楽遊原(らくゆうげん)第38話 あらすじ/ネタバレ
柳承鋒は烏洛(うらく)と約束を交わした。崔琳(さいりん)を連れ出すことができれば、烏洛(うらく)は柳承鋒と崔琳(さいりん)を逃がしてくれる。その代わりに、桃子(ももこ)は乱葬崗に捨てられることになる。柳承鋒は烏洛(うらく)に解毒剤を要求したが、その匂いで偽物だと気づいた。烏洛は柳承鋒を捕らえ、崔琳(さいりん)と共に始末しようとした。しかし、柳承鋒は烏洛と顧丞相(こしょう)が結託している証拠と、西長京にいる烏洛の密偵に関する情報を握っていた。柳承鋒は烏洛に、自分と崔琳が無事に出られない場合、阿恕(あじょ)がこれらの情報をすべて暴露すると告げた。
激昂した烏洛は柳承鋒を拷問したが、阿恕(あじょ)の居場所は聞き出せなかった。柳承鋒の頑なな態度に業を煮やした烏洛は、密偵が暴露しても構わないと開き直った。そして、柳承鋒に最後の選択を迫った。自分か崔琳のどちらかを選べと。
柳承鋒は少し考えた後、崔琳を殺すことに決めた。しかし、烏洛に崔琳の遺体を残すことを条件に、阿恕(あじょ)を呼び戻すよう要求した。烏洛は大咲いし、柳承鋒の要求を承諾した。柳承鋒は薬を崔琳に飲ませた。
一方、新皇は李嶷(りぎょく)が禁軍と羽林衛を動員し、西長京を封鎖して何かを探していることを知った。新皇は李嶷(りぎょく)が謀仮を企てているのではないかと不安になり、顧丞相(こしょう)に相談した。顧丞相(こしょう)は直接答えることなく、新皇に李嶷(りぎょく)に直接聞くように進言した。しかし、李嶷は崔琳を探すのに必死で、新皇の元に帰る気はなかった。
宣旨の太監を追い返した直後、謝長耳から義荘で若い女性が発見されたという知らせが入った。李嶷は崔琳を見つける可能性を逃すまいと、義荘へ向かった。すると、柳承鋒が「阿蛍」と叫びながら楼から飛び降りる場面を目撃した。
李嶷は急いで楼上に向かい、崔琳を発見した。崔琳を東宮に連れ戻し、太医を呼んだが、全員が崔琳の脈が止まっていることを確認した。李嶷は信じられず、膝から崩れ落ちた。
李嶷は崔琳を楽遊原に連れて行き、微風を感じながら過ごした。初めて楽遊原に来た時のことを思い出し、当時の幸せな気持ちを噛み締めた。李嶷は崔琳が目を覚ますことを願い、歌を歌い始めた。しかし、崔琳は微動だにせず、息絶えたままだった。李嶷は涙を流しながら、崔琳が目を覚ますと信じ続けた。
夜になり、李嶷は崔琳を抱きながら焚き火で魚を焼いた。しかし、崔琳は目を覚まさなかった。李嶷は崔琳をどうすればいいのかわからず、絶望に陥った。崔琳が亡くなったことを認めたくなく、奇跡を願うばかりだった。李嶷は太子をやめて、崔琳と一緒に楽遊原で静かに暮らすことを考えた。
第38話感想
第38話は、緊張感と感動が入り混じった、非常にドラマチックな回でした。柳承鋒と烏洛の駆け引き、李嶷の崔琳への切ない想い、そして楽遊原での二人の最後の時間など、見どころ満載でした。
特に印象に残ったのは、李嶷が崔琳を楽遊原に連れて行き、歌を歌うシーンです。李嶷の崔琳への愛と、彼女が目を覚ますことを願う切実な気持ちが伝わってきて、涙なしには見られませんでした。また、崔琳が亡くなった後も、李嶷が彼女を諦めずに抱きしめ続ける姿は、彼の深い愛の証であり、胸を打たれました。
つづく