麗しの城主様~恋の宮廷騒乱記~ 第5話 あらすじ/ネタバレ

夜が訪れ、客芊月(かくせんげつ)は焦燥に駆られ姚虎(ようこ)のもとへ駆けつけた。彼女は、葉昭南(よう・しょうなん)が酒に毒を盛ろうとしているのを耳にしたと主張する。しかし、姚虎(ようこ)は葉昭南(よう・しょうなん)の知謀を信じ、客芊月(かくせんげつ)の言葉を半信半疑で受け止める。

一方、芷蘭(しらん)は偶然葉昭南(よう・しょうなん)と出会い、驚きを隠せない。彼女は自分を「関三妹(かんさんまい)」と名乗り、父親と二人の兄を伴っていた。芷蘭(しらん)は葉昭南(よう・しょうなん)が実は女性であることを知り、心を乱されるが、彼らを巻き込みたくないと考え、去ろうとする。しかし、葉昭南(よう・しょうなん)と趙金(ちょうきん)は、芷蘭(しらん)の善良さを理解し、彼女を引き止める。

刺客の三人は、三妹がたびたび葉昭南(よう・しょうなん)と間違われることに困惑し、趙金(ちょうきん)は彼女の正体を疑うが、老関(ろうかん)らに否定される。綺夢(きむ)は葉昭南(よう・しょうなん)を警戒し、彼女が計画を妨げると懸念する。一方、易阳君(えきようくん)は自信満々に、どんな女性も自分の支配下に置けると豪語する。

夜が深まり、葉昭南(よう・しょうなん)と仲間たちは密道で脱出計画を練っていたが、突然柳軒冥(りゅう・けんめい)が現れる。葉昭南(よう・しょうなん)は慌てて引き返すが、閉まる音に驚いてしまう。柳軒冥(りゅう・けんめい)は彼女を晩餐に誘い、率直に意見を述べるよう促すが、同時に鋒芒を収めるよう忠告する。柳軒冥(りゅう・けんめい)は葉昭南(よう・しょうなん)の不自然な態度に気づき、興味を抱く。葉昭南(よう・しょうなん)は咄嗟に、彼の容姿に魅瞭されたと嘘をつき、口づけで封じ込める。柳軒冥(りゅう・けんめい)は怒って立ち去るが、葉昭南(よう・しょうなん)は疑問を抱く。

柳軒冥(りゅう・けんめい)はあの口づけに心を乱され、日夜思い悩む。一方、譚攘(たんじょう)は雲蘿への復讐を再び企てるが、彼女の髪の毛を切り落とすにとどまり、夜に再会することを約束する。雲蘿はそのため晩餐に出席できず、綺夢(きむ)は昔のことを思い出し、柳軒冥(りゅう・けんめい)がかつて兎を贈ったことを話題にする。柳軒冥(りゅう・けんめい)は翌日、再び兎を贈るよう命じる。

葉昭南(しょうなん)は盛装して晩餐に出席し、人々の視線を釘付けにする。彼女は柳軒冥(りゅう・けんめい)の忠告に従い、婉やかに振る舞おうとするが、かえって周囲の注目を集めてしまう。柳軒冥(りゅう・けんめい)は婚姻に関する一切を葉昭南(しょうなん)に一任し、易阳君(えきようくん)は不満を募らせて酒比べを挑む。

一方、雲蘿は腐蝕散入りの金瘡薬で譚攘(たんじょう)を罠にかけ、あっさりと製圧する。晩餐で柳軒冥(りゅう・けんめい)が杯を手に取ろうとした時、客芊月(かくせんげつ)は酒に毒が盛られていると告発する。彼女は葉昭南(しょうなん)に、潔白を証明するため酒を飲むよう迫る。葉昭南(しょうなん)は仕方なく飲み幹し、柳軒冥(りゅう・けんめい)に助けを求める。柳軒冥(りゅう・けんめい)は激怒し、客芊月(かくせんげつ)を厳罰に処そうとするが、綺夢(きむ)と易阳君(えきようくん)は葉昭南(しょうなん)に処分を任せることを提案する。

酒比べは続き、易阳君(えきようくん)と柳軒冥は互角に戦うが、最終的に柳軒冥は敗北する。葉昭南(しょうなん)は易阳君(えきようくん)をからかうため、勝負に加わるが、酒に酔って彼の肩に眠ってしまう。この様子に柳軒冥は苦笑し、慌てて彼女に醒酒薬を飲ませる。

夜が更け、柳軒冥は葉昭南(しょうなん)を背負って帰る途中、誤って彼女の頭をぶつけてしまう。葉昭南(しょうなん)は目を覚ますと、柳軒冥を強く蹴り飛ばして立ち去る。しかし、柳軒冥の心には、すでに特別な感情が芽生え始めていた。実は、这一切は葉昭南(しょうなん)の計画だった。彼女は客芊月(かくせんげつ)に情報を漏らし、注意を逸らすことで、柳軒冥の寝宮に潜入して闇殺を実行しようとしていた。夜の闇に、秘密と陰謀が静かに広がっていく。

麗しの城主様~恋の宮廷騒乱記~ 第5話 感想

第5話は、緊迫感とロマンスが絶妙に絡み合った、見応えのあるエピソードでした。特に、葉昭南(しょうなん)と柳軒冥の駆け引きは目が離せませんでした。葉昭南(しょうなん)は柳軒冥の寝宮に潜入する計画を立て、巧妙に客芊月(かくせんげつ)を利用して注意を逸らそうとします。しかし、柳軒冥も彼女の真意に気づき、二人の知略がぶつかり合う展開はハラハラドキドキさせられました。

また、葉昭南(しょうなん)と柳軒冥の心の変化も印象的でした。葉昭南(よう・しょうなん)は当初、柳軒冥を闇殺する任務を遂行することに固執していましたが、彼の優しさや包容力に触れ、次第に心惹かれていきます。一方、柳軒冥も葉昭南(よう・しょうなん)の聡明さや強さに惹かれ、彼女への特別な感情を抱き始めます。二人の恋の行方が気になるところです。

つづく