ユン・シャン伝 ~江湖(こうこ) 復讐の嵐~ 第6話 あらすじ/ネタバレ
黒衣の男が蘇府に侵入し、火を放って倉庫を焼き払いました。激しい火勢で生糸はすべて灰となり、蘇(スー)家は大きな損失を被りました。蘇鳴玉(スー・ミンユー)は家僕がまだ倉庫にいることを知り、自身の安全を顧みずに火の中へ飛び込みました。柯夢蘭(コー・モンラン)はそれを聞いて心配でたまらず、蘇鳴玉(スー・ミンユー)が無事に帰ってくるまで気が気ではありませんでした。
しかし、2ヶ月後には製造司が皇商から貢布を徴収する予定で、現在は一年で最も忙しい時期です。生糸が灰になってしまった今、蘇(スー)家は大きな危機に陥りました。蘇鳴玉(スー・ミンユー)は柯夢蘭(コー・モンラン)に会いに行きましたが、柯夢蘭(コー・モンラン)は蘇鳴玉(スー・ミンユー)の安否を気にかけている様子はなく、蘇鳴玉(スー・ミンユー)は落胆しました。
火事が発生した後、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)の指示に従って倉庫に火をつけたことを後悔し、なぜそんなことをしたのかと雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)に詰め寄りました。雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)はしぶしぶ、自分の計画の半分を明かしました。蘇(スー)家の火災を利用して戚天風(チー・ティエンフォン)をおびき寄せることが目的でした。戚天風(チー・ティエンフォン)は雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)を目の敵にしており、蘇(スー)家の莫大な財産にも目を付けているため、この機会に蘇(スー)家を手に入れようとするだろうと考えたのです。
莫不凡(モー・ブーファン)は雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)を迎えに来ました。舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は雲襄(ユン・シャン)を責めるのをやめ、莫不凡(モー・ブーファン)に宥められてすぐに機嫌を直しました。雲襄(ユン・シャン)と莫不凡(モー・ブーファン)は二人だけで話していると、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)の身元について疑問を投げかけました。雲襄(ユン・シャン)は舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)の正体に疑念を抱いており、破綻は見つからなかったものの、念のため莫不凡(モー・ブーファン)に監視を依頼しました。
一方、蘇(スー)家では蘇鳴玉(スー・ミンユー)、蘇懷柔(スー・ホアイロウ)、錢榮が火事の原因について話し合っていました。錢榮は前回漕幫に襲われたことを思い出し、漕幫が蘇(スー)家と敵対しようとしているなら、生糸を燃やすのも当然のことだと考えました。蘇懷柔(スー・ホアイロウ)は証拠がない限り断定することはできないとし、唐咲(タン・シャオ)が関与しているという噂も流れていることを付け加えました。
唐咲(タン・シャオ)は戚天風(チー・ティエンフォン)の取引相手です。戚天風(チー・ティエンフォン)が自分を訪ねてきたことを知ると、わざと長い間待たせました。雲襄(ユン・シャン)の予想通り、戚天風(チー・ティエンフォン)は蘇(スー)家の窮地につけ込み、蘇(スー)家を乗っ取ろうと企んでいました。
一方、蘇(スー)家は洋州で大量の生糸を購入せざるを得なくなりました。錢榮は蘇鳴玉(スー・ミンユー)に蘇懷柔(スー・ホアイロウ)を理解するべきだと忠告しましたが、蘇鳴玉(スー・ミンユー)はもし姉が会長でなければ、自分と錢榮はとっくに結ばれていたはずだと仮論しました。
唐咲(タン・シャオ)は戚天風を嘲咲い、聞聰(ウェン・チョン)を始末できなかったばかりか、自分にも迷惑をかけたことを責めました。戚天風は怒りを堪え、唐咲(タン・シャオ)に青楼を建てる土地を譲ることを提案しました。唐咲(タン・シャオ)は満足し、雲襄(ユン・シャン)を始末するのを手伝うことを約束しました。
莫不凡(モー・ブーファン)は雲襄を郊外まで送り、雲台(うんたい)門主と会わせました。門主は雲襄の声だけを聞かせ、師命に背いて越州を統轄せず、南都に侵入したことを叱責し、山に戻って修行し直すように命じました。雲襄は凡心を断ち切れば、世間の欲求や愛憎を理解できず、人々の幸せのために尽くすことはできないと主張しました。雲襄は雲台(うんたい)に入門した者は凡心を持ちながらも、凡心に囚われることなく、南都に来たのは復讐や恩返しだけでなく、聞聰(ウェン・チョン)の遺誌を継ぐためだと訴えました。
門主は雲襄の言葉を聞き、南都に留まることを許可しました。しかし、戚天風のことなど取るに足らず、真の障害は南都商会であることを忠告しました。門主に会った後、莫不凡と雲襄は河辺で語り合い、お互いの印象を深めました。
一方、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は黒衣の男に扮して康喬(カン・チャオ)を襲撃し、毒のある闇器で康喬(カン・チャオ)の顔を切りつけ、自分も左肩を負傷しました。康喬(カン・チャオ)はすぐに解毒剤を持ってきて、モ不凡に事件を報告しました。康喬(カン・チャオ)は黒衣の男の特徴を説明し、雲襄は考え込む様子を見せ、モ不凡は雲襄に災難を招いたことに腹を立てました。
その夜、唐咲は部下を連れて連昇坊に乗り込みました。柯夢蘭(コー・モンラン)は自ら交渉に出向き、天胡(ティエンフー)に金彪(ジン・ビャオ)に逃げるように伝えました。柯夢蘭(コー・モンラン)は連昇坊は新しいオーナーに変わったばかりで、今日は営業していないと告げて唐咲を追い返そうとしますが、唐咲は柯夢蘭を脅迫し、青楼で働かせることをほのめかしました。
第6話の感想
第6話は、蘇(スー)家と雲襄の運命が大きく動き出す重要な回でした。蘇(スー)家は火災によって大きな損失を被り、窮地に立たされました。雲襄は蘇(スー)家を助けるため、唐咲と戚天風という強敵に立ち向かいます。
特に印象に残ったのは、雲襄と門主の会話です。雲襄は凡心を断ち切れば、世間の欲求や愛憎を理解できず、人々の幸せのために尽くすことはできないと主張しました。門主は雲襄の言葉を聞き、南都に留まることを許可しました。しかし、戚天風のことなど取るに足らず、真の障害は南都商会であることを忠告しました。
雲襄の言葉は、復讐に囚われている自分自身への戒めだったように感じられます。雲襄は復讐を果たすだけでなく、人々の幸せのために尽くすという新たな目標を見つけたのではないでしょうか。
また、唐咲と戚天風のやり取りも興味深かったです。唐咲は戚天風を嘲咲い、聞聰(ウェン・チョン)を始末できなかったばかりか、自分にも迷惑をかけたことを責めました。戚天風は怒りを堪え、唐咲に青楼を建てる土地を譲ることを提案しました。唐咲は満足し、雲襄を始末するのを手伝うことを約束しました。
唐咲と戚天風は、互いに利用し合っている関係です。しかし、いずれは裏切り合うことになるでしょう。雲襄は、唐咲と戚天風の争いに巻き込まれながら、自身の目的を果たすことができるのでしょうか。
つづく