ユン・シャン伝 ~江湖(こうこ) 復讐の嵐~ 第2話 あらすじ/ネタバレ

15年前、骆家庄は突如其来な血の惨劇に見舞われ、数百人の無辜の命が奪われました。幼い生き残りである雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は、目の前で両親を殺されるという悲劇を目の当たりにしました。幸いなことに、高人である聞聡(ウェン・ツォン)に助けられ、雲台(うんたい)の下で「骆文佳」という偽名で潜伏し、真実を明らかにし、家族の仇を討つことを誓いました。

月日は流れ、闇闇の牢獄の中で、雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は絶望に飲み込まれることなく、静寂の中で思考を整理し、鋭い観察力で、足が不自由な老人の存在に気づきました。その老人は、ボロボロの姿でしたが、目には屈しない光が宿っていました。雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は巧みに自傷し、重労働を避けて、ついに老人に近づき、自分が長年探し求めていた恩師である聞聡(ウェン・ツォン)であることを確認しました。

しかし、聞聡(ウェン・ツォン)は歳月と拷問によって衰弱し、生きる気力を失っていました。雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は諦めず、不屈の精神で恩師を励まし、同時に獄卒の動きを注意深く観察し、真実を探る機会を伺っていました。雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)の辛抱強い追及に、聞聡(ウェン・ツォン)は涙ながらに、漕帮の帮主である戚天風(チー・ティエンフォン)に陥れられ、濡れ衣を著せられ、拷問を受けてきたことを告白しました。

一方、江湖(こうこ)では風雲急を告げていました。舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は、厳骆望が密売していた塩の秘密を暴露し、洋州府衙門前は大騒ぎとなり、人々は噂で持ちきりになりました。戚天風(チー・ティエンフォン)は自らの保身のために手下を使って厳骆望を抹殺しようとしましたが、厳骆望は逃げ惑うも、結局舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)の手にかかり命を落としました。この一連の出来事は、雲襄(ユン・シャン)に復讐の道が想像以上に複雑で困難であることを悟らせました。

聞聡(ウェン・ツォン)が臨終の際に、骆家庄の惨劇の真相を明かしました。それは、戚天風(チー・ティエンフォン)が官兵と結託して、匪賊を討伐するという名目で略奪を行い、最終的に骆家庄を滅ぼしたというものでした。聞聡は悲嘆に暮れながらも、復讐に囚われることで絶望の淵に陥ることを戒め、雲襄(ユン・シャン)に仇恨を捨てるように諭しました。そして、息を引き取る際に、義理の娘を雲襄(ユン・シャン)に託しました。

戚天風(チー・ティエンフォン)は、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)の家族を破滅させた張本人でもあったため、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は雲襄(ユン・シャン)と復讐の同盟を結びました。雲襄(ユン・シャン)は武術に長けていませんでしたが、知略に優れており、2人は力を合わせて洋州へ向かうことにしました。洋州は漕帮の勢力範囲であり、彼らの復讐の旅の出発点です。

安全を確保するため、雲襄は用心深く、江湖(こうこ)で有名な刀客である金彪(ジン・ビャオ)を護衛として雇いました。金彪(ジン・ビャオ)は「金十両(ジンシーリャン)」と呼ばれ、殺人を生業としていましたが、無辜の人々を傷つけることはしないと決めていました。雲襄の誘いと張魁(ジャン・クイ)からの高額の報酬を前に、金彪(ジン・ビャオ)は雲襄を選びました。彼の侠気は明らかです。

洋州は、南都に次ぐ繁華な商業都市であり、蘇(スー)家のような百年続く皇商も集まる交易の中心地です。しかし、蘇(スー)家の若き当主である蘇鳴玉(スー・ミンユー)は、名門の出身にもかかわらず、世間知らずで騙されやすい性格でした。雲襄は彼の商売の失敗を目の当たりにし、誠実さを重視し、一時的な利益のために長期的な計画を台無しにしてはいけないと忠告しました。この言葉は蘇鳴玉(スー・ミンユー)を怒らせましたが、管家である钱栄は雲襄に感銘を受け、南都への同行を誘いました。

雲襄、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)、金彪(ジン・ビャオ)の一行は、南都への旅に出発しました。彼らは、前途には困難が待ち受けていることを知っていますが、復讐の炎は彼らの心の中で燃え続けています。どんなに困難な道であっても、彼らは決して諦めることなく、前に進んでいくでしょう。

第2話感想

第2話は、陰鬱な牢獄の中で展開する緊迫感と、復讐への決意を固める雲襄の姿が印象的なエピソードでした。聞聪との再会は、雲襄に希望の光を与えましたが、その背景にある戚天風(チー・ティエンフォン)の陰謀は、復讐への道のりの険しさを改めて思い知らせるものでした。

舒亜男(シュー・ヤーナン)との出会いも、物語に新たな展開をもたらします。同じように仇を討つことを誓う彼女との共闘は、雲襄に大きな力となるでしょう。

また、金彪(ジン・ビャオ)の登場も、物語に新たな要素を加えています。殺人を生業とする彼の侠気は、雲襄の復讐の旅にどのような影響を与えるのか、今後の展開が楽しみです。

つづく