あらすじ

皇都・西長京(せいちょうけい)を奪還するという天下無双の軍功を挙げた李嶷(リー・ニー)(リー・ニー)。 しかし、戦火が収まった都で彼を待ち受けていたのは、輝かしい賞賛ではなく、身内からの冷酷な裏切りと権力闘争の泥沼でした。 実の父親である梁王(リャンワン)(リャンワン)の豹変、亡き生母への侮辱に対する李嶷の激昂、そして幽閉の身となってもなお衰えない崔琳(ツイ・リン)(ツイ・リン)との絆。 乱世を平定した英雄が、今度は「朝廷」という名の新たな戦場に立たされる緊プレの第19話です。

ネタバレ

英雄の凱旋と昏い野心!西長京陥落がもたらした皇帝の豹変

皇都・西長京(せいちょうけい)を奪還するという天下無双の軍功を挙げた李嶷(リー・ニー)

しかし、戦火が収まった都で彼を待ち受けていたのは、輝かしい賞賛ではなく、身内からの冷酷な裏切りと権力闘争の泥沼でした。

実の父親である梁王(リャンワン)(リャンワン)の豹変、亡き生母への侮辱に対する李嶷(リー・ニー)の激昂、そして幽閉の身となってもなお衰えない崔琳(ツイ・リン)との絆。

乱世を平定した英雄が、今度は朝廷という名の新たな戦場に立たされる緊プレの第19話です。

剥ぎ取られる功績と生母への侮辱!朝廷を震撼させた禁足処分

1. 鏡の前で溺れる新皇と、16年の時を超えた先帝への拝礼

西長京陥落の急報は、濼陽(らくよう)にいた李氏一族に届きました。

李嶷の異母兄である李峻(り しゅん)は喜びを隠せず、皇帝となった梁王(リャンワン)は興奮のあまり、天子の象徴である華服を身にまとって鏡の前で自画自賛に耽溺します。

しかし、新皇は実子である李嶷の偉業に対し、戦功を立てるのは皇子として当然の義務だと冷淡に言い放ち、期待されていた軍功への犒賞(褒美)や太子(皇太子)の冊立については、言葉を濁して認めようとはしませんでした。

一方、西長京に入城した李嶷は、かつて先帝に別れを告げた宮殿の前に佇み、深い感慨にふけっていました。

16年前、過ちを犯して先帝から厳しく叱責されていた少年は、今や国を救い失地を回復した本物の英雄へと成長したのです。

李嶷はこの勝利が自分一人の力ではなく、陰で支えてくれた多くの人々のおかげであることを誰よりも理解していました。

2. 決死の復讐を遂げた蕭氏の救出と、天幕に漂う香気の奇襲

李嶷が真っ先に動いたのは、第18話で孫靖(スン・ジン)に毒を盛って自身も重体に陥っていた前太子妃・蕭氏(しょうし)の救出でした。

彼は崔琳(ツイ・リン)に協力を仰ぎ、名医である侍女の桃子(タオズ)を派遣させます。

崔琳もまた、蕭氏が国賊・孫靖(スン・ジン)を討ち果たした英勇な事跡に深い敬意を抱いており、快く応じました。

二人の必死の看病により、蕭氏は奇跡的に一命を取り留めます。

目覚めた蕭氏は、孫靖の敗北に安堵しつつも、彼の悲惨な運命に涙を流しました。

世間からは前太子妃という記号でしか見られなかった彼女にとって、唯一、孫靖の傍にいる時だけが、人間の温もりと生命のリアルを感じられる時間だったのです。

しかし、宿命に抗えず、自らの心に背いて彼を暗殺せねばならなかった悲劇に、周囲も胸を痛めます。

その後、李嶷が中庭で書物を片手に休息をとっていると、鼻腔をくすぐる見慣れた香気が近づいてきました。

李嶷は目を開けることなく来訪者が崔琳であると見抜き、瞬時に反客为主(攻守を逆転させる)の動きで彼女の手を掴み、その華奢な身体を強く抱きしめます。

二人は言葉を交わさずとも深く微笑み合い、市井へと繰り出して蕭氏への見舞いの品を選ぶなど、束の間の穏やかな逢瀬を楽しみました。

3. 太孫擁立の直訴と、激怒した新皇による劉氏格下げの衝撃

平和は長く続きません。李嶷は国家の基盤を安定させるため、新皇に対し、正統な血脈である太孫(たいそん)に立てるよう強く進言します。

しかし、権力に固執する新皇は不愉快さを隠せず、追って考えると誤魔化そうとしました。

李嶷が容赦なく利害を説き続けたため、限界に達した新皇は激怒し、李嶷を宮廷から追い出してしまいます。

朝堂の裏では暗流が渦巻いていました。大実力者の顧相(こしょう)ら重臣たちは、新皇が李嶷を冷遇する背後に小人の讒言があると見抜き、朝政を正すために李嶷を太子に推戴すべく動き出します。

