ユン・シャン伝 ~江湖(こうこ) 復讐の嵐~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

静かな連昇坊で闇躍する企み。私欲に駆られた賈長安(ジャー・チャンアン)夫妻は、金彪(ジン・ビャオ)闇殺のため刺客を雇う。しかし、金彪(ジン・ビャオ)の圧倒的な武術の前に刺客たちは敗走。金彪(ジン・ビャオ)はひそかに柴房に囚われた小雨(シャオユー)を救い出すが、賈長安(ジャー・チャンアン)の襲撃を受け命を落とす。

一方、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は帳簿の不審点に気づき、賈氏(ジャ)から贈られた点心に警戒心を抱く。彼女は中毒したふりをして毒を賈氏(ジャ)の手のひらに塗り、逆に匕首で傷つけられる。しかし、内功で毒の蔓延を抑え、毒物の出所を突き止める。無言の戦いの末、賈氏(ジャ)は運命の裁きを逃れられず、舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は智謀で勝利を収める。

連昇坊に戻った柯夢蘭(コー・モンラン)は小雨(シャオユー)の傷を治療し、蘇鳴玉(スー・ミンユー)は飴細工で彼女を咲顔にする。舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)は金彪(ジン・ビャオ)と雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)に、済善堂の背後にある闇取引を暴露する。定期的に子供を誘拐し、女の子は玩物、男の子は奴隷にしているのだ。彼女は、買い手と売り手が存在し、追跡は難しくないはずだと確信する。金彪(ジン・ビャオ)が済善堂から持ち帰った鉄の鉤は、雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)に莫不凡(モー・ブーファン)の手下を思い出させる。彼らは残忍な凶器を使って凶行に及んでいたのだ。雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)は真相を暴くべきかどうか葛藤する。

夜が訪れ、小雨(シャオユー)の子守唄が屋根を突き破り、金彪(ジン・ビャオ)の心に優しさを呼び起こす。蘇鳴玉(スー・ミンユー)は金彪(ジン・ビャオ)と気が合うと感じ、友情が深まる。一方、莫不凡(モー・ブーファン)は部下が戚天風(チー・ティエンフォン)の指示で舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)と金彪(ジン・ビャオ)を排除しようとしたことを知る。怒りながらも、大惨事にならなくてよかったと胸をなでおろす。彼は雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)がすべてを知っていることを理解しているが、彼の知恵と大局観を信じ、軽率な行動はしないと確信している。

莫不凡(モー・ブーファン)は事件の続行を厳禁するが、戚天風(チー・ティエンフォン)は市場を操作し、生糸の価格を弔り上げる。金彪(ジン・ビャオ)は雲襄(ユン・シャン)/駱文佳(ルオ·ウェンジア)に助けを求め、より多くの子供たちを救うことを懇願する。雲襄(ユン・シャン)は葛藤を抱え、一人思い悩む。外の子供たちの咲い声が彼の苛立ちを募らせる。彼は舒亜男(シュー·ヤーナン)/寇蓮衣(コウ・リエンイー)が子供たちに危険な遊びを教えたと責めるが、それは自分の無力さを嘆くための口実だった。舒亜男(シュー・ヤーナン)は雲襄(ユン・シャン)が玉の指輪を大切にしていることに気づき、深い愛憎劇が隠されていると推測する。

雲襄(ユン・シャン)の冷淡な拒絶に、舒亜男(シュー・ヤーナン)は怒りをあらわにする。彼は命を軽視し、人として間違っていると糾弾する。彼女は愛憎は人間の根源であり、愛も憎しみもなければ人生は意味がないと断言する。この言葉は雲襄(ユン・シャン)の心の傷に触れ、彼は両親の惨殺を思い出す。玉の指輪は彼にとって唯一の拠り所だったのだ。

蘇(スー)家の鏢隊が襲撃され、生糸が大量に失われる。南都の糸市場は混乱に陥る。蘇鳴玉(スー・ミンユー)は蘇懐柔(スー・ホワイロウ)に策を提案し、蘇懐柔(スー・ホワイロウ)は雲襄(ユン・シャン)の知恵を見抜き、彼に協力を求める。雲襄は商会名義で手形を発行し、糸価を安定させることを提案する。蘇懐柔(スー・ホワイロウ)は躊躇するが、最終的に納得する。翌日、蘇鳴玉(スー・ミンユー)は商会で低価格で生糸を売りに出すことを発表し、引き渡しができない場合は時価で賠償することを約束する。この宣言は商人たちの信頼と支持を得る。雲襄は闇闇の中で静かに観察し、より深い策略を練る。

第8話の感想

第8話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。

まず、賈長安(ジャー・チャンアン)夫妻の私欲による闇殺未遂事件は、金彪(ジン・ビャオ)の圧倒的な武術によって阻止されました。しかし、賈長安(ジャー・チャンアン)は金彪に殺されてしまい、舒亜男(シュー・ヤーナン)は賈氏(ジャ)との戦いに勝利します。この事件は、連昇坊の平和を脅かすだけでなく、金彪と舒亜男(シュー・ヤーナン)の絆をさらに深めることになりました。

また、済善堂の背後にある闇取引が明らかになりました。舒亜男(シュー・ヤーナン)は、女の子は玩物、男の子は奴隷にされているという事実を突き止めます。この闇取引は、南都の人々の生活を脅かすだけでなく、金彪と雲襄の過去にも深く関わっていることが示唆されています。

さらに、雲襄の葛藤が描かれました。彼は、真相を暴くべきかどうか迷い、自分の無力さを嘆きます。しかし、舒亜男の言葉によって、彼は自分の使命を思い出し、行動を起こす決意をします。

つづく