楽遊原 第17話 あらすじ/ネタバレ
月明かりが照らす夜、桃子(ももこ)と謝長耳は崔琳(さいりん)と李嶷(りぎょく)のために晩餐を準備します。涼しい風が吹く中、崔琳(さいりん)は腕をさすります。李嶷(りぎょく)は彼女の寒さを気遣い近づきますが、崔琳(さいりん)は闇器で拒絶します。謝長耳は理由を尋ねようとしますが、桃子(ももこ)は二人の間の小さな出来事だと止めます。二人は席を離れ、李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)を二人きりにしていきます。
李嶷(りぎょく)は複雑な気持ちになります。崔琳(さいりん)は崔公子に碁を贈るために手を怪我したのに、彼には何もしてくれなかったからです。そんな時、崔琳は袖から精巧な皮の護腕を取り出します。これは峝関で準備していたプレゼントでしたが、誤解のために渡せなかったと打ち明けます。李嶷(りぎょく)は喜びますが、崔琳は冷たく接します。
雰囲気を和らげるために、李嶷は護腕をつけてほしいと甘えます。崔琳は渋々ながらも装著してあげます。李嶷は彼女を見つめ、この瞬間を永遠に刻みたいと願います。しかし、次の瞬間、崔琳は再び闇器を使って李嶷を眠らせます。そして、唇にキスをして去ります。
夜が明け、桃子(ももこ)と崔琳は船で逃げようとします。しかし、船頭の腕に李嶷の護腕を見つけた崔琳は怒り、彼の策略に気づきます。さらに、李嶷が自分の正体を知っていたことも判明します。李嶷は崔倚の娘を捕らえることで、彼の出兵を強要しようとしていたのです。崔琳は、父と対立すれば李嶷は罰せられると警告します。
崔倚は娘が捕らえられたと知り、李氏父子を人質に崔琳の解放を要求します。李嶷は崔倚に初めて会いますが、崔琳と価たような性格だと感じます。彼は崔琳がどちらの親に価ているのか尋ねますが、彼女は冷たく拒否します。李嶷は別れが近づいていることを悟ります。
最後の時間を大切に過ごすため、李嶷と崔琳はどちらが先に逃げられるかゲームをすることにします。李嶷は最初に負けてしまい、二人は馬に乗って楽遊原へと向かいます。そこで、李嶷は理想の君主について語ります。彼は天下太平になったら皇孫を探し、父に退位を勧め、崔琳と逃げるつもりだと明かします。崔琳は実現は難しいとわかっていますが、自分のことを考えてくれていることに喜びます。二人は楽遊原で抱き合い、貴重な時間を過ごします。
崔琳は自分の身の上を打ち明けます。柳承鋒に助けられたこと、両親が亡くなったこと、娘であることを父に隠されていたことなどです。李嶷は彼女の過去を知り、さらに大切に思うようになります。夜が深まり、二人は語り合い、崔琳は李嶷の腕の中で眠りにつきます。李嶷は彼女の寝顔を見つめ、言葉にできない感情が込み上げてきます。彼はそっと彼女の額にキスをし、月に向かって杯を掲げます。翌朝、二人は目覚めると互いの持ち物が交換されていることに気づきます。これは、二人の絆が永遠に続くことを闇示しているようです。
第17話の感想
第17話は、李嶷と崔琳の複雑な関係がさらに深まる回でした。崔琳は李嶷の策略に気づきながらも、彼への感情が揺れ動いている様子が描かれています。また、李嶷も崔琳への想いを募らせていることが伝わってきました。
特に印象に残ったのは、李嶷が崔琳に護腕を贈るシーンです。崔琳は最初は拒否しますが、李嶷の真心を感じて受け入れます。このシーンは、二人の関係に変化が訪れることを予感させるものでした。
また、崔琳が李嶷に自分の身の上を打ち明けるシーンも印象的でした。崔琳は、過去に辛い経験をしてきたにもかかわらず、李嶷に心を開きます。このシーンは、崔琳の強さと優しさを表現していると思いました。
つづく