提案した「三段階計画」を採用することを決めた。荀ク(じゅんく)は、高堂秉(こうどうへい)の死は馮膺(ふうよう)の仕業ではないかと疑い、すべての情報を陳恭(ちんきょう)に伝え、林良(りんりょう)を使って馮膺を監視しようとした。陳恭は仕方なく承諾した。荀ク(じゅんく)の捜査は、最終的に「青萍計画」の中核に触れる可能性が高かった。郭淮(かくわい)は、陳恭の裏切りを防ぐために、黄預(こうよ)を陳恭に会いに行かせ、陳恭に荀ク(じゅんく)を殺すように要求した。
18話
事件が突破口を掴もうとする緊迫した場面で、高堂秉(こうどうへい)が獄中で自殺した。荀ク(じゅんく)は驚きながらも、現場を綿密に検証し、他殺の痕跡を発見した。そして、高堂秉(どうへい)を殺害した疑いのある人物は、なんと馮膺(ふうよう)であった。荀ク(じゅんく)は陳恭(ちんきょう)に馮膺(ふうよう)に対する疑念を打ち明けるが、陳恭は荀ク(じゅんく)の疑いを否定する。陳恭は義兄の性格を深く理解しており、挫けるほどに勇猛になり、強敵が現れるほどに強くなることを知っていた。
17話
郭淮(かくわい)の話を聞いて、郭剛(かくごう)は3年前に陳恭(ちんきょう)が司聞曹に派遣されて魏の郭淮都督府に潜入し、情報収集中に郭淮に捕らえられたことを知りました。郭淮は人物を見る目があり、陳恭のような人物はどんな外圧にも屈しないことを知っていました。陳恭の心を解き放つ唯一の方法は、陳恭の父親の死の真相を明らかにすることでした。
16話
陳恭(ちんきょう)は李厳(りげん)に拝謁し、師弟二人は久しぶりに再会を果たしました。二人は和やかに語り合い、李厳(りげん)は陳恭を李バク(りばく)に代えて司聞曹西曹掾に任命することを決めました。しかし、李厳は陳恭の真の目的を知りませんでした。
陳恭は柳瑩(りゅうえい)と会うために、半分に割れた竹筒を持参していました。実は、陳恭こそが真の「燭龍(しょくりゅう)」だったのです。郭淮(かくわい)が計画した「青萍計画」は、陳恭が司聞曹西曹掾になったことで、ついに最終段階に突入しました。
15話
荀ク(じゅんく)は、譙峻(チャオジュン)校尉の手下によって拷問を受け、生死の境を彷徨っていた。しかし、彼は最後まで口を閉ざし続けた。彼の唯一の希望は、陳恭(ちんきょう)が計画通りに行動し、燭龍(しょくりゅう)を捕らえて彼の潔白を証明することだった。
その時、司聞曹の掾である馮膺(ふうよう)が陳恭を連れて駆けつけた。実は、陳恭は弩機の設計図を餌に罠を仕掛け、魏に機密図面を送り届けようとしていた高堂秉(こうどうへい)をまんまと捕らえていたのだ。
高堂秉(どうへい)は、陳恭の策略にはまり、いつの間にか捕縛されていた。
14話
荀攸は裴緒(はいしょ)に靖安司での当番を命じ、自身は定軍山へと向かった。通行証を提示して軍器司に入り、陳恭(ちんきょう)の脱出を手助けするため、側面の門を開けた。
一方、黄預(こうよ)率いる死士たちは定軍山麓の倉庫を襲撃。蜀軍の守備隊が多数応援に向かい、総成部の警戒兵力が手薄になった。
荀攸は裴緒に靖安司での当番を命じ、自身は定軍山へと向かった。通行証を提示して軍器司に入り、陳恭の脱出を手助けするため、側面の門を開けた。
黄預率いる死士たちは定軍山麓の倉庫を襲撃。蜀軍の守備隊が多数応援に向かい、総成部の警戒兵力が手薄になった。
13話
黄預(こうよ)と長老が次の行動を協議している隙をついて、陳恭(ちんきょう)は牢獄に潜入した。妻である翟悅(たくえつ)を救い出すため、血路を切り開く決意だった。しかし、翟悅(たくえつ)は断固として拒否した。
もし陳恭が自分を脱獄させれば、彼は燭龍(しょくりゅう)を捕らえる機会を失ってしまう。そうなれば、燭龍が陳恭に著せた仮逆罪の汚名は永遠に晴れないだろう。蜀漢の司聞曹に潜り込んだ燭龍は、すでに蜀漢にとって大きな脅威となっている。自分の命を救うために、何千何万もの蜀漢の将士の命を危険にさらすことはできない。
