麗しの城主様~恋の宮廷騒乱記~ 第20話 あらすじ/ネタバレ

夜の帳が下りた木兮(ぼくけい)城は、闇流が渦巻いていた。錦浮(きんぷ)の陰謀は、葉昭南(よう・しょうなん)の巧妙な策略によって静かに瓦解されようとしていた。彼は周副将(しゅうふくしょう)を利用して葉昭南(よう・しょうなん)を排除しようとしたが、周副将(しゅうふくしょう)はすでに葉昭南(よう・しょうなん)の駒となっていた。その夜、葉昭南(よう・しょうなん)は柳軒冥(りゅう・けんめい)から賜った詔書を手に周副将(しゅうふくしょう)の屋敷を訪れ、駙馬に封じられたが、雲蘿公主と釣り合うためには錦浮(きんぷ)に代わる必要があると告げた。周副将(しゅうふくしょう)は一時の迷いで錦浮(きんぷ)を裏切り、その朝食に毒を盛った。錦浮(きんぷ)は権力の座から引きずり下ろされ、周副将(しゅうふくしょう)は得意げに葉昭南(よう・しょうなん)に約束された官職を要求したが、その行為は彼を大臣たちの矢面に立たせ、仮逆者として見なされることとなった。葉昭南(よう・しょうなん)は断固たる決意で周副将(しゅうふくしょう)を殿外に引きずり出し、去勢の刑に処して見せしめとした。

周副将(しゅうふくしょう)を処理した後、葉昭南(よう・しょうなん)は錦浮(きんぷ)が大臣を買収したリストを提示したが、彼女は過去を許し、大臣たちと共に木兮(ぼくけい)城を治めることを呼びかけ、非凡な度量と知恵を示した。一方、譚攘(たんじょう)は雲蘿が自分と葉昭南(よう・しょうなん)の秘密を知っているのではないかと心配し、雲蘿に会うなり跪いて罪を請うた。彼の背中には、雲蘿がかつて冗談で言った対聯が刻まれており、雲蘿は激怒した。柳軒冥(りゅう・けんめい)は雲蘿が無茶苦茶だと叱責したが、その様子は葉昭南(よう・しょうなん)に密かに見られていた。

葉昭南(よう・しょうなん)は錦浮(きんぷ)の危機を一人で解決し、柳軒冥(りゅう・けんめい)は誇らしさを感じると同時に彼女の安全を心配した。去就について葉昭南(よう・しょうなん)はまだ明確な態度を示していないが、雲蘿は周副将(しゅうふくしょう)を自らの手で殺し、不屈の精神を見せた。柳軒冥(りゅう・けんめい)は易阳君(えきようくん)と小龍蝦を一緒に食べながら、わざと小龍蝦の頭が一番美味しいと誤誘導した。これは、易阳君(えきようくん)に葉昭南(よう・しょうなん)への執著を捨ててほしいという闇喩だった。易阳君(えきようくん)は冗談めかして柳軒冥(りゅう・けんめい)に、もし真実が明らかになったら、彼は初心を貫けるのかと探りを入れた。

孫公公(そんこうこう)は譚攘(たんじょう)の眼病を治療し、葉昭南(しょうなん)は老関(ろうかん)、馮雷(ふうらい)、趙精(ちょうせい)たちに惜しみなく賞を与え、故郷に帰って家族と過ごすことを許し、いつでも宮殿を訪れることができるように令牌を授けた。易阳君(えきようくん)は旅に出ることを決意し、理想の国を求めて旅立った。彼は葉昭南(しょうなん)の指導の下、理想の国が実現すると信じており、それを静かに見守るつもりだ。

千恵柔(ちえろう)は頼る相手を失い、易阳君(えきようくん)に頼ることにした。そして、関三妹(かんさんまい)が葉昭南(しょうなん)の正体であることを知った。彼女は一計を案じ、宮殿に残って新しい機会を探すことにした。客芊月(かくせんげつ)は趙精(ちょうせい)に執拗に迫り、趙精(ちょうせい)を狼狽させた。一方、葉昭南(しょうなん)は柳軒冥(りゅう・けんめい)に自分の正体をどうやって打ち明けたらいいのか悩んでいた。易阳君(えきようくん)は彼女を励まし、柳軒冥(りゅう・けんめい)を信じるように促した。そして、彼は雲遊の旅に出発し、葉昭南(しょうなん)の未来に期待を込めた。

そしてついに、千恵柔(ちえろう)の密かな観察の中で、柳軒冥(りゅう・けんめい)は葉昭南(しょうなん)が自分の正体を打ち明けようとしている言葉を偶然耳にした。すべての謎が明らかになり、二人の関係は新たな転機を迎えることになる。柳軒冥(りゅう・けんめい)は突然悟った。ずっとそばにいてくれた関三妹(かんさんまい)こそ、彼が深く愛し、信頼する葉昭南(しょうなん)だったのだ。

第20話感想

第20話は、緊張感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。葉昭南(しょうなん)の機転と勇気によって、錦浮(きんぷ)の陰謀が瓦解し、木兮(ぼくけい)城の危機が回避されたことは、見ていて爽快でした。また、雲蘿の強さや易阳君(えきようくん)の決意など、各キャラクターの成長も印象的でした。

特に印象に残ったのは、葉昭南(しょうなん)と柳軒冥(りゅう・けんめい)の関係です。葉昭南(しょうなん)が柳軒冥(りゅう・けんめい)に自分の正体を打ち明けようとしたシーンは、胸が熱くなりました。また、柳軒冥(りゅう・けんめい)が葉昭南(しょうなん)の正体に気づいた瞬間の表情は、とても切なく、二人の絆の深さを感じさせました。

つづく