中国ドラマ「楽游原（らくゆうげん）」32話ネタバレと感想

楽遊原第32話あらすじ/ネタバレ

崔琳(さいりん)の温かな陪伴のもと、李嶷(りぎょく)は青雲観へと向かう。目的は、蕭氏夫人との立储大計の相談だ。蕭氏は世事に精通し、大局を把握する女性。現在の状況を洞察し、李嶷(りぎょく)の責任と使命を理解している。彼女は、太子となることは時勢の必然であると告げる。

かつて、蕭氏は自らの意思ではなく東宮に入ったが、大局を優先し、非凡な度量を示した。彼女は李嶷(りぎょく)に、人生には必ずしも思い通りにならないことがあると諭し、今を大切に生きることが重要だと説く。蕭氏の言葉に、李嶷(りぎょく)の心は軽くなる。

やがて、韓将軍が太孫を青雲観へ護送し、母子再会を果たす。温かな情景に包まれる中、韓将軍は李嶷(りぎょく)に感謝の意を伝える。太孫と蕭氏の面倒を見てくれたことに対し、心からの賛辞を述べる。崔琳(さいりん)は、韓将軍の忠誠と度量に敬意を抱く。

李嶷は、かつては戦場で名を馳せたいと夢見ていた。しかし、現実には権力の渦中に巻き込まれてしまった。多くの無念を胸に秘めつつ、彼は前に進むしかない。

李嶷と崔琳(さいりん)の共通の願いは、天下太平、民衆の安寧、朝廷の清廉である。誰もが担いたがらない重責を前に、李嶷は毅然と立ち上がり、この土地と民を守ることを誓う。崔琳(さいりん)は彼の決意を喜び、二人は心を一つにして未来へと歩み始める。

帰京後、李嶷は順当に大裕太子に冊立される。しかし、新皇は太子妃選びに頭を悩ませていた。皇后は権勢を固めるため、顧丞相(こしょう)の娘を推挙する。朝議では太子妃候補をめぐり激しい議論が交わされる。李嶷は戦乱が続く中、大規模な選妃はすべきでないと主張するが、新皇の意向には逆らえない。顧丞相(こしょう)は謙遜して辞退し、裴献(ペイ・シェン)は崔琳(さいりん)を強く推挙する。議論は紛糾し、結論は出ないままとなる。

蕭氏は李嶷と崔琳の深い愛情に感慨深くなる。しかし、太子妃の座には重責と束縛が伴うことも理解している。李嶷は、崔琳との思い出を絵に描き、未来を一緒に埋める空白を残す。彼は、どんな時代が来ても、二人は永遠に繋がっていると信じている。

裴献(ペイ・シェン)は崔琳の将来を憂慮し、崔倚に崔家軍を解散することを勧める。崔家父子には心残りがあるものの、時勢に従うしかないと悟る。崔琳は、家族を守るためにも、李嶷を助けるためにも、自分が京に残って補佐することを提案する。

政治の渦に巻き込まれた顧婉娘は、李嶷に会いに行く。彼女は、自分のせいで李嶷が困ることを望んでおらず、出家して争いを避けたいと告げる。李嶷は、二人は信頼し合っていると語り、彼女を慰める。しかし、顧婉娘と父親は密かに企てを巡らせていた。李嶷と崔琳を引き裂き、家族の利益のために別の道を模索しようとしていたのだ。

ある日、崔琳が家に帰ると、李嶷が自分のベッドで悠然と寝ている。二人は咲い合い、じゃれ合うが、新皇の召集によりその時間は中断される。李嶷は崔琳に別れを告げ、大殿へと向かう。そこで待ち受けていたのは、予期せぬ事態だった。掲碩人(けつしょくじん)加裏(かり)が現れ、崔倚の命を狙うと宣言したのだ。この突然の事件は、李嶷の太子としての道をさらに困難なものにする。