風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms- 第7話 あらすじ/ネタバレ

李バク(りばく)と陰輯(いんしゅう)の駆け引き

李バク(りばく)は陰輯(いんしゅう)に司聞曹の現状を説明し、馮膺(ふうよう)の信頼を得ている陰輯(いんしゅう)の協力を求めます。しかし、陰輯(いんしゅう)は地位が低いことを理由に核心的な問題を回避し、曖昧な態度を取ります。李バク(りばく)は帳簿を突き出し、陰輯(いんしゅう)が情報網を通じて呉と魏に通じていることを指摘します。証拠を突きつけられた陰輯(いんしゅう)は弁解しますが、心虚を隠せません。李バク(りばく)は匕首を突きつけ、寛大な条件を提示しますが、二人は膠著状態に陥ります。

馮膺(ふうよう)の忠告と孫令(そん れい)の疑惑

一方、馮膺(ふうよう)は荀ク(じゅんく)に、孫令(そん れい)に対する疑念は慎重に扱うべきだと忠告します。権力闘争の犠牲になることを避けるためです。特に、李バク(りばく)の真意を警戒するよう促し、白帝(はくてい)の事件をできるだけ早く解決し、独立した立場を維持するよう求めます。荀ク(じゅんく)は承諾しますが、内心では孫令(そん れい)を徹底的に調査することを決意しています。その頃、孫令(そん れい)は荀ク(じゅんく)と裴緒(はいしょ)を尾行しており、その行動は怪しいものでした。

紫煙閣での会合と黄預(こうよ)の野望

紫煙閣では、陰輯(いんしゅう)と高堂秉(こうどうへい)が馮膺(ふうよう)の招きで宴席に参加し、朝政について議論します。彼らは、諸葛亮(しょかつりょう)が弾劾されたのは功績が大きすぎたためであり、李厳(りげん)もそれに加担していたことを知っています。馮膺(ふうよう)は、魏のスパイが司聞曹にいることを隠蔽し、北伐失敗の真相が明らかになるのを防ぎ、大局を守る必要があると強調します。一方、李バク(りばく)は楊儀(ようぎ)の藁人形に不満をぶつけているところに、荀ク(じゅんく)が現れます。荀ク(じゅんく)は白帝(はくてい)の情報が改ざんされたことを告げ、孫令(そん れい)が疑わしいと指摘します。李バク(りばく)は内心喜びます。

陳恭(ちんきょう)と翟悅(たくえつ)の再会と黄預(こうよ)の自信

陳恭(ちんきょう)は五仙道に到著し、平南将軍に封じられ、祭祀に参加します。聖女の翟悅(たくえつ)が現れ、彼の心は複雑な思いに駆られます。二人はすぐそばにいるのに、気持ちを伝えることができません。翟悅(たくえつ)は表面上は聖女ですが、実際は黄預(こうよ)の婚約者であり、心の中では葛藤を抱えています。黄預(こうよ)が曹魏から冊封されたことに対し、彼女は失望と不満を露わにします。黄預(こうよ)は自信に満ち溢れ、三国統一を誓います。翟悅(たくえつ)はそれを聞いて少し安心します。

荀ク(じゅんく)の決意と柳瑩(りゅうえい)との再会

馮膺(ふうよう)は荀ク(じゅんく)の人柄を理解していますが、事件の進展を促すために高堂秉(こうどうへい)に荀ク(じゅんく)を監視するよう命じます。高堂秉(こうどうへい)は難色を示しますが、陰輯(いんしゅう)が進んで引き受けます。荀ク(じゅんく)は李バク(りばく)に闇号の彫刻版の調査を提案します。李バク(りばく)は承諾しますが、皮肉を込めて答えます。荀ク(じゅんく)は動揺せず、真相を明らかにすると約束します。

孫令(そん れい)は急いで馮膺(ふうよう)に荀ク(じゅんく)と李バク(りばく)の密会を報告しますが、馮膺(ふうよう)は冷静に対応し、余計なことをしないように諭します。荀ク(じゅんく)は裴緒(はいしょ)を口実にして紫煙閣を訪れ、酒を強要されている柳瑩(りゅうえい)と偶然出会います。二人は視線を交わし、それぞれが胸に秘めた思いを抱きます。荀ク(じゅんく)は柳瑩(りゅうえい)のことを気にかけていますが、彼女が魏のスパイであることは知りません。柳瑩(りゅうえい)も陳恭(ちんきょう)の正体を知っており、情報網の再構築を目的としています。五仙道は情報を得て、黄預(こうよ)は陳恭(ちんきょう)を詳しく調べるように命じます。翟悅(たくえつ)は密かに盗聴し、不安を募らせます。

李バク(りばく)の協力を得て真相へ

李バク(りばく)は再び陰輯(いんしゅう)に闇号の彫刻版について尋ねます。陰輯(いんしゅう)は規則に従って取り出し、その複雑さと秘密保持の仕組みを説明します。李バク(りばく)は特別捜査班の名義で彫刻版を借り出し、荀ク(じゅんく)の捜査を支援します。靖安司では、馬盛(ばせい)が家庭の事情で休暇を申請します。同僚の廖会(りょうかい)は、荀ク(じゅんく)が陽平関に向かうため、今がチャンスだと助言します。

荀ク(じゅんく)は機に座り、竹笛を手に、思いにふけります。彼は柳瑩(りゅうえい)との過去を懐かしみ、事件の進展を心配しています。そのとき、李バク(りばく)が彼を呼び出し、新しい会議が始まろうとしています。荀ク(じゅんく)は、前途は困難であっても、真相は必ず明らかにしなければならないと決意します。

第7話の感想

第7話は、緊張感と謎が深まる展開が印象的でした。李バク(りばく)と陰輯(いんしゅう)の駆け引きは、息を呑むような心理戦で、二人の思惑が交錯する様子が手に汗握る展開でした。馮膺(ふうよう)の忠告は、荀ク(じゅんく)の今後の方向性を示唆しており、今後のストーリー展開に期待が高まります。

また、陳恭(ちんきょう)と翟悅(たくえつ)の再会は、複雑な感情が交錯する場面でした。二人はすぐそばにいるのに、気持ちを伝えることができないもどかしさが伝わってきました。黄預(こうよ)の野望と翟悅(たくえつ)の葛藤は、今後のストーリー展開に大きな影響を与えそうです。

荀ク(じゅんく)と柳瑩(りゅうえい)の再会は、切ない雰囲気に包まれていました。二人はお互いへの想いを胸に秘めたまま、すれ違っていく様子が印象的でした。柳瑩(りゅうえい)の正体が明らかになったことで、今後のストーリー展開がさらに複雑になりそうです。

つづく