翟悅(たくえつ)の強い意誌に、陳恭は思いとどまった。彼は翟悅(たくえつ)を牢獄に残し、黄預たちとともに新たな作戦を練り直すことにした。燭龍を捕らえ、仮逆の汚名を晴らすためには、より週到な計画が必要だったのだ。
12話
狐忠(こちゅう)は蜀軍を率いて五仙道総壇を襲撃し、そこには荒れ果てた跡地が残されただけだった。基地の文書档案と食料はすべて放火で焼失した。蜀軍は大勝利を収めたものの、捜索リストに載っていた重要な長老と祭酒は逃亡した。
蜀軍による五仙道掃討作戦は勝利に終わり、李バク(りばく)の遺体は戦死した英雄として南鄭に運ばれた。司聞曹は盛大な葬儀を行った。荀ク(じゅんく)は李バク(りばく)が馮膺(ふうよう)を陥れた事件で、馮膺(ふうよう)の南鄭脱出に尽力したため、馮膺は個人的に荀ク(じゅんく)に感謝の意を表した。
11話
翟悅(たくえつ)は自分が黄預(こうよ)に監視されていることに気づかなかった。黄預は翟悅(たくえつ)の企みを察知しており、白帝(はくてい)の情報もわざと漏らして、翟悅(たくえつ)に自白させようとしていた。翟悅(たくえつ)は不安を感じ始めた。荀ク(じゅんく)は翟悅(たくえつ)と陳恭(ちんきょう)の危機を知り、馮膺(ふうよう)に救出を要請した。馮膺(ふうよう)は唯一の救世主だったからだ。
10話
陳恭(ちんきょう)は計画に著手した。彼は黄預(こうよ)が竹雀をしっかりと縛っていないことに気づき、このままでは死ぬことになるだろうと責めた。陰輯(いんしゅう)は李バク(りばく)に、荀ク(じゅんく)が朝議での様子が少しおかしいと感じていると告げた。李バク(りばく)は、荀ク(じゅんく)の手元にまだ明かされていない手がかりがあるのではないかと疑った。
9話
荀ク(じゅんく)は、李バク(りばく)の支援を受けているものの、馮膺(ふうよう)が燭龍(しょくりゅう)であるとは考えていませんでした。彼は、廖会(りょうかい)殺害事件と白帝(はくてい)密語の彫版紛失事件の真相を密かに調査し、別の真相があることを発見しました。
黄預(こうよ)の信頼を得た陳恭(ちんきょう)は、ついに翟悅(たくえつ)と再会する機会を得ました。二人は、溢れそうになる想いを抑え、互いに無事を祈り合います。陳恭は翟悅(たくえつ)に、五仙道に来た目的は燭龍を見つけることだと告げました。
8話
司聞曹は軍から、陽平関で魏の密偵が発見され、一人は死亡、一人は逃走したとの報告を受けた。馮膺(ふうよう)は荀ク(じゅんく)を調査のために派遣した。荀ク(じゅんく)は、死んだのは陳恭(ちんきょう)か糜冲(びちゅう)のどちらかであると推測したが、どちらが死んだのかはわからなかった。そこで、荀ク(じゅんく)は遺体を検分するために陽平関に向かった。
荀ク(じゅんく)は、陳恭の李代桃僵の計を成功させることに成功した。しかし、黄預(こうよ)は狡猾で猜疑心が強く、燭龍(しょくりゅう)から得た情報に基づいて、五仙道の二人の長老に魏の使者になりすまし、間軍司で陳恭に会ったことがないと偽証させた。
7話
荀ク(じゅんく)は、闇号解読用の彫刻版から密かに調査を開始しました。偽情報事件の最大の容疑者は、司聞曹の行政長官である孫令(そん れい)でした。しかし、孫令(そん れい)は曹掾馮膺(ふうよう)の義理の弟であり、荀ク(じゅんく)の調査は馮膺(ふうよう)の妨害を受けました。荀ク(じゅんく)は仕方なく、李バク(りばく)の協力を求めます。この時の司聞曹は、荀ク(じゅんく)が南鄭を離れて天水で任務を遂行していた頃とは大きく変わっていました。李バク(りばく)は司聞曹内で派閥を作り、司聞曹を烏合の衆にしていました。
6話
