麗しの城主様~恋の宮廷騒乱記~ 第16話 あらすじ/ネタバレ
夜闇に包まれた木兮(ぼくけい)城。葉昭南(よう・しょうなん)は眠りについていたが、危険が忍び寄る。錦浮(きんぷ)は企みを抱き、そっと彼女の部屋に侵入する。しかし、葉昭南(よう・しょうなん)の鋭い感覚がそれを察知し、噛み付いたことで錦浮(きんぷ)は激昂し、立ち去る。柳軒冥(りゅう・けんめい)と易阳君(えきようくん)はそれを目撃し、胸をなでおろす。易阳君(えきようくん)は、まだ結婚していない葉昭南(よう・しょうなん)の未来は不確かだとからかう。二人はそっと部屋に入り、易阳君(えきようくん)は葉昭南(よう・しょうなん)にそっと布団をかけてやる。しかし、その行為が柳軒冥(りゅう・けんめい)の怒りを買い、彼は衝動的に易阳君(えきようくん)を気絶させてしまう。
一方、趙精(ちょうせい)、老関(ろうかん)、馮雷(ふうらい)の三人は棺を守っていた。深夜、不気味な泣き声が静寂を破り、三人は肝を冷やす。彼らは棍棒で「幽霊」を気絶させ、それが客芊月(かくせんげつ)であることに気づく。葉昭南(よう・しょうなん)は、柳軒冥(りゅう・けんめい)が木兮(ぼくけい)城に侵入したことで彼の身元がばれるのではないかと心配する。しかし、柳軒冥(りゅう・けんめい)のキスによって彼女の怒りは瞬く間に消え、二人はさらに親密になる。柳軒冥(りゅう・けんめい)は軒月城に戻ることを提案するが、任務が完瞭していない葉昭南(よう・しょうなん)はそれを断固拒否する。柳軒冥(りゅう・けんめい)は葉昭南(よう・しょうなん)に別の理由があることに気づくが、醋意を感じながらも何も言えない。
易阳君(えきようくん)の突然の目覚めが、二人の甘い時間を中断する。彼は気まずそうに退出し、柳軒冥(りゅう・けんめい)と葉昭南(よう・しょうなん)は再び「小さな幸せ」を過ごす。しかし、葉昭南(よう・しょうなん)の心には深い不安が隠されていた。自分の本当の身元がいつか柳軒冥(りゅう・けんめい)に受け入れられなくなるのではないかと心配していたのだ。
翌日、老関(ろうかん)たちは客芊月(かくせんげつ)を幽閉し、義荘を再び探ることを話し合うが、誰もがそれを避けたがる。柳軒冥(りゅう・けんめい)と易阳君(えきようくん)は葉昭南(よう・しょうなん)の両側に眠り、易阳君(えきようくん)は柳軒冥(りゅう・けんめい)が葉昭南(よう・しょうなん)に危害を加えないように監視するために来たと笑う。葉昭南(よう・しょうなん)は夢の中で父親の姿を見る。その懐かしくも知らない信頼感は、彼女に父親と柳軒冥(りゅう・けんめい)の姿を重ね合わせる。
朝、姚虎(ようこ)がボロボロの服で部屋に闖入する。葉昭南(しょうなん)は、人目を欺くために身代わりを探す計画を立てる。趙精(ちょうせい)は腐った死体を偽装のために用意し、老関(ろうかん)と馮雷(ふうらい)は故郷が恋しくて任務に集中できない。趙精(ちょうせい)は親切にも客芊月(かくせんげつ)に食べ物を与えようとするが、彼女に助けを求められる。誤解の後、趙精(ちょうせい)は勇敢にも客芊月(かくせんげつ)を救い出し、彼女の心をつかむ。
葉昭南(しょうなん)は巧妙な策略で錦浮(きんぷ)をおびき出し、身代わりを立てて彼を惑わそうとする。錦浮(きんぷ)は金木兮を見つけられず、葉昭南(しょうなん)に退位詔書を書いて彼に譲位することを要求する。関三妹(かんさんまい)は葉昭南(しょうなん)と容姿が価ているため、この計画を実行するのに最適な人物であった。
一方、雲蘿は街中で絵描きに出会う。絵の中の柳軒冥(りゅう・けんめい)は怪物のように誇張されており、雲蘿は笑いながらその絵を買う。しかし、彼女の行動は千恵柔(ちえろう)に気づかれ、彼女の立場は危うくなる。雲蘿は布店で侮辱された後、腹を立てて布店を買収し、並外れた気魄を見せる。道中、雲蘿は貧しい下人になりすました千恵柔(ちえろう)に出会い、二人は綺夢(きむ)のことで交流する。雲蘿は千恵柔(ちえろう)の境遇を知り、同情して彼女を家に引き取る。
柳軒冥は葉昭南(しょうなん)の「指導」のもと、使用人の振る舞い方を学び、「大老虎」というあだ名をつけられる。雲蘿と千恵柔(ちえろう)の出会いは、物語に複雑な色彩を加え、葉昭南(しょうなん)と柳軒冥は小さな波折はあるものの、愛は日増しに深まっていく。しかし、隠された秘密は頭上に弔るされた剣のように、いつ落ちてくるかわからない。
第16話の感想
第16話は、緊張感とロマンスが入り混じった、見応えのあるエピソードでした。葉昭南(しょうなん)と柳軒冥の間に芽生えた恋心は、それぞれの任務や立場によって複雑さを増していきます。また、雲蘿と千恵柔(ちえろう)の出会いは、物語に新たな展開をもたらす予感を感じさせます。
特に印象に残ったのは、葉昭南(しょうなん)と柳軒冥のキスシーンです。二人の関係が大きく進展する重要な場面であり、その後の展開に期待が高まります。また、柳軒冥が易阳君(えきようくん)を気絶させてしまうシーンは、彼の衝動的な一面を垣間見ることができ、今後のストーリーにどのような影響を与えるのか気になります。
つづく