少年歌行~Beginning of the Legend~ 最終回 第40話 あらすじ/ネタバレ
雪が降りしきる天啓城
雪が降りしきる天啓城。蕭崇(シャオ・チョン)は長剣を掲げ、血の滴らない刃先でこの乱世を静かに見拠えていました。皇宮では、華錦(カ・キン)医師が不眠不休で明徳帝の看病を続け、彼はようやく目を覚まします。病床にあっても、帝王の威厳は微塵も衰えていませんでした。
鬼医夜鴉(イェ・ヤー)の死と赤王府の封鎖
鬼医夜鴉(イェ・ヤー)の死と赤王府の封鎖により、天啓の混乱はようやく収束に向かいます。無心(ウー・シン)は月姬(げつき)を癒し、寒水寺で冥侯(めいこう)と再会させます。そして自身は天外天への帰路につきます。出発前に彼は蕭瑟に、皇位への決断を迫ります。そして、真の答えは実際に龍の椅子に座った時にしか分からないと告げます。
洛青陽(ラク・セイヨウ)と宣妃の旅立ち
洛青陽(ラク・セイヨウ)は宣妃と共に天啓を静かに去り、多くの物語と伝説を残します。蕭瑟は明徳帝の呼び出しを受け、皇宮へと向かいます。明徳帝の鋭い視線に、彼はかつてないほどのプレッシャーを感じます。明徳帝は瑾宣(キン・セン)の謹慎を解き、蕭瑟への道を切り開きます。華錦(カ・キン)と沐春風(モク・シュンフォン)には功績を称え、莫大な褒賞を与えます。
二つの龍封巻軸と明徳帝の深謀遠慮
明徳帝は、二つの龍封巻軸を残します。一つは白王蕭崇(シャオ・チョン)の名前が記され、もう一つは瑾宣(キン・セン)が保管する蕭瑟の名前が記されています。これは権力の均衡を図ると同時に、人性を試すものでもありました。
蕭瑟の決断と明徳帝の崩御
明徳帝は蕭瑟に、葉若依との縁談を持ちかけますが、蕭瑟は朱雀使司空千落(スコン・チエンルオ)への愛を貫きます。この会話の中で、明徳帝は若い頃の自分と琅琊王への罪悪感に苛まれ、老いを感じます。明徳二十三年冬、明徳帝は安らかに崩御します。
蕭瑟の決断と蕭崇(シャオ・チョン)の即位
国境の戦況は悪化し、琅琊軍は敗退を続けます。蕭瑟は軍を率いて出徴し、国を守ることを誓います。しかし、彼が戦場にいる間に、瑾宣(キン・セン)は白王に帝位簒奪を迫ります。しかし、蕭崇(シャオ・チョン)はこれを拒否し、瑾宣(キン・セン)は自滅します。
凱旋した蕭瑟は、満場の歓声の中、明徳帝の遺詔を読み上げます。遺詔には、皇位を白王蕭崇(シャオ・チョン)に譲ると記されていました。この決断に、誰もが驚き、蕭瑟の器量に感服します。蕭瑟は蕭崇(ショウ・シュウ)に一礼し、何も持たずに去ります。
蕭瑟の旅立ちと明徳帝の真意
蕭瑟は江湖に戻ることを決意し、雷無桀(レイ・ムージェ)、葉若依、司空千落(スコン・チエンルオ)と共に旅に出ます。謝宣(シャ・セン)、姬雪(ジー・シュエ)、李凡松(リー・ファンソン)らが見送ります。屠二爺は永安王府を手に入れ、喜びを爆発させます。蕭瑟にとって、賑やかな王府よりも、辺境の雪落山荘の方が自由なのです。
出発しようとしたその時、怒剣仙(どけんせん)が蕭崇(ショウ・シュウ)からのもう一つの龍封巻軸を持って現れます。そこには、二つの龍封巻軸のうち、一つを捨てることができた者が真の明君であると書かれていました。蕭瑟は「父皇は狡猾だ」と咲い、巻軸を破ります。そして、馬を駆り、伝説を残して風の中へと消えていきます。
第40話の感想
第40話は、長編アニメ『少年歌行~Beginning of the Legend~』の最終回にふさわしく、感動と興奮に満ちた内容でした。雪の降る天啓城を舞台に、蕭瑟と蕭崇(ショウ・シュウ)の兄弟の絆、明徳帝の深い思惑、そして各キャラクターの決断が描かれました。
特に印象に残ったのは、蕭瑟の皇位継承を巡る展開です。明徳帝は二つの龍封巻軸を残し、蕭瑟と蕭崇(ショウ・シュウ)のどちらが真の明君であるかを試します。蕭瑟は自らの意思で皇位を蕭崇(ショウ・シュウ)に譲り、江湖への旅立ちを選びました。この決断は、蕭瑟の器量と、名声や権力よりも自由を重んじる彼の生き方を表しています。
また、明徳帝の遺詔には、二つの龍封巻軸のうち、一つを捨てることができた者が真の明君であるという真意が隠されていました。蕭瑟が巻軸を破ったことで、彼は真の明君としての資質を証明したと言えるでしょう。