風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms- 第13話 あらすじ/ネタバレ
陳恭(ちんきょう)と翟悅(たくえつ)の別れ
陳恭(ちんきょう)は翟悅(たくえつ)を連れて逃げようと塀を乗り越えて翟悅(たくえつ)の元にやってくる。しかし、翟悅(たくえつ)は逃げれば燭龍(しょくりゅう)を捕らえる計画が失敗し、陳恭(ちんきょう)と荀ク(じゅんく)は裏切り者として追われる身になると言う。陳恭(ちんきょう)は苦しみを堪えきれずに泣き出すが、翟悅(たくえつ)は黄預(こうよ)に疑われないように悲しむなと諭す。
翟悅(たくえつ)は毒の発作に耐えながら、黄預(こうよ)と燭龍(しょくりゅう)の密書の解読方法が『太平天書』にあることを陳恭(ちんきょう)に伝える。しかし、どの巻に記されているかはまだ分かっていない。
翟悅(たくえつ)は自分が密書の存在を明かしたことを記した数字を陳恭(ちんきょう)に伝える。これが翟悅(たくえつ)が陳恭(ちんきょう)にしてあげられる最後の事だった。翟悅(たくえつ)は荀ク(じゅんく)から預かった毒を塗った匕首を受け取り、舌に一突きして毒が回ったように見せかけ、疑われることなく死のうとする。
陳恭(ちんきょう)は翟悅(たくえつ)を強く抱きしめる。翟悅(たくえつ)は国、家族、愛する人、全てに尽くし、最期に夫と再会し、その腕の中で息を引き取ることができて満足だった。
陰輯(いんしゅう)の処罰
夜、獄から解放された孫令(そん れい)は馮膺(ふうよう)に陰輯(いんしゅう)と荀ク(じゅんく)のことを訴える。そこに高堂秉(こうどうへい)が陰輯(いんしゅう)を乗せた馬車でやってくる。陰輯(いんしゅう)は馮膺(ふうよう)の前に跪き、自分の罪を全て告白する。実は馮膺(ふうよう)は以前から陰輯(いんしゅう)が密売を行っていることを知っていたが、大局を考慮して黙っていた。
陰輯(いんしゅう)は馮膺(ふうよう)を裏切ったことを悔い、命だけは助けてほしいと懇願する。馮膺(ふうよう)は陰輯(いんしゅう)を今後も使うと言い、高堂秉(こうどうへい)には今後策を弄さないようにと釘を刺す。
高堂秉(こうどうへい)は陰輯(いんしゅう)を引き取り、孫令(そん れい)は馮膺(ふうよう)が陰輯(いんしゅう)を簡単に許したことに納得がいかない。馮膺(ふうよう)はかつて陰輯(いんしゅう)に背後から刺されたことをまだ気にしていたが、陰輯(いんしゅう)は才能があり、今回のことでより使いやすくなると言う。
高堂秉(こうどうへい)は陰輯(いんしゅう)の代わりに定軍山に巡察に行く準備をする。馮膺(ふうよう)は高堂秉(こうどうへい)と一緒に紫煙閣に行って柳瑩(りゅうえい)に会い、李厳(りげん)に推薦することを伝えたいと言う。ちょうどそこに荀ク(じゅんく)が現れ、馮膺(ふうよう)が持っている印鑑を見て、ある考えが浮かぶ。
荀ク(じゅんく)と柳瑩(りゅうえい)の密約
荀ク(じゅんく)は柳瑩(りゅうえい)の馬車を呼び止め、竹笛を取り戻したいと言う。柳瑩(りゅうえい)は荀ク(じゅんく)が本当に欲しいのは竹笛なのか、それとも自分に会いたかったのかと尋ねる。言葉に詰まった荀ク(じゅんく)を見て、柳瑩(りゅうえい)は笑いながら竹笛を返す。
柳瑩(りゅうえい)は荀ク(じゅんく)が何か頼み事があるのではないかと察し、荀ク(じゅんく)は馮膺(ふうよう)の印鑑を盗んでほしいと頼む。柳瑩(りゅうえい)は快諾し、侍女の影児(えい)が渡すと言う。柳瑩(りゅうえい)は荀ク(じゅんく)のためにどんなことでもできると言い、理由を聞く必要もないと付け加える。
馮膺(ふうよう)と柳瑩(りゅうえい)の接近
馮膺(ふうよう)は柳瑩(りゅうえい)を助けてくれたことに感謝し、一緒に食事をする。高堂秉(こうどうへい)は柳瑩(りゅうえい)に面紗を取るように促し、柳瑩(りゅうえい)の美しい顔を見る。馮膺(ふうよう)は柳瑩(りゅうえい)の美しさを褒め称え、高堂秉(こうどうへい)は席を立つ。
数杯の酒を飲んだ後、馮膺(ふうよう)は柳瑩(りゅうえい)への好意を隠そうとしなくなる。しかし、彼は柳瑩(りゅうえい)のような賢い女性は権力のある男性と一緒になるべきだと忠告する。
柳瑩(りゅうえい)は男の心を熟知しており、馮膺(ふうよう)が自分に気があることを察している。そこで柳瑩(りゅうえい)は上著を脱ぎ、馮膺(ふうよう)を裏の温泉に誘う。侍女の影児(えい)は隙を見て馮膺(ふうよう)の印鑑を盗む。
荀ク(じゅんく)は印鑑を受け取り、通行証に2つの赤い印を押して返却すると、急いで立ち去る。
第13話 感想
第13話は、陳恭(ちんきょう)と翟悅(たくえつ)の別れ、陰輯の処罰、荀ク(じゅんく)と柳瑩(りゅうえい)の密約など、見どころ満載の回でした。
特に、陳恭(ちんきょう)と翟悅(たくえつ)の別れは涙なしには見られません。翟悅(たくえつ)は国、家族、愛する人、全てに尽くし、最期に夫と再会し、その腕の中で息を引き取ることができて満足だったというセリフは、とても感動的でした。
また、陰輯の処罰も興味深い展開でした。馮膺(ふうよう)は陰輯を裏切ったことを許したものの、今後も使うと言い、高堂秉(こうどうへい)には策を弄さないようにと釘を刺しました。陰輯は才能があるものの、裏切り者であるため、今後どのように活躍していくのか気になります。
そして、荀ク(じゅんく)と柳瑩(りゅうえい)の密約も注目すべき点です。荀ク(じゅんく)は柳瑩(りゅうえい)に馮膺(ふうよう)の印鑑を盗んでほしいと頼み、柳瑩(りゅうえい)は快諾しました。柳瑩(りゅうえい)は男の心を熟知しており、馮膺(ふうよう)が自分に気があることを察しているため、今後の展開が楽しみです。
つづく