楽遊原第22話 あらすじ/ネタバレ

夜闇に包まれた森の中、狂ったように吹き荒れる風。木に縛り付けられ、身動きが取れない崔璃(さいり)は、恐怖と絶望に震えていた。そこへ、人影が近づいてくる。財産と引き換えに解放を懇願する崔璃(さいり)だったが、目の前に現れたのは、かつて親友だった「崔琳(さいりん)」の正体、柳承鋒だった。崔家と掲碩族の因縁は、柳承鋒の策略により、崔璃(さいり)を毒で操り、崔家を滅ぼそうという恐ろしい計画へと繋がっていた。

一方、崔倚は、娘である崔琳(さいりん)を男として育て、朝廷に報告したことを後悔していた。亡き妻にどう説明すればいいのか、崔琳(さいりん)の幸せを願うばかりだった。そんな中、李嶷(りぎょく)との縁談が持ち上がったが、身分の差が壁となり、思い悩む崔倚。崔璃(さいり)が森の中で発見されたという知らせに、崔倚は崔琳(さいりん)に告げることなく、単身救出に向かう。

しかし、そこで待ち受けていたのは柳承鋒だった。柳承鋒の指示で、崔璃(さいり)は誘拐されたように見せかけ、罪を李嶷(りぎょく)になすりつける。怒りに燃えた崔倚は、弓矢を構え、崔璃を救おうとするが、柳承鋒は崔倚から学んだ回避術で矢をかわし、その矢は崔璃の喉を貫き、彼女は命を落としてしまう。柳承鋒の言葉は嘘だったと悟った崔璃は、真相を明かそうとするが、力尽きてしまう。

回復した柳承鋒に、崔倚は本来の姿に戻り、新たな伴侶を見つけ、過去を償うように提案する。しかし、崔琳(さいりん)への想いを断ち切れなかった柳承鋒は、表面上感謝しながらも、恨みを募らせていく。そして、毒を盛った酒を李嶷(りぎょく)に飲ませ、崔倚を殺害しようと企てる。しかし、崔琳が駆けつけ、悲劇は回避される。だが、柳承鋒の野心と冷酷さは明らかになった。

柳承鋒の嘘と強引な結婚の要求に、崔琳は冷静に仮論する。父の性格を知っている彼女は、彼がそんなことをするはずがないと信じていた。柳承鋒の正体を暴き、父を毒殺し、家族を欺いたことを責める崔琳。追い詰められた柳承鋒は、強引に結婚式を進め、偽りの孝行と賑やかな式典で真実を隠蔽しようとする。しかし、その場に現れた崔倚は、柳承鋒の手を強く握りしめ、怒りと悔しさだけでなく、家族の未来への深い憂慮を伝えた。

この光景に、全員が衝撃を受ける。崔琳は複雑な思いで父と柳承鋒を見つめる。父の無念と柳承鋒の背信行為に怒りを覚えた彼女は、この騒動はまだ終わっていないこと、家族の未来を守るために前に進む必要があることを悟る。愛と憎しみ、忠誠と裏切りが交錯する中で、崔琳はどのような決断を下し、崔家を危機から救うことができるのか。その答えは、まだ明らかになっていない。

第22話感想

第22話は、衝撃的な展開が続く怒涛の回でした。崔璃の悲劇的な最期、柳承鋒の冷酷な本性、そして崔倚の深い憂慮。それぞれのキャラクターの感情が複雑に絡み合い、息つく暇もないほどの緊迫感に満ちていました。

特に印象に残ったのは、崔璃の最期です。柳承鋒の嘘に気づき、真実を明かそうとする彼女の姿は、切なくも勇敢でした。しかし、彼女の命はあまりにもあっけなく奪われ、やりきれない思いが残ります。

また、柳承鋒の冷酷さにも驚かされました。彼は崔家への復讐のためには手段を選ばず、崔璃や崔倚までも利用しようとします。その冷酷さは、かつての親友だった頃の姿からは想像もつきません。

そして、崔倚の深い憂慮も胸に迫るものがありました。彼は娘の幸せを願い、家族の未来を案じています。しかし、柳承鋒の策略によって、その願いは葉えられそうにありません。

つづく