ユン・シャン伝 ~江湖(こうこ) 復讐の嵐~ 第23話 あらすじ/ネタバレ

南都城内の混乱

南都城では、官銀失窃事件の捜査が難航していた。各衙門は責任を押し付け合い、貴重な時間を無駄にしていた。蘇鳴玉(スー・ミンユー)は事件の真相を突き止めるため、莫大な資金を投じて関係者の情報を集めようとする。

しかし、関係者たちは口を閉ざし、銀を運搬した船やその中身を目撃した者は一人もいなかった。船員30名と壮丁130名もの人々が姿を消し、生死不明となっていた。

雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)の推理

雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は、関係者の証言や状況から、内部犯行の可能性を疑う。しかし、家族を捨ててまで犯行に及ぶのは容易ではない。雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は、南都城内に2つの勢力が闇躍し、官銀を奪ったのではないかと推測する。

蘇鳴玉(スー・ミンユー)の決意

雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は蘇鳴玉(スー・ミンユー)を事件に巻き込みたくないと思うが、蘇鳴玉(スー・ミンユー)の強い意誌に心を動かされ、彼女を理解者として認める。

舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)の苦悩

舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は、雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)と蘇鳴玉(スー・ミンユー)の会話を偶然耳にし、事件が弟の寇元傑(コウ・ユエンジエ)と関係があるのではないかと疑う。

寇元傑(コウ・ユエンジエ)の行動

寇元傑(コウ・ユエンジエ)は、官差を殺害して伝令文書を奪うと、葉梟(イエ・シャオ)と密会し、官銀を細かく砕いて目立たないようにすることを計画する。葉梟(イエ・シャオ)は寇元傑(コウ・ユエンジエ)の要求に難色を示すが、凌淵(りょうえん)の力を恐れて承諾する。

舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)の選択

雲襄(ユン・シャン)は舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)に相談しようとするが、彼女は酒に溺れて姿を消していた。雲襄(ユン・シャン)が去った後、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は寇元傑(コウ・ユエンジエ)に会いに行き、彼を説得しようとするが拒否される。舒亜男(シュー・ヤーナン)は、寇元傑を城郊に匿い、雲襄(ユン・シャン)に危害を加えないように命じる。

柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)の捜査

柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)は明珠(ミンジュー)郡主と共に南都知府を訪れ、水鬼による官銀強奪事件の手がかりを求める。正式な権限はないものの、明珠(ミンジュー)郡主の機転と福王の影響力により、邵(シャオ)大人から協力を得ることに成功する。柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)は事件の背後にある複雑なネットワークを暴き始める。

舒亜男(シュー・ヤーナン)の協力

舒亜男(シュー・ヤーナン)は雲襄(ユン・シャン)を助けるため、闇市に潜入して情報を集める。寇元傑の情報をもとに、雲襄(ユン・シャン)に張鉄匠が袁野(ユェン・イエ)に雇われて銀を溶かしていることを報告する。袁野(ユェン・イエ)は葉梟(イエ・シャオ)の腹心だった。雲襄は舒亜男(シュー・ヤーナン)の情報を信用するが、それが寇元傑の策略であることに気づいていなかった。

雲襄と舒亜男(シュー・ヤーナン)の関係

雲襄は簪を贈り、舒亜男への愛情を表現する。2人の関係は深まるが、それぞれの秘密が障壁となっている。

雲襄の推測

雲襄は、官銀を砕いても運搬は容易ではないと推測し、唐家賭坊が怪しいと考える。

柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)の進展

柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)の捜査は進展し、事件が個人的な恨みだけでなく、朝廷と江湖(こうこ)の複雑な争いに関連していることに気づく。

官銀の行方

城郊の画舫では、大量の官銀が燃やされ、砕かれた銀は各地に運ばれていた。古い銀の名目でその出所を隠蔽しようとする、官銀をめぐる闇闘が繰り広げられていた。

第23話の感想

第23話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。雲襄は事件の真相に近づき、舒亜男は複雑な立場に置かれるなど、登場人物たちの葛藤が描かれました。

特に印象に残ったのは、雲襄と舒亜男の関係です。2人は互いに惹かれ合いながらも、それぞれの秘密が障壁となっています。雲襄が舒亜男に簪を贈るシーンは、2人の切ない想いが伝わってくる名場面でした。

また、柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)の捜査も進展し、事件の背後にある複雑なネットワークが明らかになりつつあります。朝廷と江湖(こうこ)の争いが絡み合う中で、雲襄はどのような選択をするのか、今後の展開が楽しみです。

つづく