麗しの城主様~恋の宮廷騒乱記~ 第21話 あらすじ/ネタバレ

柳軒冥(りゅう・けんめい)はついに葉昭南(よう・しょうなん)の正体を暴き、怒りは火山のように爆発。最愛の人に裏切られたと感じる。葉昭南(よう・しょうなん)は涙を浮かべ、記憶を失っていた頃の出来事や、記憶を取り戻した後の苦しみを必死に説明する。しかし、柳軒冥(りゅう・けんめい)の心は憎しみで曇っており、葉昭南(よう・しょうなん)の父親と彼の父親の死との間に深い関係があることを受け入れることができない。葉昭南(よう・しょうなん)は必死にその日の真実を証明しようとする。彼女の誕生日は、攻城ではなく、母后を出産させるために全城が太鼓を鳴らした日だった。しかし、柳軒冥(りゅう・けんめい)の怒りは収まらず、彼は復讐のために剣を抜く。

まさにその時、葉昭南(よう・しょうなん)の勇敢さと恐れを知らない様子に、柳軒冥(りゅう・けんめい)の手は震えた。彼はついに心を鬼にすることができなかった。葉昭南(よう・しょうなん)の涙は、まるで糸が切れた真珠のように流れ落ちる。これが彼女がずっと真実を隠していた理由だと彼女は理解した。せっかく手に入れた友情を失うのが怖かったのだ。

一方、易阳君(えきようくん)と千恵柔(ちえろう)は旅立つ予定だったが、途中で柳軒冥(りゅう・けんめい)と遭遇する。千恵柔(ちえろう)は罪悪感に駆られ、易阳君(えきようくん)と共に柳軒冥(りゅう・けんめい)と葉昭南(よう・しょうなん)の誤解を解くことに尽力することを決意する。彼女は巧妙に策略を立て、まずは葉昭南(よう・しょうなん)を危険な目に遭わせ、次に柳軒冥(りゅう・けんめい)に英雄として彼女を救わせることで、彼の心の中の優しい気持ちを引き起こそうとする。しかし、その裏には、千恵柔(ちえろう)のより複雑な思惑が隠されていた。

譚攘(たんじょう)の調査結果は晴天の霹靂のように、葉昭南(よう・しょうなん)の誕生日の真実を世間に明らかにする。雲蘿たちは驚きながらも、過去の誤解を悔やむ。客芊月(かくせんげつ)は葉昭南(よう・しょうなん)の報復を恐れて怯える。一同は話し合った結果、柳軒冥(りゅう・けんめい)と葉昭南(よう・しょうなん)の仲直りを手助けすることに決める。

易阳君(えきようくん)と千恵柔(ちえろう)の帰還は、この感情のもつれに新たな転機をもたらす。彼らは柳軒冥(りゅう・けんめい)が危機的状況で葉昭南(よう・しょうなん)への愛情に気づくように、巧妙に「危機」を演出する。しかし、計画はうまくいったものの、予期せぬ事態が発生する。千恵柔(ちえろう)の偽装と本物の感情が入り混じり、易阳君(えきようくん)も困惑する。最終的に、柳軒冥(りゅう・けんめい)が駆けつけて葉昭南(しょうなん)を救い、二人は生死を共にすることで、絆を深める。

葉昭南(しょうなん)は依然として千恵柔(ちえろう)に警戒しているが、雲蘿は彼女を信じることを選ぶ。易阳君(えきようくん)は、ネズミを食べて生き延びた少女だったという、千恵柔(ちえろう)の知られざる過去を皆に語り、皆の彼女に対する見方が変わる。雲蘿は自分の幸せを噛みしめ、客芊月(かくせんげつ)は不安の中で趙精(ちょうせい)という「救命稻草」を見つける。二人のやり取りは、物語に少しばかりの軽快さとユーモアを加える。

葉昭南(しょうなん)が天幕城からの密書を受け取ると、新たな危機が訪れる。千恵柔(ちえろう)の正体と目的が徐々に明らかになり、彼女は天幕城の内紛から逃れてきた難民であることが判明する。そして、彼女の側近である白露(はくろ)は、忠実な侍女に見せかけて潜伏しているスパイだった。葉昭南(しょうなん)は千恵柔(ちえろう)を匿ったものの、自分がさらに大きな陰謀に巻き込まれていることに気づいていなかった。千恵柔(ちえろう)と錦浮(きんぷ)の陰謀により、葉昭南(しょうなん)の立場はさらに危険なものとなり、権力と愛をめぐる戦いが静かに幕を開ける。

第21話の感想

第21話は、怒り、裏切り、そして愛が入り混じった、非常にドラマチックなエピソードでした。柳軒冥(りゅう・けんめい)が葉昭南(しょうなん)の正体を暴いたことで、二人の関係は大きな危機に陥ります。葉昭南(しょうなん)の涙と柳軒冥(りゅう・けんめい)の怒りは、見ていて胸が痛くなるほどでした。

千恵柔(ちえろう)の登場は、物語に新たな展開をもたらしました。彼女は柳軒冥と葉昭南(しょうなん)の誤解を解くために尽力しますが、その裏には複雑な思惑が隠されています。易阳君(えきようくん)との関係も気になるところです。

譚攘(たんじょう)の調査で明らかになった葉昭南(しょうなん)の出生の秘密は、衝撃的なものでした。雲蘿たちの仮応や客芊月(かくせんげつ)の不安など、登場人物それぞれの心情が丁寧に描かれていました。

つづく