麗しの城主様~恋の宮廷騒乱記~ 第10話 あらすじ/ネタバレ

夜が訪れ、宮殿の灯火が消えかかる頃、突如其来的事件が静寂を破りました。謎の刺客、譚攘(たんじょう)が夜闇に紛れて現れ、葉昭南(よう・しょうなん)を狙います。葉昭南(よう・しょうなん)は危険を察知し、かつて命を狙ってきた相手だと気づきます。同時に譚攘(たんじょう)が失明していることに驚き、誰が刺客を差し向けたのかと問いただしますが、譚攘(たんじょう)は沈黙を貫きます。葉昭南(よう・しょうなん)は咄嗟に助けを求め、柳軒冥(りゅう・けんめい)と易阳君(えきようくん)の注意を引きます。2人は駆けつけ、譚攘(たんじょう)を製圧します。柳軒冥(りゅう・けんめい)は譚攘(たんじょう)が自分を刺した刺客だと知り、捕縛を命じます。

その瞬間、雲蘿公主が駆けつけ、譚攘(たんじょう)を人質に逃亡を図ります。この事態に一同は驚きを隠せません。柳軒冥(りゅう・けんめい)は雲蘿の身を案じ、葉昭南(よう・しょうなん)は雲蘿の行動に深意があると冷静に分析します。しかし、柳軒冥(りゅう・けんめい)は激昂し、葉昭南(よう・しょうなん)の言葉を聞き入れようとしません。綺夢(きむ)はさらに火に油を注ぎ、葉昭南(よう・しょうなん)は綺夢(きむ)を寝宮に追い返します。

恨みを抱いた綺夢(きむ)は、葉昭南(よう・しょうなん)への憎悪を募らせ、侍女に平手打ちを食らわせ、葉昭南(よう・しょうなん)を排除しようと決意します。一方、柳軒冥(りゅう・けんめい)は考え直し、葉昭南(よう・しょうなん)の言葉が真実であることに気づきます。雲蘿は譚攘(たんじょう)を救うために怪我をし、譚攘(たんじょう)は雲蘿を置いて逃げることはできないと悟ります。2人は互いを支え合い、生死を共にする中で愛が芽生えます。

譚攘(たんじょう)は雲蘿を寝宮に送り届け、再び幽閉されます。目覚めた雲蘿は治療を拒否し、柳軒冥(りゅう・けんめい)に恨みを抱き、譚攘(たんじょう)との結婚を望みます。柳軒冥(りゅう・けんめい)は葛藤を抱え、妹が刺客と恋に落ちることを受け入れられず、雲蘿の苦しみを見るに耐えません。葉昭南(よう・しょうなん)は傍観者の立場から分析し、譚攘(たんじょう)は雲蘿に一目惚れし、命を懸けて彼女を守ろうとしているのだと指摘します。

葉昭南(よう・しょうなん)の言葉に綺夢(きむ)は密かに喜び、刺客を送り込みますが、柳軒冥(りゅう・けんめい)に阻止されます。酔った葉昭南(よう・しょうなん)は柳軒冥(りゅう・けんめい)に本心を打ち明け、自分の気持ちを知ってほしいと願います。柳軒冥(りゅう・けんめい)は彼女を強く抱きしめ、誰が何者であろうと永遠に愛すると誓います。易阳君(えきようくん)は綺夢(きむ)の陰謀を知り激怒し、二度と葉昭南(しょうなん)に危害を加えないよう警告し、柳軒冥(りゅう・けんめい)との婚礼の準備に専念するよう促します。

芷蘭(しらん)は趙精(ちょうせい)に自分の正体を明かし、趙精(ちょうせい)は彼女のために郡王を捕らえ、芷蘭(しらん)の怒りを晴らします。芷蘭(しらん)は婚礼の後、趙精(ちょうせい)と共に木兮(ぼくけい)城に戻り、新しい生活を始めることを決意します。柳軒冥(りゅう・けんめい)はついに折れ、譚攘(たんじょう)を解放し、雲蘿と再会させます。雲蘿は譚攘に会い、治療を受けることを承諾します。

一方、老関(ろうかん)たちは葉昭南(しょうなん)の正体を疑い、馮雷(ふうらい)は匕首で彼女を殺そうとしますが、逆に製圧されます。3人は密偵として苦しめられていたことを告白し、葉昭南(しょうなん)は彼らの窮地を救うことを約束します。

愛と権力が交錯する中で、登場人物それぞれが自分の居場所を探し求め、葉昭南(しょうなん)と柳軒冥の愛は試練を乗り越え、より一層深まります。譚攘と雲蘿の愛の道は険しいものの、命懸けの愛は見る人を感動させます。

第10話感想

第10話は、波乱に満ちた展開と複雑に絡み合う人間関係が印象的なエピソードでした。葉昭南(しょうなん)と柳軒冥の恋の行方、譚攘と雲蘿の切ない愛、そして綺夢(きむ)の陰謀など、見どころ満載の内容でした。

特に印象に残ったのは、葉昭南(しょうなん)の冷静さと洞察力です。彼女は常に冷静に状況を分析し、適切な行動を取っていました。また、柳軒冥への愛情も揺るぎないものでした。一方、柳軒冥は感情に流されやすく、それが判断を誤らせることもありました。しかし、葉昭南(しょうなん)の言葉に心を動かされ、徐々に成長していく姿が見られました。

譚攘と雲蘿の愛は、切なくも美しいものでした。譚攘は雲蘿を救うために失明し、雲蘿は譚攘のために命を懸けようとしました。2人の強い絆は、見る人の心を打つものでした。

綺夢(きむ)の陰謀は、最後までハラハラさせられました。彼女は狡猾で冷酷な人物でしたが、最終的には葉昭南(しょうなん)と柳軒冥の愛の前に敗北しました。

つづく