少年歌行~Beginning of the Legend~ 第4話 あらすじ/ネタバレ

荒涼とした野原で、蕭瑟と仲間たちは迷子になってしまった。遠くに見えるのは人影のない、寂しい一軒の宿屋だけだ。蕭瑟は宿屋の中で、師匠である百曉生が残した謎めいた印を見つけ、師匠が北離に到著したことを悟る。この旅は、蕭瑟にとって師匠を探す旅であるだけでなく、自分の過去の身分を深く振り返る旅でもある。

数年前、蕭瑟は親友である琅琊王蕭若風(ショウ・ジャクフウ)の代わりに意見を述べたが、皇帝蕭若瑾(ショウ・ジャクキン)の怒りを買って庶人に落とされ、天啟皇城から追放されてしまった。さらに、怒劍仙・顔戰天に襲われ、目覚めた時には武功を失い、軽功だけが辛うじて残っていた。それ以来、蕭瑟は真犯人を追跡し、自分を取り戻すという困難な道を歩んできた。

夜が訪れ、蕭瑟は師匠である姬如風(百曉生)と宿屋で密会する。師弟は互いに心を寄せ合っているが、仇討ちに関しては意見が食い違っている。姬如風は犯人の正体を知っているが、蕭瑟に執念を捨てるように説得し、身分の象徴である無極棍を返す。そして、かつての永安王・蕭楚河(シャオ・チューホー)の姿を取り戻し、自信を取り戻すことを願う。

会話の中で、蕭瑟は自分が江湖で有名な慕涼城にいることを知る。ここは、五大剣仙の筆頭である洛青陽(ラク・セイヨウ)の名声によって広く知られている。九歌の剣を携え、修行に励む剣道の達人である洛青陽(ラク・セイヨウ)の存在は、蕭瑟の表情を複雑なものにする。無心(ウー・シン)は蕭瑟の異変に気づき、巧みに話題を変えて、さらなる気まずさを避ける。

一方、雷無桀(レイ・ムージェ)は慕涼城に興味津々で、蕭瑟の製止を聞かず、一人で探索に出かける。同じ頃、無禅(むぜん)和尚と司空千落(スコン・チエンルオ)は九龍門へ向かう馬車に乗っている。車内は、天女蕊(てんじょすい)のいたずらで微妙な雰囲気になっていたが、司空千落(スコン・チエンルオ)の突然の声で、コントロールを失いかけていた状況が打破される。

江湖の仮対側では、北離の皇位継承争いが闇躍している。赤王・蕭羽(シャオ・ユー)と白王・蕭崇(シャオ・チョン)はそれぞれ勢力を結集し、武林の高手の支持も得ている。蕭羽(シャオ・ユー)と南訣太子・敖玉(オウ・ギョク)の会談は、この権力闘争を新たな段階へと押し上げる。そして、雷無桀(レイ・ムージェ)の予期せぬ出現は、この複雑な状況の中で一石を投じることになる。

無心(ウー・シン)は鋭い直感で雷無桀(レイ・ムージェ)の危機を察知するが、蕭瑟の冷淡な態度から、洛青陽(ラク・セイヨウ)を恐れていると誤解する。過去と身分をめぐる激しい口論の後、無心(ウー・シン)は一人で雷無桀(レイ・ムージェ)を救出することに決める。窮地に陥った雷無桀(レイ・ムージェ)を救出した無心(ウー・シン)は、傅恒興(フ・コウコウ)の正体を偶然にも暴き、蕭瑟は無心(ウー・シン)の複雑な性格をより深く理解する。

一方、掌香大監・瑾仙(ジン・シエン)は、無心の行方を追って于師国に弟子たちを率いてやってくる。彼の到著は、この江湖の争いに緊張と変数を加えることになる。大梵音寺では、無心と瑾仙(ジン・シエン)をめぐる戦いが静かに繰り広げられる。無心は優れた武術の技量と知恵で瑾仙(ジン・シエン)の追跡を逃れ、今後の展開に伏線を張る。

夜が訪れ、蕭瑟と仲間たちは宿屋の焚き火の週りに集まり、今日の経験と悟りを共有する。前途は未知数で困難が待ち受けているが、彼らの絆は試練の中でより強固なものとなる。そして、蕭瑟の心の中には、真実への渇望と自己救済への思いが、この夜を境にさらに強くなる。

第4話感想

第4話は、蕭瑟の過去と現在が交錯する重要な回でした。師匠である百暁生との再会、真犯人への複雑な思い、そして無心との友情など、蕭瑟の心の葛藤が丁寧に描かれていました。

特に印象に残ったのは、蕭瑟と無心の会話シーンです。過去と身分をめぐる激しい口論は、蕭瑟の葛藤を浮き彫りにし、無心の深い理解とサポートが胸を打ちました。

また、雷無桀(レイ・ムージェ)の無鉄砲さと司空千落(スコン・チエンルオ)の冷静さが対照的に描かれており、二人の関係性の変化も興味深いものでした。

つづく