楽遊原 第18話 あらすじ/ネタバレ
李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)の再会
李嶷(りぎょく)は崔琳(さいりん)を崔家軍に送り届け、再び崔倚に西長京への進攻を提案する。崔倚は李嶷(りぎょく)の簪を見て眉をひそめ、刀を抜いて李嶷(りぎょく)の頭に突きつける。しかし、李嶷(りぎょく)は動じることなく、崔倚の次の動きを見守る。桃子(ももこ)は心配でたまらず、崔倚が李嶷と謝長耳を殺してしまうのではないかと恐れる。崔琳(さいりん)は桃子(ももこ)に安心するように伝え、父は彼らを殺すことはないと言う。
崔倚の真意
しばらくして、崔琳(さいりん)は崔倚の陣営に食事を運んでくるが、李嶷の生死には関心を示さない。崔倚は不思議に思い、自分の大切な娘がなぜ李嶷に無関心なのかと尋ねる。崔琳(さいりん)は、かつては李氏一族は皆正気であり、自分だけが天下を平定できると信じていたと答える。しかし、李嶷を知ってから、考えを改めたという。李嶷は一見放蕩に見えるが、実は思慮深く、至善至純の心を持っている。彼が君主になれば、天下は太平になるだろうと語る。娘の李嶷への賛辞に、崔倚は思わず咲ってしまう。
しかし、突然表情を曇らせ、李嶷はすでに殺したと告げる。崔琳は動揺せず、父は今李嶷を殺すことはないだろうと答える。少なくとも西長京を攻め落とすまでは、裏切ることはないだろうと。崔倚は娘の洞察力に感心し、咲い出す。そして、隣にある大きな箱を開ける。李嶷は手足を縛られ、口を塞がれて箱の中に押し込まれており、崔琳の姿を見て恨めしそうに睨みつける。崔琳は大喜びし、父は李嶷と一緒に西長京を攻めることに同意したようだと言う。
別れと再会への約束
別れの際、李嶷は崔琳に小さな藁人形を作り、自分のことを思い出したくなったら出して眺めるようにと渡す。崔琳は喜んで受け取り、人形と李嶷を比べてみると、確かに価ていることに気づく。しかし、この幸せな時間は長くは続かず、二人はすぐに別れてそれぞれの道を歩むことになる。
歩き始めてすぐに、李嶷は名残惜しそうに振り返り、天下が太平になったら必ず崔琳を娶ると大声で叫ぶ。まるでその言葉だけでは足りないかのように、何度も何度もプロポーズの言葉を繰り返す。崔琳は喜びに満ちた表情で、李嶷が迎えに来るのを心待ちにする。
柳承鋒の嫉妬と絶望
辛くも死線を逃れた柳承鋒は、崔家軍の陣営へと急ぐ。しかし、やっとの思いで陣営に到著すると、李嶷と崔琳が仲睦まじくしている姿を見てしまう。あまりのショックに、思わず血を吐いてしまう。側近の阿恕(あじょ)は、伝説によると掲碩にはあらゆる病を治す神薬があると伝える。しかし、崔家軍と掲碩は血海の仇であり、掲碩に薬を求めることは崔家軍への裏切りを意味する。柳承鋒はすでに気がふれており、嫉妬と恐怖が心を支配し、ただ生き延びたいと願う。生き延びれば、崔琳の心を取り戻すことができると信じている。
西長京の陥落
鎮西軍と崔家軍の連合軍が攻城し、内部では民衆が食料を奪い合い、孫靖(そんせい)の暴政に不満を募らせる。西長京は砧板の上の魚肉となり、滅亡の運命をたどる。危機的状況に陥った孫靖(そんせい)は、自ら出陣する。出陣前に蕭氏に別れを告げると、蕭氏の体調が悪いことを心配し、凱旋するまでゆっくり休むようにと優しく声をかける。蕭氏は孫靖(そんせい)の顔をそっと包み込み、涙を流しながら唇にキスをする。
孫靖(そんせい)の最期
黒雲が城を覆い、甲冑が太陽の光を仮射して輝く。鎮西軍と崔家軍は城下に迫り、孫靖(そんせい)の首を奪い、天下の正統性を回復しようと決意する。孫靖は抵抗するが、もはやこれまでである。蕭氏のキスは、すでに彼の運命を決定していた。前の一瞬までは天下を指図していた孫靖は、次の瞬間には血を吐いて倒れ、昏睡状態に陥る。
第18話 感想
第18話は、李嶷と崔琳の再会、柳承鋒の嫉妬、西長京の陥落、孫靖の最期など、見どころ満載のエピソードでした。
李嶷と崔琳の再会は、二人の強い絆を感じさせる感動的なシーンでした。李嶷が崔琳に作った藁人形は、二人の愛の証であり、再会の約束を象徴するものでした。
一方、柳承鋒は李嶷と崔琳の仲睦まじい姿を見て、嫉妬と絶望に駆られていました。彼の姿は、愛する人を失った者の哀れさを表現しており、視聴者の同情を誘いました。
西長京の陥落は、孫靖の暴政の結末であり、正義が勝利したことを示すものでした。民衆が孫靖に不満を募らせ、食料を奪い合う様子は、暴政がもたらす悲惨さをリアルに描いています。
孫靖の最期は、彼の傲慢さと愚かさを象徴するものでした。蕭氏のキスは、彼の運命を決定づけたものであり、彼の死は自業自得と言えるでしょう。
つづく