楽遊原最終回 第40話 あらすじ/ネタバレ

桃子(ももこ)の復活と崔琳(さいりん)の夢

謝長耳と崔琳(さいりん)の献身的な看病により、桃子(ももこ)は徐々に意識を取り戻し、健康を取り戻していきました。崔琳(さいりん)は桃子(ももこ)に、あの日から自分が長い悪夢に囚われていたことを打ち明けました。外界の音や温度は感じられるものの、身体は動かせなかったと言います。その言葉に、桃子(ももこ)は自分が柳承鋒に偽りの死の薬を渡したことを思い出しました。

新皇の決意と皇后の思い

一方、皇后は新皇を慰め、今回の出来事で李嶷(りぎょく)の孝心と太子夫妻の深い愛情がわかったと諭しました。新皇は後悔の念に駆られ、皇位を李嶷(りぎょく)に譲りたいと決意を表明します。李嶷(りぎょく)の才能と品行は、国を治めるのに十分だと信じていました。皇后はそれを聞いて喜び、新皇と共に漓山行宮で悠々自適な生活を送ることを願いました。

父子の絆と未来への展望

ある日、新皇は李嶷(りぎょく)を呼び出し、一緒に蛐蛐を鑑賞しました。李嶷(りぎょく)の咲顔を見て、新皇も喜びを感じます。夕陽が西長京に鮮やかな金色の紗をかけた頃、父子2人は大殿の前に座り、過去を振り返り、未来について語り合いました。新皇は江山社稷を李嶷に託し、完璧な君主でも父親でもなかったが、李嶷のような息子がいてくれたことを幸せに思うと打ち明けました。李嶷は重々しく受け止め、もし自分が皇位を望まなければどうするのかと尋ねます。新皇は、李嶷が幸せであればそれで良いと答え、皇位を継がなくても賢い人物を探して後継者とし、父子で漓山で蛐蛐を楽しむことができると言いました。

中興の世と顧婉娘の末路

添泰2年、新皇は正式に皇太子李嶷に禅位し、年号を翔隆と改めました。太子妃崔氏は皇后に冊封されました。謀仮の罪で顧丞相(こしょう)は一族と共に崖山に流され、東宮良娣顧婉娘も降格され、東宮から追放されました。こうして、大裕は混乱を乗り越え、ついに安定を取り戻し、四海太平の時代となりました。史書には中興の世と記されています。顧婉娘は執念に囚われ、顔面を失い、街をさまようようになりました。彼女は「太子妃」と呼ばれたいと呟き続け、人々を悲しませました。桃子(ももこ)と謝長耳は偶然その光景を目撃し、感慨深い思いに浸ります。

崔琳(さいりん)の妊娠と李嶷の喜び

崔琳(さいりん)はかつて、李嶷の泣き顔を描きたいと冗談を言ったことがありました。李嶷はそれを不適切だと考え、崔琳と賭けをしました。崔琳が10まで数えても李嶷が目を開けなければ、涙を描かなくて良いというものでした。しかし、もし李嶷が目を開けてしまったら、罰として涙を2つ増やすことになります。李嶷は目を固く閉じ、たとえ崔琳がキスしても開けないと誓いました。その時、崔琳は優しく「十七郎」と呼びかけ、妊娠していることを告げました。李嶷は驚きと喜びでいっぱいになり、崔琳を強く抱きしめました。同じ頃、桃子も謝長耳の求婚を受け入れました。

幸せな日々

崔琳の妊娠中、李嶷はよく楽遊原で釣りをし、崔琳のためにスープを作って滋養をつけさせていました。出産が近づくと、李嶷は子供の名前を考えるようになりました。男の子なら阿稻、女の子なら阿枕と名付けようとしましたが、阿枕という名前は娘には少し適当すぎると思い、崔琳と冗談を言いながら議論を続けました。玄澤(げんたく)の手紙も頻繁に届き、彼の近況や成果が報告されていました。ある日、李嶷が手紙を読んでいると、崔琳が突然腹痛を訴えました。新しい命の誕生を告げる知らせでした。長い夜を経て、崔琳は皇子を出産し、李嶷は母子の無事を確認して安堵しました。

隠居と未来への願い

李嶷は10年間在位し、優れた業績を残しました。その後、息子である李玄澤(げんたく)に禅位し、元号を盛和と改めました。重責を卸した李嶷は、崔琳と共に牢蘭関に戻り、質素ながらも充実した生活を送りました。彼らは国境の安全を忠実に守り続けました。その後、崔琳は再び女の子を出産し、一家4人は幸せに暮らしました。夜になると、彼らは桃子と謝長耳と一緒に老鮑(おうぼう)などの墓参りに行き、未来について語り合い、誰もが自分の楽園を見つけ、穏やかで幸せな生活を送れるように祈りました。

第40話の感想

第40話は、ドラマ「楽遊原」の最終回にふさわしい、感動的で希望に満ちたエピソードでした。桃子の復活、新皇の決意、李嶷と崔琳の絆、顧婉娘の末路、そして新しい命の誕生と未来への希望など、様々な要素が絡み合い、視聴者に深い感動を与えてくれました。

特に印象に残ったのは、新皇と李嶷の父子の絆です。新皇は、李嶷の孝心や太子夫妻の愛情に気づき、皇位を譲る決意をします。また、李嶷は、新皇からの信頼に応え、国を治める覚悟を決めます。2人の絆は、血の繋がりを超えた、深い信頼と愛情で結ばれていることが伝わってきました。

また、崔琳と李嶷の夫婦愛も、とても感動的でした。崔琳は、李嶷のために命を落としかけますが、奇跡的に復活します。李嶷は、崔琳を心から愛しており、彼女の復活を心から喜びます。2人の愛は、どんな困難にも打ち勝つことができる、強い絆で結ばれていることが伝わってきました。

第40話は、様々なキャラクターの成長と未来への希望を描いた、素晴らしい最終回でした。このドラマを見て、人間関係の大切さや、未来への希望を持つことの大切さを改めて感じました。

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