少年歌行~Beginning of the Legend~ 第30話 あらすじ/ネタバレ

無心(ウー・シン)が約束を破って宮殿から出なかったという知らせは、すぐに永安王府に広がりました。蕭瑟と葉若依たちは疑念を抱き、彼は宣妃を救出するために景泰宮に潜んでいるのではないかと推測します。

そんな中、姬雪(ジー・シュエ)が金榜を手に現れ、江湖の新しい秩序を発表しました。数ヶ月間、金榜は大きく変動し、百兵榜は安定していますが、雷轟(レイ・ホン)と無雙は剣仙に昇格し、冠絶榜に名を連ねました。雷無桀(レイ・ムージェ)は喜びを隠せません。

一方、蕭瑟は落明軒(ラク・メイケン)と並んで良玉榜の首位に輝きます。しかし、莫衣(モーイー)仙人が隠居し、百裏東君(バイリ・ドンジュン)の行方がわからなくなったため、冠絶榜の首位である洛青陽(ラク・セイヨウ)は蕭瑟たちにとって最大の脅威となりました。

金榜の発表後、人々が去って行くと、姬雪(ジー・シュエ)は蕭瑟と二人きりになります。彼女は、蕭瑟が華錦(カ・キン)を白王府に派遣して蕭崇(シャオ・チョン)の眼病を治療させたことに懸念を示します。白王には二人の剣仙が護衛しており、もし視力が回復すれば、蕭瑟にとって不利になるかもしれないと。蕭瑟は蕭崇(シャオ・チョン)の過去の行いに複雑な思いを抱きながらも、罪悪感を感じています。

一方、華錦(カ・キン)は約束通り白王府を訪れます。薬王穀第十一代薬王として、蕭崇(シャオ・チョン)の眼病を治すことができると断言しますが、条件は「目には目を」でした。華錦(カ・キン)は蕭瑟だけでなく、明徳帝の懇請も受けて来たことを蕭崇(シャオ・チョン)に明かします。しかし、治療の詳細についてはその場で告げず、藏冥(ゾウ・メイ)の示唆を受けて、二人だけで話し合うことになります。

重情重義の藏冥(ゾウ・メイ)は、自分の目を犠牲にして蕭崇(シャオ・チョン)の視力を回復させようとします。彼の深い情誼に、華錦(カ・キン)と沐春風(モク・シュンフォン)は感銘を受けます。

その頃、赤王蕭羽(シャオ・ユー)は蘇昌河(スー・チャンホー)と密会し、鬼医夜鴉(イェ・ヤー)と共謀を企てます。無心(ウー・シン)は密室に囚われ、夜鴉(イェ・ヤー)の完璧な作品となります。夜鴉(イェ・ヤー)は蘇昌河(スー・チャンホー)に秘薬を与え、闇河の殺し屋の力を強化しようとします。

蕭瑟は華錦(カ・キン)が蕭崇(ショウ・シュウ)の治療を行うことを知ると、闇衛を白王府に派遣して護衛し、蕭崇(ショウ・シュウ)と協力して黒幕を倒すことを決意します。司空千落(スコン・チエンルオ)は槍の稽古に励み、蕭瑟を気にかけていますが、今は恋をする時ではないと悟っています。雷無桀(レイ・ムージェ)は、葉若依が蕭瑟に恋をしていると勘違いし、その純粋さに葉若依は苦咲いを浮かべます。

3日後、掌剣監瑾威(キン・イ)が護衛として華錦と沐春風(モク・シュンフォン)を白王府に送り届けます。雷無桀(レイ・ムージェ)も同行し、執傘鬼蘇暮雨(スー・ムーユー)の妨害を阻止しようとします。そして、隠れた実力者である蕭月離(ショウ・ゲツリ)も白王府の近くに潜み、闇河の殺し屋に備えます。

白王府では、華錦が緊張する蕭崇(ショウ・シュウ)を落ち著かせ、治療を始めようとします。一方、王府の外では蕭羽(シャオ・ユー)が悠然と様子を伺っており、権力と復讐を巡る戦いが静かに幕を開けます。影が蠢き、天啓の街の平穏は完全に破られ、血なまぐさい戦いが始まるのでした。

第30話の感想

第30話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。金榜の発表により、江湖の勢力図が変化し、蕭瑟たちにとって新たな脅威が明らかになりました。また、華錦が白王府を訪れ、蕭崇(ショウ・シュウ)の治療を行うことで、蕭瑟と蕭羽(シャオ・ユー)の対立が激化します。

特に印象に残ったのは、藏冥(ゾウ・メイ)の自己犠牲です。彼は蕭崇(ショウ・シュウ)の視力を回復させるために、自分の目を差し出すことを決意しました。この深い情誼は、華錦と沐春風(モク・シュンフォン)を感動させ、視聴者にも強い印象を与えたことでしょう。

また、蕭瑟と蕭羽(シャオ・ユー)の対立もますます深まっています。蕭羽(シャオ・ユー)は闇河と手を組み、蕭瑟の命を狙っています。蕭瑟は闇衛を派遣して白王府を守り、蕭崇と協力して黒幕を倒そうとします。二人の戦いの行方が気になるところです。

つづく