少年歌行~Beginning of the Legend~ 第2話 あらすじ/ネタバレ

夜が深まるにつれ、美人庄の商人たちは次々と姿を消し、闇躍する勢力だけが残り、特に無双(むそう)城と魔教の対峙は注目を集めていた。唐蓮(タン・リェン)の視線は、白髪がなびき、剣術が超凡な男性に釘付けとなる。その人物こそが、魔教護法の莫碁宣、江湖では「白髪仙(はくはつせん)」と呼ばれている。彼の出現に、無双(むそう)城の盧玉翟(ろぎょくせき)も驚愕し、敵わないことを悟る。

そんな中、一見悠然としている蕭瑟が突然声を上げ、白髪仙(はくはつせん)に生死を賭けた勝負を挑む。白髪仙(はくはつせん)は快諾し、衣袖を軽く振ると、賽の目が入ったサイコロが粉々に砕け散り、人々の眼前から消えてしまう。しかし、蕭瑟は動じることなく、埃が落ち著くのを待つと、なんと卓上には3つのサイコロの目が奇跡的に現れ、完璧に一緻していた。この一手で、白髪仙は驚愕し、正体が露呈する。

「天外天、白髪仙」。この名は雷鳴のように響き渡り、場にいた者は皆衝撃を受ける。なんと、白髪仙・莫碁宣は既に境地に達し、武林の最高峰である「神遊玄鏡」の域に達しており、その実力は計り知れない。しかし、彼は旧情を思い、唐蓮(タン・リェン)と盧玉翟(ろぎょくせき)には手心を加える。だが、無双(むそう)城の少城主・無双が突如現れ、無双剣匣を携えて無心(ウー・シン)法師を守ろうとする。激しい戦いの後、白髪仙は無双剣匣の威力を抑え込むものの、身を引くことを選び、無双は執拗に追いかけ、盧玉翟(ろぎょくせき)は部下に少主を連れ戻すよう命じる。

一方、唐蓮(タン・リェン)と雷無桀(レイ・ムージェ)は黒衣の刺客に襲撃される。雷無桀(レイ・ムージェ)は得意技を繰り出すが、相手は幻影のように消え、蓮の花の爆発と共に姿を消してしまう。2人は孤虚の陣に陥ったことに気づく。この陣は真偽が入り混じり、危険が潜んでいる。雷無桀(レイ・ムージェ)は勇敢だが、長くは続かない。そこに司空千落(スコン・チエンルオ)が駆けつけ、笛を吹く者を倒すと、陣は崩壊する。

この隙に、冥侯(めいこう)は黄金の棺の蓋を開けると、僧侶のようでありながら戒疤のない美男子がゆっくりと起き上がる。それが無心(ウー・シン)法師だ。冥侯(めいこう)は彼と視線を交わし、過去の出来事が蘇り、複雑な感情が込み上げる。そして、月姫(げっき)と共に静かに立ち去る。無心(ウー・シン)と唐蓮(タン・リェン)、雷無桀(レイ・ムージェ)の視線が交錯し、2人の心にも波紋が広がる。

その後、九龍門の無禅(むぜん)和尚が駆けつけ、無心を素早く製止し、危険な場所から連れ出す。一行は雪月城へ向かう途中、無禅(むぜん)から、無心は忘憂(ワンヨウ)和尚の高弟であり、武学の才能に恵まれ、羅刹堂の禁術を習得し、心魔引で人を操ることができることを知る。無心が廃人にならないようにするため、彼は自ら黄金の棺に閉じ込め、迫り来る劫難から逃れようとしたのだ。

しかし、白髪仙が再び現れ、その圧倒的な力は誰もが敵わないほどだった。雷無桀(レイ・ムージェ)の殺怖剣でさえ、彼の前に無力だった。まさに絶体絶命のその時、無心は秘法を使って唐蓮(タン・リェン)を助け、前代未聞の力を爆発させる。無数の闇器が放たれ、ついに白髪仙を崖下に追い落とす。無心はゆっくりと目を覚まし、嵐は一時的に過ぎ去ったように見えるが、彼の運命と黄金の棺の秘密は、まだ始まったばかりである...

第2話の感想

第2話は、アクションとサスペンスが満載の素晴らしいエピソードでした。特に、白髪仙と唐蓮(タン・リェン)の戦いは見応えがありました。白髪仙の圧倒的な力は、まさに神業のようでした。また、無心の正体が明らかになり、物語が大きく動き出す予感がしました。

つづく