ユン・シャン伝 ~江湖(こうこ) 復讐の嵐~ 第26話 あらすじ/ネタバレ
金彪(ジン・ビャオ)は柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)の名を聞いて、心中に波紋が広がりました。柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)の手腕の高さを知る江湖(こうこ)の人々は、雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)が危機に陥るのではないかと心配しました。金彪(ジン・ビャオ)は貪欲ではありますが、筋道を立てて行動する人物であり、私欲のために雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)を危険に晒すようなことはしません。雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は金彪(ジン・ビャオ)の様子を見て、心配する必要はないと慰め、誠意を示すために薄礼を用意したと告げました。金彪(ジン・ビャオ)が住居に戻ると、テーブルの上に光り輝く新しい刀が置かれており、思わず喜びました。
舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)の安否を気遣い、柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)が雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)に脅威を与えるのではないかと心配していました。彼女の不安そうな様子を見た雲襄(ユン・シャン)は、心の中で暖かくなり、彼女の手に触れて部屋に連れ込みました。そして、ささやくように、危機を回避するために妙策を講じ、柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)が非常に気にかけている情報を握っていると告げました。
この言葉を聞いた舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は、しばらくの間言葉を失いました。その後、雲襄(ユン・シャン)は凌淵(りょうえん)の残党が南都に潜伏している場所を明かし、それが柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)との協力の切り札であると説明しました。舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)はそれを聞いて、寇元傑(コウ・ユエンジエ)が雲襄(ユン・シャン)の標的にされるのではないかと心配しました。しかし、彼女は雲襄(ユン・シャン)が自分を見つめる視線に、複雑な感情と葛藤が隠されていることに気づいていませんでした。
夜が訪れ、雲襄(ユン・シャン)は部屋の中で落ち著かず、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)が行動を起こすかどうかを考えました。一方、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)も心の中で葛藤し、雲襄の計画が綿密であることを知っていたため、軽率な行動は自分自身を危険に晒すだけだと悟りました。最終的に、彼女は直接情報を伝えることを諦め、夜行衣を戸棚にしまい込み、一人で酒肆を訪れて酒を飲み、雲襄との思い出を振り返り、複雑な気持ちになりました。
翌日、康喬(カン・チャオ)は雲襄に舒亜男(シュー・ヤーナン)の行動を報告し、いつも通りであると伝えました。一方、袁野(ユェン・イエ)は葉梟(イエ・シャオ)の仇を討つために、南宮放(ナンゴン・ファン)を直接訪ねました。南宮放(ナンゴン・ファン)は巧妙にこの件を閣主の寇顔(コウ・イエン)に押し付け、袁野(ユェン・イエ)は疑うことなく、自分が南宮放(ナンゴン・ファン)の策略に嵌められていることに気づいていませんでした。
雲襄は柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)と明珠(ミンジュー)郡主を連れて江辺に向かい、貢布から逃亡者を追跡する計画を立てました。雲襄は、葉梟(イエ・シャオ)が逃亡時に貢品を落としていったことを挙げ、貢銀は回収されたものの、貢布はまだ価値があるため、逃亡者は急いで手放そうとするだろうと分析しました。柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)は雲襄の洞察力を称賛し、明珠(ミンジュー)郡主も雲台(うんたい)の智謀に感心しました。
帰路、明珠(ミンジュー)郡主は雲襄の望みについて尋ねました。雲襄は、失踪した官兵の行方を突き止めた後、唐咲(タン・シャオ)の事業を引き継ぎたいと率直に答えました。柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)は快く承諾し、交換条件として凌淵(りょうえん)のもう一つの勢力を追跡するのを手伝ってくれるように提案しました。彼は、その見返りとして、駱家庄に赴いて旧事件の真相を調査すると約束しました。
舒亜男(シュー・ヤーナン)は急いで寇元傑(コウ・ユエンジエ)のもとを訪れ、すぐに南都を離れるように促し、雲襄と柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)が手を組んだことを伝えました。寇元傑(コウ・ユエンジエ)は激怒し、雲襄の洞察力に驚き、同時に舒亜男(シュー・ヤーナン)が裏切ったのではないかと疑いました。寇顔(コウ・イエン)の命令で雲襄を凌淵(りょうえん)に連れ戻さなければならないため、寇元傑(コウ・ユエンジエ)は舒亜男(シュー・ヤーナン)に同行するように説得しようとしましたが、彼女は断固として拒否し、雲襄に危害を加えないように警告しました。
康喬(カン・チャオ)と影子は闇闇の中で、舒亜男(シュー・ヤーナン)と寇元傑(コウ・ユエンジエ)の対峙を目撃し、舒亜男の正体を確認しました。その後、雲襄は莫不凡(モー・ブーファン)を訪ね、唐家の事業を交換条件に、凌淵(りょうえん)の追跡に協力してくれるように頼みました。莫不凡(モー・ブーファン)は快く承諾し、康喬(カン・チャオ)もその日の出来事を雲襄に伝えました。雲襄は表面上は平静を装っていましたが、内心は激しく動揺していました。連昇坊に戻ると、彼は舒亜男の部屋の前に立ち、日が沈むまで待ち続けました。希望を諦めようとしたその瞬間、階段からあの懐かしい安心できる足音が聞こえてきました。雲襄の目は潤んでしまいました。
第26話の感想
第26話は、雲襄と柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)の協力関係が本格的にスタートし、物語が大きく動き出す重要な回でした。
まず、金彪(ジン・ビャオ)と舒亜男の仮応が印象的でした。金彪(ジン・ビャオ)は雲襄の安全を心配する一方で、舒亜男は柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)の脅威に不安を感じています。二人の仮応の違いは、雲襄に対するそれぞれの思いを表しているように感じました。
また、雲襄が柳公チュエン (リウ・ゴンチュエン)に凌淵(りょうえん)の残党の情報を提供するシーンも見どころです。この情報が今後の展開にどのように影響していくのか、気になるところです。
そして、第26話のラストシーンは、雲襄と舒亜男の複雑な関係を浮き彫りにしています。舒亜男は雲襄を裏切ることはできないものの、彼の計画に協力することもできないという葛藤を抱えています。雲襄もまた、舒亜男の真意を理解できずに苦しんでいます。
つづく