楽遊原(らくゆうげん)第10話 あらすじ/ネタバレ
李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)の甘いひととき
李嶷(りぎょく)は崔琳(さいりん)に、顧小姐から贈られたばかりの酥餅を差し出します。崔琳(さいりん)は少しやきもちを焼きますが、李嶷(りぎょく)は皆に配られていることを説明し、崔琳(さいりん)の好みを覚えていたから特別に持ってきたと伝えます。崔琳(さいりん)は咲顔を取り戻します。
その様子を目にした柳承鋒は嫉妬に駆られ、すぐに営州へ出発することを決意します。李嶷(りぎょく)がそれを知った時には、崔家軍はすでに準備を整えていました。李嶷(りぎょく)は崔琳に別れを告げようと急ぎます。
河辺で、李嶷は石を拾い、静かな水面に投げ入れます。崔琳が興味津々なので、李嶷は優しく手を取り、投げ方のコツを教えます。二人は見つめ合い、別れを惜しみます。
崔璃(さいり)の企みと崔琳の決意
崔琳の兄である崔璃(さいり)は、弟との仲が悪く、李嶷に崔琳の軍を一緒に攻撃しようと提案します。李嶷は眉をひそめ、崔琳に崔璃(さいり)に気をつけるように手紙を書きます。崔琳は手紙を受け取ると、柳承鋒の護衛を強化し、李嶷に返信します。その言葉には、彼女の決意と知恵が表れています。
ある日、崔琳は馬に乗り、花畑を駆け抜け、李嶷と山間の野原で待ち合わせます。二人は肩を並べて横になり、静けさと親密さを楽しみます。言葉は必要なく、愛は自然に生まれます。突然、雨が降り始め、李嶷は崔琳を近くの庭に連れて行き、囲炉裏で茶を飲みながら昔話をします。
お茶を飲みながら、李嶷はお腹が空いたと言い、二人は一緒に夕食の準備をします。
李嶷の過去と崔琳の苦悩
食事中、李嶷は崔琳に、牢蘭関に戻る意思があるかどうか尋ねます。崔琳は、李嶷の現在の立場では、すべてを捨てて辺境の生活に戻れるのかと仮論します。李嶷は少し黙り、考えている様子ですが、直接答えることはありません。代わりに、自分の過去について話し始めます。
李嶷は不吉な時に生まれ、梁王から疎まれていました。董王妃だけが彼に温もりと庇護を与えてくれました。二人の兄は父親の寵愛を笠に著て、李嶷をいじめていました。董王妃は李嶷の養母であるだけでなく、彼の生母である卑しい侍女の庇護者でもありました。そのため、李嶷は兄たちの行動を許すことにしました。しかし、董王妃が亡くなると、都は李嶷にとって色を失い、彼は牢蘭関に行くことを決意します。別れの日、王府には乳母だけが涙ながらに見送りました。
崔琳の成長の道も平坦ではありませんでした。彼女は幼い頃から男として育てられ、読書や武術はすべて常人を超えるものでした。怪我をしても、一人で耐え、黙って治療を受け、再び厳しい訓練に励みました。李嶷はそれを聞いて、もっと早く彼女に出会えていれば、一緒に苦労できたのにと惜しみます。
雨が上がり、別れの時が近づきます。二人は岸を隔てて見つめ合い、再会を約束します。天下が太平になったら、再び楽遊原を一緒に訪れ、世の中の美しさを一緒に楽しもうと誓います。
蕭氏の強さと孫靖(そんせい)の愛情
一方、魏国夫人は弟の鄭国公(ていこくこう)が捕虜になったことを知り、蕭氏の元に怒鳴り込みます。蕭氏は魏国夫人の挑発にも冷静さを失わず、孫靖(そんせい)が駆けつけて事なきを得ます。孫靖(そんせい)は蕭氏への愛情と申し訳なさを隠そうとしませんが、蕭氏は寛大な心で、この遅すぎる守りを受け入れます。
第10話の感想
第10話は、李嶷と崔琳の甘いひとときと、それぞれの過去が明らかになる重要な回でした。李嶷の崔琳への愛情が伝わってくるシーンが多く、特に河辺での石投げのシーンは印象的でした。また、崔璃(さいり)の企みによって、二人の関係に波乱が訪れる予感がします。
一方、蕭氏と孫靖(そんせい)の再会も感動的でした。蕭氏の強さと孫靖(そんせい)の愛情が伝わってくるシーンでした。
つづく