楽遊原第35話 あらすじ/ネタバレ

崔琳(さいりん)がまだ怒っているのを見て、李嶷(りぎょく)はそばで必死に機嫌を取ろうとする。しかし、タイミング悪く顧婉娘が突然訪問してきた。李嶷(りぎょく)は腹を立て、急いで彼女を追い返そうとする。しかし、崔琳(さいりん)は顧婉娘を部屋に入れるように命じ、李嶷(りぎょく)は戸惑う。

その後、顧婉娘は優雅に部屋に入り、自分で刺繍した鴛鴦枕を差し出す。崔琳(さいりん)は喜んで受け取り、さらに屏風も刺繍してほしいと頼む。顧婉娘は崔琳(さいりん)の仮応に驚きつつも、引き受けるしかない。帰ろうとした時、李嶷(りぎょく)は突然彼女を呼び止める。顧婉娘は少し喜ぶが、李嶷(りぎょく)は冷たく屏風を早く刺繍するように促すだけだった。

李嶷は慎重に温かいスープを持ってきて、崔琳(さいりん)に飲ませようとするが、彼女はまだ眠っていた。彼はため息をつき、スープをそっと置き、ベッドの端に腰を下ろす。崔琳の眠っている姿を見て、李嶷は思わず微咲む。彼は崔琳の顔を撫でようとするが、その瞬間、彼女は目を覚ます。李嶷がそばにいるのを見て、崔琳はちらりと彼を見つめ、再び眠りにつく。

崔家軍が解散した後、崔倚は毎日川辺に座って釣りをし、遠くを見つめながら今後の作戦を考えていた。若い男が近づいてきたので、もし自分が彼だったらどう戦うかを尋ねる。その男は流暢に答えるが、その口調にはどこか悲しみが漂っていた。崔倚は彼の答えに満足し、名前を尋ねる。相手が「李嶷」と名乗ると、崔倚は少し驚き、どこかで聞いたことがあるような気がしたが、思い出せなかった。そして、二人は一緒に川辺で釣りをする。崔倚は自分の過去、亡くなった妻、後悔、そして輝かしい戦績について李嶷に語る。

夜、李嶷は機に座って長い間考えていた。おそらく、彼にも後悔と慚愧の念があったのだろう。崔琳が寝ようとしているのを見て、彼は布団を持って床に寝ようとするが、突然崔琳に呼び止められる。彼は内心で喜び、崔琳が慈悲をかけてベッドで寝かせてくれると思った。しかし、崔琳はただ床が冷たすぎるのではないかと心配し、厚い布団を一枚渡そうとしただけだった。李嶷は少しがっかりして、崔琳の好意を断る。崔琳は彼を無視し、布団を床に投げ捨ててから、自分で布団をかぶって眠ってしまった。

一方、崔琳は柳承鋒 (りゅう しょうほう)が牢獄で風邪をひき、乱葬崗に運ばれて焼かれたという知らせを受ける。しかし、崔琳は数日考えて、すべてがあまりにも都合が良すぎると思い、柳承鋒 (りゅう しょうほう)は実は死んでいないのではないかと疑う。風邪をひいたのは、彼が姿を消すための口実だったのではないかと。そして、予想通り、柳承鋒 (りゅう しょうほう)は死んでいなかった。彼は生き延びただけでなく、李嶷を陥れるための新たな計画を立てていた。

ある日、顧丞相(こしょう)は娘に会いに来たという名目で太子府を訪れ、遠回しな言い方で李嶷に、なぜ顧婉娘に冷たく接し、一度も彼女の部屋に泊まらなかったのかと尋ねる。李嶷は適当な理由をつけて顧丞相(こしょう)を追い返そうとするが、顧婉娘の部屋に行かない言い訳が見つからない。仕方なく、彼は今夜顧婉娘の部屋で食事をすると発表する。しかし、崔琳は側近に伝言を送り、自分は李嶷と食事をするつもりはないので、好きなようにすれば良いと伝える。李嶷は頭を抱えるが、すでに噂は広まっており、彼は仕方なく顧婉娘の部屋を訪れる。部屋に入ると、彼は侍女たちを追い出し、顧婉娘に対して、彼女に恋愛感情はなく、彼女の将来を邪魔したくないと正直に話す。そして、彼女を不自由にはさせず、好きな人が現れたら自由に去っても良いと約束する。

第35話の感想

第35話は、複雑な人間関係とそれぞれの思惑が絡み合う、見応えのある回でした。特に、崔琳と李嶷の夫婦関係が大きく進展したことが印象的です。

崔琳は、最初は李嶷の浮気を疑い、怒りを露わにしていましたが、徐々に彼の真意を理解し始めます。李嶷もまた、崔琳への想いを素直に表現し、二人の関係は修復に向かっているように感じられます。

一方で、柳承鋒 (りゅう しょうほう)の生存が明らかになり、今後の展開が気になるところです。彼は李嶷を陥れるためにどのような策略を企てているのでしょうか。また、顧婉娘は李嶷の言葉を受け入れ、新たな道を歩むことができるのでしょうか。

つづく