少年歌行~Beginning of the Legend~ 第23話 あらすじ/ネタバレ

夢幻と現実の狭間

幽玄な夢の中で、孟婆湯の魔力によって百裏東君(バイリ・ドンジュン)は過去の記憶を辿る。かつての青春の日々、才子佳人と過ごした幸せな時間は、今は葉わぬ夢となって彼の心を痛めていた。しかし、どんなに美しい夢でも、いずれは覚めるもの。百裏東君(バイリ・ドンジュン)は不屈の意誌で幻想と現実の境を突破し、目覚めることができた。

再会と別れ

春が過ぎ、秋が訪れ、茶花が咲き誇る頃、百裏東君(バイリ・ドンジュン)は偶然にも玥瑶(ユエヤオ)と再会する。まるで初めて出会ったかのように、その美しさは心を震わせる。しかし、残酷な現実が彼を打ちのめす。玥瑶(ユエヤオ)は既にこの世を去っており、再会は孟婆湯が作り出した優しい嘘に過ぎなかったのだ。生死の境をさまよった後、東君は過去の執念を捨て、神遊の境地へと達する。そして、唐蓮(タン・リェン)と共に洞窟を脱出する。

三才陣対莫衣(モーイー)

約束通り、莫衣(モーイー)は蕭瑟達の前に姿を現す。彼の目には不気味な光が宿り、その場にいた全員に前代未聞の圧迫感を与えた。雷無桀(レイ・ムージェ)が真っ先に立ち上がり、司空千落(スコン・チエンルオ)がそれに続く。葉若依は袖を刃として戦い、三人は三才陣を組み、莫衣(モーイー)の攻勢を阻もうとする。しかし、道術を学んでいない雷無桀(レイ・ムージェ)と司空千落(スコン・チエンルオ)は、莫衣(モーイー)の圧倒的な力に太刀打ちできず、すぐに窮地に陥ってしまう。

天降神兵

まさにその時、百裏東君(バイリ・ドンジュン)が天から舞い降りるように現れる。彼は莫衣(モーイー)の目的を見抜いていた。莫衣は葉若依の体を借りて、妹の魂を蘇らせようとしていたのだ。莫衣の怒りと挑発に屈することなく、東君は彼と対峙し、壮絶な戦いが始まる。風雨が吹き荒れ、雷鳴が轟く中、天地に二人の姿だけが浮かび上がる。

師弟の対決

一方、欽天監の弟子たちの助けを借りて蓬莱に神遊した斉天塵(セイ・テンジン)は、数年ぶりに弟である莫衣と再会する。師兄弟でありながら、一人は正道を守り、一人は魔道に堕ち、師門の恩義のために武力で相まみえることになる。斉天塵(セイ・テンジン)は三度拂塵を振るうが、莫衣に傷一つ負わせることができない。彼の修為が極限に達していることがわかる。

無敵伏魔拳

戦いは白熱化していく。雷無桀(レイ・ムージェ)は仏道儒の三教を理解し、無心(ウー・シン)から学んだ無敵伏魔拳で無理やり境界を突破し、戦いに加わる。拳風と剣影が飛び交い、空間全体が激しい衝突と交錯に包まれる。

心の解放

その瞬間、蕭瑟は莫衣の異変に気づく。彼は心魔引を使って、莫衣を自己救済の幻境に陥らせる。幻境の中で、莫衣は妹が自殺した真実を知る。彼女は世間に害を及ぼされたのではなく、兄の重荷になりたくなかったのだ。この真実は晴天の霹靂のように、莫衣の心の執念を打ち砕く。

幻影が消え、莫衣の目は再び澄み渡る。彼は蕭瑟の命を救ってくれたことに感謝し、真気を与えて経脈を回復させ、葉若依の心脈も守ると約束する。この経験を経て、莫衣は修行に専念し、正道を求めることを決意し、百裏東君(バイリ・ドンジュン)に護法を依頼する。東君は快諾し、雪月城の事務を司空長風(スコン・チャンフォン)たちに託し、唐蓮(タン・リェン)に若い世代の責任を負うよう促す。

帝都の陰謀

一方、遠く離れた帝都天啓では、年祀祭が執り行われようとしていた。新太子の噂が飛び交い、白王蕭崇(シャオ・チョン)と赤王蕭羽(シャオ・ユー)はそれぞれ思惑を巡らせている。権力と運命を巡る戦いが静かに幕を開ける。江湖にいる蕭瑟たちは、莫衣の脅威から一時的に解放されたものの、未来の道は依然として未知数であり、多くの試練が待ち受けている。

第23話感想

第23話は、夢と現実、過去と現在、そして生と死が交錯する、非常にドラマチックな展開を見せた回でした。特に、百裏東君の夢の中のシーンは、彼の過去の苦悩と現在の成長を浮き彫りにし、非常に印象的でした。また、莫衣の妹に対する執念と、それを解き放つ蕭瑟の活躍も、見応えがありました。

一方で、戦闘シーンも迫力満点で、特に百裏東君と莫衣の空中戦は圧巻でした。また、雷無桀(レイ・ムージェ)の無敵伏魔拳や、葉若依の袖を使った戦いなど、個性的な戦闘スタイルも見どころの一つでした。

つづく