白帝(はくてい)の陳恭(ちんきょう)は、おそらく罠にはめられた可能性があります。そして、魏のスパイである「燭龍(しょくりゅう)」が司聞曹の内部高層に潜伏しているという情報が、李バク(りばく)にとって貴重な情報となりました。李バク(りばく)は、真の燭龍が誰であるかには関心はなく、荀ク(じゅんく)の情報を用いて馮膺(ふうよう)を一挙に打倒し、李厳(りげん)が丞相諸葛亮(しょかつりょう)を攻撃するための十分な証拠と手がかりを提供したいと考えていました。李バク(りばく)は荀ク(じゅんく)を支持し、秘密裏に調査する権限を与えました。
5話
陳恭(ちんきょう)の動機の真相を暴くため、密かに陳恭の軍司、司馬糜冲(びちゅう)は陳恭を監視していた。糜冲(びちゅう)は陳恭と共に漢中へ向かい、彼の行動を近くで見守ることにした。二人は一路上、知恵と勇気を競い合った。
荀ク(じゅんく)は帰路の山道で、柳瑩(りゅうえい)という名の遭難した女性を助けた。柳瑩(りゅうえい)は元々武都城の玉鳴楽坊で音楽家をしていたが、蜀軍が敗北し、魏軍が城に入り略奪と殺戮を行った。美しい女性は魏軍の陣営に送られ、慰安婦にされることになったが、柳瑩は辛うじて逃げ出した。家は破壊され、家族を失った柳瑩は、南鄭にいる師匠を頼って行くしかなかった。
4話
「赤帝(せきてい)」は常に谷正(こくせい)を利用して情報を伝達させていた。谷正(こくせい)が死んだ今、証言できる者は誰もいない。街亭の情報漏洩事件の失態は、陳恭(ちんきょう)が背負うしかない。
燭龍(しょくりゅう)は一体誰なのか? 二人はいくら考えても答えが出なかった。燭龍は司聞曹内部に潜伏しており、蜀にとって大きな脅威となっていた。排除しなければ、蜀の全ての軍事計画は曹魏にとって筒抜けになってしまう。
荀ク(じゅんく)と陳恭は、陳恭に濡れ衣を著せた仮逆者の汚名を晴らすだけでなく、燭龍の正体を暴くことを決意した。
3話
陳恭(ちんきょう)は、"燭龍(しょくりゅう)"の行方を追跡し、魏軍の軍情驛馬を調査したが、収穫はなかった。しかし、郭剛(かくごう)から、燭龍が手紙を送り、遊梟(ゆうきょう)荀ク(じゅんく)が天水に"白帝(はくてい)"の調査に向かったことを通報してきたことを知った。これにより、燭龍が司聞曹の高層部に潜伏していることが確認された。
荀ク(じゅんく)は、陳恭から白帝の情報伝達ルートを聞いた。白帝は、情報を盗み出すと、督行轅の南西の角にある樹林に潜む腹心に渡し、腹心は吉利車馬行の掌柜?谷正(こくせい)に渡し、谷正(こくせい)が蜀国に運ぶという仕組みだった。
2話
軍謀司司尉の高堂秉(こうどうへい)は、荀ク(じゅんく)を魏国へ護送する道中、荀ク(じゅんく)に当時の情報入手前後の具体的な状況を説明した。数ヶ月前、蜀魏が激突した際、白帝(はくてい)は曹魏の都督?郭淮(かくわい)の屋敷に潜入し、曹魏の極秘軍事計画を盗み出し、蜀軍の祁山大営に届けた。しかし、白帝が命を懸けて入手した真の情報は、蜀軍に届く際に不可解なことに、蜀軍の判断を誤らせる偽の情報へとすり替えられていた。
1話
西暦228年、蜀の北伐は魏に大敗を喫した。蜀の丞相である諸葛亮(しょかつりょう)は、責任を取るため三階級降格し、丞相の職務を代行した。直接の責任者である参軍の馬謖(ばしょく)は、軍紀粛正のため斬首された。三軍は衝撃を受けた。
蜀の軍情を司る司聞曹は、事件の真相を究明するため調査を開始した。調査の結果、北伐中に魏に潜伏していた高級密偵「白帝(はくてい)」から情報が寄せられていたことが判明した。情報には魏軍の作戦計画が詳細に記されていたが、実は偽情報だった。この偽情報が蜀軍の判断を誤らせ、北伐の失敗に直接つながった。
靖安司の副司尉である荀ク(じゅんく)は、この事態を重く受け止め、魏の天水郡に潜入した。荀ク(じゅんく)の任務は、「白帝」こと陳恭(ちんきょう)の正体と事件の真相を明らかにすることである。
全24話ネタバレ
キャスト、登場人物
陳恭 (ちんきょう)
陳坤(チェン・クン)
荀ク(じゅんく)
白宇(パイ・ユー)
馮膺(ふうよう)
聶遠(ニエ・ユエン)
孫令(そん れい)
常遠(ジョウ・エン)