楽遊原第37話 あらすじ/ネタバレ

薄靄が立ち込める中、崔倚は生死の境を彷徨い、亡き妻・賀敏(がびん)の魂と再会を果たす。しかし、その喜びも束の間、掲碩人(けつしょくじん)の襲撃により賀敏(がびん)は消え去り、崔倚は悲痛のあまり血を吐き、復讐の炎を燃やす。彼は戦刀を握りしめ敵に立ち向かい、掲碩人(けつしょくじん)を倒すまで怒りと悲しみは鎮まらなかった。振り返ると、目の前には謎の男?慕仙鶴(ぼせんかく)が立っていた。彼は淡々と咲い、李嶷(りぎょく)たちを屋内へと導く。

崔琳(さいりん)は父の意識が戻ったと聞き、喜び勇んで駆けつける。病床で、彼女は李嶷(りぎょく)の献身的な努力を知り、感謝の気持ちでいっぱいになり、涙を浮かべながら李嶷(りぎょく)の手を握りしめる。しかし、柳承鋒の死因と、烏洛(うらく)の弟?烏延(うえん)の潜入に疑問を抱く。李嶷(りぎょく)は表情を曇らせ、入京者の身元調査を命じる。

一方、烏洛(うらく)は謎の人物と密会する。その人物は朝廷に潜伏していた顧丞相(こしょう)であり、柳承鋒の信頼性に疑問を呈し、誠意を示すために柳承鋒が担当していた業務を引き継ぐ。彼は太子妃の排除と引き換えに、掲碩の野心を全面的に支援することを提案する。烏洛(うらく)は咲いながら承諾する。

掲碩は再び大裕の国境を侵犯し、新皇帝は苦悩の末、李嶷(りぎょく)にその対応を託す。しかし、皇太子である李嶷は出徴できず、裴献(ペイ・シェン)が軍を率いることになる。顧丞相(こしょう)は裴献(ペイ・シェン)の息子?裴源(はいげん)を同行させることを提案し、新皇帝はそれを受け入れる。李嶷は出徴の準備に追われ、深夜まで帰宅できず、眠っている崔琳(さいりん)にそっと毛布をかけてやる。

翌朝、夫妻は青雲観を訪ねて崔倚の様子を確認し、玄澤(げんたく)と戯れる姿を見て安堵する。その後、豊迎楼で慕仙鶴(ぼせんかく)に感謝の宴を催す。慕仙鶴(ぼせんかく)は料理に感動し、李嶷から毎日届く美食に感謝して、蛍が舞う幻想的な手品を披露する。

しかし、崔家軍の運命は穏やかではなかった。削減令により数百人の兵士が営州に取り残され、不確かな未来を待つ。掲碩の侵攻により朝廷は裴献(ペイ・シェン)父子を鎮圧に派遣し、崔家軍には甲冑を脱ぎ捨てて孛州で水路建設に従事することを強製する。孛州官吏の虐待に耐えかねた崔家軍は、譚副将を西長京に逃がして救援を求める。崔琳(さいりん)はそれを知り、父を心配させたくない、李嶷を困らせたくないと思いながら、解決の重責を一身に背負う。

夜遅く、李嶷は画帳をめくり、崔琳(さいりん)が描いた自分が算盤を跪いて弾く絵を見て咲い、冗談を言ってじゃれあう。咲い合った後、二人は感情が高まり、李嶷は崔琳(さいりん)を抱きしめて情熱的にキスをする。

翌日、崔琳は李嶷と別れた後、桃子(ももこ)と共に豊迎楼で譚副将と会う。譚副将の傷跡と訴え、そして血判状は崔琳に前例のない緊迫感と怒りを感じさせる。しかし、血判状の箱を開けた瞬間、毒針が飛んできて崔琳は仮応するも間に合わず、桃子(ももこ)と共に倒れてしまう。柳承鋒の出現と、その後崔琳二人への対応により、李嶷は事態の深刻さを認識し、禁軍を動員して城門を封鎖し、崔琳を取り戻し、真実を明らかにしようと決意する。

第37話の感想

第37話は、胸が張り裂けるような悲しみと怒り、そして希望の光が垣間見える、ジェットコースターのような展開でした。

崔倚と賀敏(がびん)の再会は、一瞬の喜びの後、残酷な別れに変わりました。崔倚の悲痛と復讐への決意は、見ているこちらも胸が締め付けられる思いでした。

一方、李嶷と崔琳は、互いの信頼と愛情を深めていきます。崔琳の父親への思いやりと、李嶷への献身的な姿には心打たれました。

しかし、崔家軍の窮地と崔琳の危機は、この先の展開に大きな不安を残します。柳承鋒の真の目的は何なのか、そして李嶷は崔琳を救い出すことができるのか、目が離せません。

つづく