ユン・シャン伝 ~江湖(こうこ) 復讐の嵐~ 第10話 あらすじ/ネタバレ
契票の流通で生糸価格が下落
契票が流通し始めてから、生糸の価格は著実に下落しています。蘇鳴玉(スー・ミンユー)は家僕がいないため、自分で洗濯をしなければなりません。しかし、洗濯物を幹した直後に、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)から1時間後に出発の準備をするように告げられます。金彪(ジン・ビャオ)はそれを聞いてクスクス咲い、大丈夫は些細なことにこだわらない、服が臭くなっても著られると慰めます。
蘇懷柔(スー・ホアイロウ)と柯夢蘭(コー・モンラン)の会話
蘇懷柔(スー・ホアイロウ)は柯夢蘭(コー・モンラン)を屋敷に招き、8万斤の生糸契票で南都の生糸価格をどのくらいまで下げられると思うかと尋ねます。柯夢蘭(コー・モンラン)は、現物の方が商家にとって安心できるため、生糸の市価はさらに下落し、1斤4両銀子まで下がる可能性があると答えます。柯夢蘭(コー・モンラン)の商才に感心した蘇懷柔(スー・ホアイロウ)は、雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)の動向に注意し、何かあればすぐに報告するように頼みます。
戚天風(チー・ティエンフォン)の野望
戚天風(チー・ティエンフォン)は生糸を手に入れるために、古い屋敷を買い替え、仲間たちに新しい服を用意するなど、著々と準備を進めています。一方、蘇(スー)家の商隊は旅の途中で何度も危険に遭遇します。商隊には奸細が紛れ込み、夜襲も受け、人馬は疲れ果てています。蘇(スー)家は15日以内に生糸を南都に運んで商人と取引を完瞭しなければ、南都商会会長の座を失うだけでなく、財産を失うことになります。
蘇鳴玉(スー・ミンユー)の苦悩
南都への帰路が困難を極める中、蘇鳴玉(スー・ミンユー)はますます不安になります。舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は、このままではいけないと考え、一行は近くの廃墟となった駅館で一晩休むことにしました。雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は康喬(カン・チャオ)に商隊の様子を毎日尋ね、何かおかしいと感じています。康喬(カン・チャオ)は、魚を持っているのに餌の心配をする必要はない、魚が釣れるのは時間の問題だと答えます。戚天風(チー・ティエンフォン)は商隊が駅館に向かっていることを知り、瓮の中の鼈を捕まえるように準備します。
舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)の作戦
舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は、家丁と鏢師の半数を入れ替え、一見すると分隊で護送しているように見せかけますが、実際には一隊は全員家丁、もう一隊は全員鏢師です。鄭(チョン)鏢頭は家丁の隊を率いて、他の者と陽動作戦を行います。舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)と金彪(ジン・ビャオ)はそれぞれ一隊を率いて、蘇鳴玉(スー・ミンユー)だけが駅館に残って生糸を守ります。危険な作戦ですが、わずかな希望はあります。舒亜男(シュー・ヤーナン)と金彪(ジン・ビャオ)は待ち伏せに遭い、血みどろの戦いを繰り広げます。一方、重傷を負った家丁が駅館に逃げ帰り、拷問に耐え切れず、生糸の隠し場所を白状してしまいます。最後の盗賊が駅館に押し入ってきたとき、蘇鳴玉(スー・ミンユー)は初めて刀を手に取って奮戦しますが、目の前で血が飛び散り、一時的に精神崩壊を起こしてしまいます。
蘇鳴玉(スー・ミンユー)の覚醒
危機一髪のところで、舒亜男(シュー・ヤーナン)と金彪(ジン・ビャオ)が駆けつけます。駅館は死体が散乱していますが、蘇鳴玉(スー・ミンユー)は無事でした。金彪(ジン・ビャオ)は蘇鳴玉(スー・ミンユー)がショックを受けていることに気づき、彼の顔に白酒を吹きかけます。蘇鳴玉(スー・ミンユー)はようやく我に返り、自分が人を殺したことを話し、とてもつらい気持ちであることを打ち明けます。
金彪(ジン・ビャオ)は蘇鳴玉(スー・ミンユー)にまずは休むように言い、負傷者を手当てします。昼間は戦っていましたが、夜にも盗賊が押し寄せてきます。商隊はすでに多くの死傷者が出ており、勝ち目はありません。門が破られそうになると、舒亜男(シュー・ヤーナン)と金彪(ジン・ビャオ)はいてもたってもいられず、残った家丁を連れて庭に立ち、応戦の準備をします。蘇鳴玉は外の騒ぎを聞き、目が覚めてきます。彼は長刀を握りしめ、盗賊と戦うことを決意します。
しかし、戚天風(チー・ティエンフォン)の手下である謝光(シエ・グアン)はすでに地下道を掘っており、生糸が保管されている場所まで到達していました。誰も気づかないうちに、彼は生糸に火をつけます。舒亜男(シュー・ヤーナン)たちがそれに気づいたときにはすでに遅く、猛火が燃え上がり、数万斤の生糸が灰になってしまいました。蘇鳴玉は絶望のあまり地面に倒れ込みます。
第10話の感想
第10話は、蘇(スー)家商隊が困難に直面し、蘇鳴玉が精神的に追い詰められるという、ドラマチックな展開が繰り広げられました。
蘇鳴玉は、契票の流通による生糸価格の下落、商隊への襲撃、生糸の焼失など、次々と困難に遭遇し、絶望の淵に立たされます。しかし、舒亜男(シュー・ヤーナン)や金彪(ジン・ビャオ)の支えもあり、次第に立ち直り、盗賊との戦いに挑む姿は感動的でした。
一方、戚天風(チー・ティエンフォン)は狡猾な策略で蘇(スー)家を追い詰め、ついに生糸を手に入れることに成功します。彼の野望はますます強まり、今後の展開が気になります。
つづく