狂飆<きょうひょう>-End of the Beginning- 第36話 あらすじ/ネタバレ

徐忠(シュー・ジョン)の言葉で、楊建はついに目覚め、銃を置いて罪を認めた。安欣(アン・シン)は重い気持ちで孟德海(モン・ドーハイ)を紀委に送る。孟德海(モン・ドーハイ)は何も語らず、ただ家族を頼むとだけ告げる。孟鈺(モン・ユー)は父親を待ち、その背中を見ながら涙を流した。清廉な孟德海(モン・ドーハイ)は、楊建を放任したことで、彼を誤った道に導いてしまったのだ。

楊建と馬涛の不正が徐々に明らかになる。馬涛は、楊建が電力局副局長に就任するとすぐに会社を設立させ、職権を悪用して違法取引を行っていたと証言する。給仕たちも脅迫され、指導組の食事にカードを混ぜるよう命じられていた。孟鈺(モン・ユー)は母親を北京に連れて行って治療を受けさせたいと考えるが、安欣(アン・シン)の助けを断る。

多くの関係者が逮捕されたにもかかわらず、高啓強(ガオ・チーチャン)は依然として逃亡中だ。徐忠(シュー・ジョン)は王力強盗事件の捜査を続行し、高啓強(ガオ・チーチャン)の罪を暴こうとする。青華区の住民は孟德海のために嘆願書を提出するが、徐忠(シュー・ジョン)はこれは圧力であり、趙立冬(ジャオ・リートン)が指導組を撤退させようとする策略だと考える。

一方、高啓強(ガオ・チーチャン)は家族と食事に出かけるが、香港訛りの殺し屋に襲撃される。高啓強と曉晨は負傷するが、安欣(アン・シン)が駆けつけて曉晨を救出する。しかし、高啓強は安欣の説得を無視し、今回の襲撃は蔣天の仕業だと疑う。

蔣天と趙立冬(ジャオ・リートン)は、これは高啓強が二人を争わせるための策略だと推測する。蔣天は徐忠に賄賂を送り、金塊を隠し、さらに告発する。徐忠は調査のために呼び戻されるが、自分の潔白を信じている。指導組のメンバーは落胆するものの、徐忠の復帰を信じている。

京海の闇は深まるばかりだ。誰もがそれぞれの思惑を抱いているが、正義の力は集結しつつある。真実が明らかになる日は必ず来るだろう。

第36話の感想

楊建の目覚め: 楊建は、最初は罪を認めようとしませんでした。しかし、徐忠の説得により、自分の過ちに気づき、改心しました。このシーンは、楊建の心の葛藤がリアルに描かれており、非常に印象的でした。

孟德海の悲劇: 孟德海は、清廉な人物でしたが、息子を正しく導けなかったことで大きな代償を払うことになりました。孟鈺(モン・ユー)の涙は、孟德海の無念さを物語っています。このシーンは、親子の絆の大切さを改めて考えさせられます。

高啓強の危機: 高啓強は、香港訛りの殺し屋に襲撃され、命の危機にさらされました。安欣の活躍により曉晨は救出されましたが、高啓強は依然として危険な状況にあります。このシーンは、高啓強の狡猾さと、安欣の正義感の対比が鮮明に描かれており、非常にスリリングでした。

徐忠の窮地: 蔣天と趙立冬(ジャオ・リートン)の策略により、徐忠は汚職の疑いをかけられ、調査を受けることになりました。指導組のメンバーは落胆しますが、徐忠の潔白を信じています。このシーンは、正義が必ずしも勝つとは限らないという現実を突きつけられます。

第36話は、登場人物たちの複雑な心情や、正義と悪のせめぎ合いが描かれており、非常に緊迫感のある内容でした。今後の展開がますます気になります。

つづく