少年歌行~Beginning of the Legend~ 第3話 あらすじ/ネタバレ
無心(ウー・シン)は蕭瑟に近づき、雷無桀(レイ・ムージェ)の心魔引への免疫に驚きを隠せない。無心(ウー・シン)が同行を誘うも、蕭瑟は冷たく拒否する。しかし無心(ウー・シン)は聞く耳を持たず、2人を抱えて軽功で姿を消した。
一方、情報通の姬若風(ジー・ルオフォン)は故友の忘憂(ワンヨウ)和尚を悼み、その死が「運命」によるものだと嘆く。その原因が、無心(ウー・シン)和尚にあると知り、彼はかつての弟子である蕭瑟に会いに行くことを決意する。
雷無桀(レイ・ムージェ)は人質になったと思い、逃げ出そうとするも失敗し、蕭瑟から冷嘲熱諷を浴びせられる。蕭瑟は、雷轟(レイ・ホン)のような人物にこんな愚直な弟子がいるとはと疑問に思う。
蕭瑟は雷轟(レイ・ホン)の若い頃の輝かしい功績を思い出す。彼は残本から火灼之術を再現し、雷門の主である雷千虎(ライ・センコ)をも超えるほどの名声を獲得した。しかし雷門には武具を使わず火器を使うという伝統があり、雷轟(レイ・ホン)はそれに仮して剣を鍛え、火薬を融合させた伝説の殺怖剣を作り出した。この剣は雷鳴と火光を伴い、雷轟(レイ・ホン)の名を轟かせたが、雪月剣仙・李寒衣(リー・ハンイー)に敗れた後は姿を消した。
雷無桀(レイ・ムージェ)は師匠の話を聞き、興奮するが、殺怖剣を無くしたことに気付き、蕭瑟は苦咲する。無心(ウー・シン)は川辺で座禅を組み、過去の恨みと師弟の情が交錯し、心を乱している。
やがて無心は立ち上がり、仙人かのように川面を歩く。蕭瑟と雷無桀(レイ・ムージェ)は驚嘆する。無心は雷無桀(レイ・ムージェ)の怪我を知り、彼を連れて川面を歩き、治療を始める。真気が流れ、雷無桀(レイ・ムージェ)は傷が癒され、心が落ち著く。
一方、天女蕊(てんじょすい)は唐蓮(タン・リェン)の治療を終え、無禅(むぜん)和尚から無心の正体が天外天魔教の少宗主であることを知る。12年前、魔教大宗主・葉鼎之(イエ・ディンジー)が戦を起こし、敗れて死亡した。彼の息子である葉安世(イエ・アンシー)は人質として中原に送られ、無心と名を変え、12年間中原に入らないという誓いを立てた。期限が満瞭し、天外天は少宗主を迎えに来たが、無心は別の考えを持っている。
無心が蕭瑟と雷無桀(レイ・ムージェ)と同行したのは、実は金欠だったためで、蕭瑟を移動式の財布と考えている。蕭瑟は一見無一文に見えるが、最終的には宝物を質に入れて銀両を手に入れる。3人は旅を続け、時には衝突することもあるが、楽しんでいる。
しかし、3人は有名な馬賊に遭遇する。雷無桀(レイ・ムージェ)は捕らえられ、目覚めると牢屋の中にいる。そこには、皇帝になることを夢見る謎の男がいた。彼は蕭瑟の弟、赤王・蕭羽(シャオ・ユー)で、無心とは異父兄弟だが、それぞれに思惑がある。
蕭瑟と無心は雷無桀(レイ・ムージェ)の失踪に気づき、救出に向かう。馬賊の情報を使って牢屋に潜入するが、蕭羽(シャオ・ユー)は既に脱出していた。2人は雷無桀(レイ・ムージェ)を救出し、雷無桀が作った火薬で混乱を起こし、馬賊の追跡を振り切る。夕暮れの中、命懸けの逃亡劇は幕を閉じた。
第3話の感想
第3話は、アクション満載の展開とキャラクターの掘り下げが印象的な回でした。無心と蕭瑟の軽功による移動シーンは迫力があり、雷無桀の天真爛漫な性格と蕭瑟の冷めた性格の対比が面白かったです。
特に印象に残ったのは、雷轟(レイ・ホン)の過去のエピソードです。残本から火灼之術を再現し、雷門の主である雷千虎(ライ・センコ)をも超えるほどの名声を獲得したという功績は、雷無桀の成長にもつながる重要な要素だと感じました。また、雷轟が雷門の伝統に仮して剣を鍛え、火薬を融合させた伝説の殺怖剣を作り出したというエピソードは、彼の革新的な精神と強さを物語っていると思いました。
一方で、無心の正体が天外天魔教の少宗主であることが明らかになり、今後の展開が気になりました。無心が蕭瑟と雷無桀と同行しているのは、単なる旅ではなく、何か別の目的があるのではないかと推測されます。また、蕭瑟の弟である赤王・蕭羽(シャオ・ユー)の登場も今後のストーリーに大きく関わってくるでしょう。
つづく