風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms- 第5話 あらすじ/ネタバレ

郭剛(かくごう)の計略と陳恭(ちんきょう)の決意

郭剛(かくごう)は陳恭(ちんきょう)と糜冲(びちゅう)の送別宴を催します。席間、軍司の梁儉(りょうけん)が捕らえた蜀の兵士を白帝(はくてい)の情報を聞き出すために連れてきます。郭剛(かくごう)は出発前にトラブルを起こしたくないと考えますが、嫌疑を晴らすために陳恭(ちんきょう)は危険を承知で同意します。血まみれの兵士が引き出されますが、彼は何も言わずに剣を奪い取って郭剛(かくごう)を殺そうとします。糜冲(びちゅう)は間に合わず、兵士は護衛によって斬殺されてしまいます。郭剛(かくごう)はこれが糜冲(びちゅう)の策略だと理解しますが、逆に陳恭(ちんきょう)への信頼を深めます。翌日、陳恭(ちんきょう)と糜冲(びちゅう)は商人とその従者に変装して蜀へ向かいます。

陳恭(ちんきょう)の計画と糜冲(びちゅう)の警戒

陳恭(ちんきょう)と糜冲(びちゅう)は、馬を操る者と車の後ろに座る者として、気ままに会話を交わします。陳恭(ちんきょう)の計画では、渭水を渡って船で蜀に向かい、青龍潭を通過する際に船を沈没させて水難を装うことで、水泳ができない糜冲(びちゅう)を殺害する予定です。準備していた羊皮の浮き袋で陳恭(ちんきょう)は無事に蜀にたどり著くつもりでした。しかし、糜冲(びちゅう)は自分が水泳ができないことを理由に陸路を希望し、陳恭(ちんきょう)の計画は失敗に終わります。

荀ク(じゅんく)の救出と柳瑩(りゅうえい)の登場

一方、天水を出発した荀ク(じゅんく)は、山賊に襲われているところを美しい女性?柳瑩(りゅうえい)を救出します。

司聞曹の新たな動き

司聞曹には、西曹掾の李バク(りばく)が著任します。馮膺(ふうよう)とは旧知の仲である李バク(りばく)は、司聞曹の各部門の役割について説明を受けます。李バク(りばく)は謙虚に、最初は内部事務の管理に専念すると言います。高堂秉(こうどうへい)と司聞司司尉の陰輯(いんしゅう)は、司聞曹の現状について話し合います。李バク(りばく)が引き継いだ内部事務の中で最も厄介なのは五仙道であり、この江湖組織に対しては懐柔も討伐も時期尚早で、しかも曹魏との関係も深いことから、将来大きな問題になるだろうと懸念します。

荀ク(じゅんく)と柳瑩(りゅうえい)の出会い

柳瑩(りゅうえい)は、戦禍を避けて山道を歩いていたところ山賊に襲われ、荀ク(じゅんく)に助けられた唯一の生き残りです。幼い頃から楽坊で育った柳瑩(りゅうえい)には親族がおらず、南鄭に紫随煙という師匠がいます。琴と簫の両方に優れた紫随煙のことは荀ク(じゅんく)も聞いており、柳瑩(りゅうえい)の願いで一緒に旅をすることになります。二人は夜に一緒に曲を吹き、翌朝に南鄭で別れます。柳瑩(りゅうえい)は荀ク(じゅんく)が普通の商人ではないことに気づきますが、深く追求しません。荀ク(じゅんく)は柳瑩(りゅうえい)から竹笛をプレゼントされ、残念な気持ちを抱きながらも別れを告げます。

陳恭(ちんきょう)の行動と糜冲(びちゅう)の疑惑

山道が険しいことから、馬車が進みにくくなります。糜冲(びちゅう)は陳恭(ちんきょう)が竹雀を埋めている間に馬車を降ろし、近くの町で馬鞍を買って馬で行くことを決意します。人裏離れた店で休む二人ですが、お互いに疑心闇鬼となり、同じ部屋で気まずい時間を過ごします。翌朝、陳恭は小厮を呼び、天水の金御瑶酒楼に手紙を届けるように指示します。この行動は糜冲(びちゅう)の疑念を招き、小厮に問い詰めた結果、手紙の宛先が金御瑶酒楼であることが判明します。糜冲(びちゅう)は陳恭を卑劣だと罵ります。

荀ク(じゅんく)の報告と李バク(りばく)との出会い

司聞曹に戻った荀ク(じゅんく)は、高堂秉(こうどうへい)から最近の司聞曹の変化を聞きます。任務を終えた荀ク(じゅんく)は馮膺(ふうよう)に報告しなければなりません。荀ク(じゅんく)は、谷正(こくせい)との会合中に魏兵に包囲されたため、山道で馬を驚かせて車と人を殺害したと偽装したと説明します。陳恭と糜冲(びちゅう)を殺害するためであり、金隊長らは荀ク(じゅんく)の逃亡を助けるために壮絶な死を遂げたと言います。馮膺(ふうよう)は荀ク(じゅんく)の言葉を信じているかは不明ですが、笑顔でリラックスするように促し、李バク(りばく)に会うように指示します。

第5話の感想

第5話は、緊迫感と意外性に満ちた展開で、視聴者を釘付けにしました。郭剛(かくごう)と陳恭の駆け引き、糜冲(びちゅう)の警戒、そして荀ク(じゅんく)の救出劇など、見どころ満載でした。

特に印象的だったのは、陳恭の計画と糜冲(びちゅう)の警戒です。陳恭は、糜冲(びちゅう)を殺害するために巧妙な計画を立てましたが、糜冲(びちゅう)はそれを察知し、計画を阻止しました。二人は互いに疑心闇鬼となり、緊張感が高まりました。

また、荀ク(じゅんく)の救出劇も白熱しました。山賊に襲われた柳瑩(りゅうえい)を救出した荀ク(じゅんく)は、彼女と共に旅をすることになります。二人は互いに惹かれ合い、美しい恋が芽生えそうでしたが、荀ク(じゅんく)は任務のために柳瑩(りゅうえい)と別れざるを得ませんでした。

つづく