風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms- 第15話 あらすじ/ネタバレ

高堂秉(こうどうへい)の正体暴露

高堂秉(こうどうへい)は軍糧の検査を口実に、弩機の図面を盗むため、兵を率いて総成部に潜入します。しかし、陳恭(ちんきょう)が待ち伏せており、激闘の末、高堂秉(こうどうへい)は捕らえられ、燭龍(しょくりゅう)の正体が明らかになります。

荀ク(じゅんく)の負傷と陳恭(ちんきょう)の活躍

馮膺(ふうよう)は司聞曹に戻ると、荀ク(じゅんく)が彼の署名した文書を持って軍技司に向かい、その間に図面が盗まれたことを知ります。二人で譙峻(チャオジュン)に問いただそうとしたところ、陳恭(ちんきょう)が昏倒した荀ク(じゅんく)を連れて現れます。孫令(そん れい)は荀ク(じゅんく)を拷問から守ろうとしますが、譙峻(チャオジュン)は私情を挟むことはできません。馮膺(ふうよう)は総成部に向かい、陳恭(ちんきょう)は荀ク(じゅんく)を救出して司聞曹に運び、治療を受けさせます。

事件の真相

陳恭(ちんきょう)は狐忠(こちゅう)と馮膺(ふうよう)に、荀ク(じゅんく)と協力して燭龍(しょくりゅう)を捕らえた経緯を説明します。陰輯(いんしゅう)は高堂秉(こうどうへい)から押収した白帝(はくてい)密語の彫刻版の複製を提示し、事件の真相が明らかになりつつあります。しかし、高堂秉(こうどうへい)は司聞曹の尋問方法を利用し、荀ク(じゅんく)としか話さないと言い張ります。荀ク(じゅんく)は重傷のため、すぐに尋問することができません。

荀ク(じゅんく)の苦悩と李厳(りげん)の思惑

陳恭(ちんきょう)は功績を挙げたものの、妻の死と弟の怪我で祝う気にはなれません。荀ク(じゅんく)が偽造した文牒を見て、馮膺(ふうよう)は破棄することを決意します。荀ク(じゅんく)は脚に重傷を負い、自分で回復する必要があります。陳恭は荀ク(じゅんく)に翟悅(たくえつ)が亡くなったことを告げ、荀ク(じゅんく)は悲嘆に暮れ、自責の念に駆られます。陳恭は彼を慰め、恨んでいないと伝えます。

李厳(りげん)は陳恭の帰還を最も喜び、重要な助力と見なし、自分の配下に戻ることを期待します。諸葛亮(しょかつりょう)は左遷された楊儀(ようぎ)を訪ね、燭龍(しょくりゅう)事件について話し、背後にさらに深い陰謀があるかもしれないと示唆し、楊儀(ようぎ)に研鑽を続けるよう励まします。

荀ク(じゅんく)は床に伏し、『太平天書』を使って高堂秉(こうどうへい)が残した闇号を解読し、それが軍謀司の巡察口令の変化順序であることを突き止め、怒りを覚えます。

李厳(りげん)の過去と陳恭の決意

李厳(りげん)は深夜、鎧を見つめながら、陳恭の父である陳黼が自分を救うために犠牲になった過去を思い出し、感慨にふけます。彼は狐忠(こちゅう)に陳恭の身元を明かし、無理強いはせず、陳恭が自分で立場を選択することを望みます。

陳恭と荀ク(じゅんく)は翟悅(たくえつ)を葬り、陳恭は翟悅(たくえつ)の剣で指を切り、黄預(こうよ)を殺すことを誓います。燭龍(しょくりゅう)事件について、荀ク(じゅんく)は馮膺(ふうよう)が事件に関与し、燭龍(しょくりゅう)を利用して曹魏と取引を行い、異分子を排除して出世を図ったのではないかと推測します。陳恭は荀ク(じゅんく)に慎言を促し、壁に耳あり、闇流が渦巻いているので、慎重に行動する必要があると忠告します。

風起隴西 第15話 感想

第15話は衝撃の展開が連続する、見応えのあるエピソードでした。高堂秉(どうへい)の正体が燭龍(しょくりゅう)であることが明らかになり、陳恭との激闘は手に汗握るものでした。また、荀ク(じゅんく)が重傷を負い、命の危機に瀕する様子はハラハラさせられました。

陳恭の活躍は目覚ましく、荀ク(じゅんく)を救うために単身敵陣に突入する姿は勇猛果敢でした。荀ク(じゅんく)もまた、負傷を押して事件の真相に迫ろうとする姿勢は称賛に値します。

つづく