これに対抗するように、新皇は自らの固執を通し、李峻と李崃(り らい)の生母を皇后に追封する一方で、李嶷の生母である劉氏を昭儀へと格下げする暴挙に出ました。

このあまりにも不公平な人事に、朝野は騒然となり、大臣たちは一斉に李嶷のために抗議の声を上げます。

4.牢蘭関へ帰る!王爵返上の覚悟と、点箱に隠された深情

重臣たちの圧力を前にしても、新皇は非を認めるどころか、満朝の面前で劉氏は出身が卑しく、皇后の器ではないと李嶷の亡き母を公然と嘲笑しました。

この言葉は、李嶷の逆鱗に触れました。彼は毅然とした態度で新皇を睨みつけ、決然と言い放ちます。

実の生母が皇后に値しないと言うのであれば、俺もこのような王爵(溱王)の位などいりません。今すぐ牢蘭関(ろうらんかん)へ戻り、辺境の防衛に就きます!

英雄による事実上の絶縁宣言と王爵返上に、朝廷は凄まじい衝撃に包まれました。

新皇は息子の反骨心に圧倒されながらも、体裁を保つために李嶷を自宅への禁足(謹慎処分)に処することしかできませんでした。

しかし、李嶷の心が折れることはありませんでした。

彼は表面上、禁足令に従って自暴自棄になったかのように兄弟たちと酒を酌み交わし、放蕩に耽るフリを演じますが、水面下では次なる戦いに備えて冷徹に計略をめぐらせていました。

心腹の裴源(はいげん)を長洲へと向かう秘密任務に就かせる傍ら、李嶷は彼に託して、遠く濼陽にいる崔琳へと一通の手紙と一箱の菓子を届けさせます。

その小さな箱には、どれほど離れていても、どれほど朝廷に裏切られても、彼女を想う無尽蔵の愛が詰め込まれていたのです。

新皇が 劉氏を昭儀に格下げした真の政治的意図と、李嶷の王爵返上のカウンター戦術

第19話で勃発した劉氏の格下げ事件は、新朝における正統性と軍権の剥奪を巡る極めて陰湿な政治闘争です。

新皇(梁王)が李嶷の生母・劉氏を皇后ではなく昭儀へと格下げした背景には、単なる身分差別だけでなく、李嶷に天子(次期皇帝)の正統な長子としての資格を与えたくないという強烈な政治的意図があります。

もし劉氏が皇后になれば、西長京を奪還した英雄・李嶷が自動的に第一位の皇太子候補になってしまい、新皇やその背後にいる兄たち(李峻・李崃(り らい))にとって最大の脅威となるからです。

これに対し、李嶷が放った王爵を返上して牢蘭関へ帰るというカウンターは、新朝の急所を突く一手です。

現在の新朝の軍事力は、李嶷が率いる鎮西軍の武力に完全に依存しています。

もし李嶷が前線を離脱すれば、孫靖の残党や各地の軍閥を抑え込むことができず、新朝は一瞬で崩壊します。

李嶷はあえて禁足を受け入れ、放蕩を装うことで、俺を失えば国が滅びるぞという無言の脅迫を父親に突きつけているのです。

終わらぬ乱世の第2章!親子の情を切り裂く権力の魔力

前話での西長京陥落というカタルシスから一転、あまりにも胸糞の悪い朝廷の身内揉めに、観ていて拳を握りしめてしまいました。

あんなに頼りなく、第12話では李嶷に命を救われたはずの父親が、帝位に就いた途端にここまで傲慢で冷酷になるとは、権力の魔力は恐ろしいものです。

しかし、亡き母を侮辱された瞬間に、未練なく王爵などいらん!と言い放つ李嶷の真っ直ぐな格好良さには痺れました。

そんなドロドロの宮廷劇のなかで、崔琳の香りを察知して抱きしめるシーンや、裴源(はいげん)に託した菓子と手紙の甘さが、唯一の救いです。

次回、禁足の檻を逆手にとった李嶷の奇策が朝廷をどう揺るがすのか。

そして長洲に派遣された裴源の極秘任務とは何なのか。

英雄の逆襲から、一瞬も目が離せません!

つづく