楽遊原 第5話 あらすじ/ネタバレ
洗児宴当日
李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)は計画通り韓立(かんりつ)の屋敷に潜入し、韓立(かんりつ)の孫を誘拐した。彼らは虎符と交換することを要求する。韓立(かんりつ)の謀士、呂成之(りょせいし)は、鎮西軍が望州で敗北し、崔家軍が近くにいることから、両家が孫を誘拐した可能性があると推測する。韓立(かんりつ)は偽の虎符を使って交換することを決意する。
闇闇の攻防
闇衛が一日中見張っていたが、虎符を取りに来る者は現れなかった。韓立(かんりつ)が困惑していると、「火事だ!」という叫び声が響き渡る。李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)は混乱に乗じて塀をよじ登り、本物の虎符の在りかを偵察しようとする。しかし、屋敷内には至る所に仕掛けが施されており、一歩間違えれば命を落とす危険があった。二人は冷静に判断し、一旦引き下がって作戦を練り直すことにする。
偽りの交渉
幾度か話し合った結果、李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)は崔公子の部下になりすまし、韓立と交渉することに決める。韓立は火事の対応に追われていたが、孫が何者かに連れ戻されていることに気付く。彼は相手が虎符を狙っていたことに気付き、南院の仕掛けを利用して侵入を防ごうとする。
思惑が交錯する夜
偽の崔家軍を装った李嶷(りぎょく)と崔琳(さいりん)は韓立を訪ね、多額の金銭を支払う代わりに屋敷内を通行させて欲しいと頼む。韓立は金に目がくらむ人物だったが、状況が緊迫していたため慎重に判断する。交渉に来た使者が崔公子の側近であり、錦囊女と呼ばれる人物であることを知ると、韓立は策を巡らす。しかし、彼らは李嶷(りぎょく)の正体を誤解し、崔公子本人だと勘違いしてしまう。
誤解と策略
韓立が李嶷に大礼を取ったため、崔琳(さいりん)と李嶷は戸惑う。しかし、彼らは韓立の誤解を利用して崔公子になりすますことにする。夜になり、孫靖(そんせい)は黄金と宝石を送り、韓立を監視する名目で兵士を派遣する。韓立は孫靖(そんせい)に不満を抱いていたため、目の前に現れた「崔公子」を利用して孫靖(そんせい)の監視から逃れようと企む。李嶷と崔琳は韓立の計画を察知し、それに合わせて行動する。
密会の行方
二人は息を合わせて部屋の隅々まで調べ上げ、情報が漏れる可能性がある箇所を全て塞ぐ。しかし、屋根の上から物音が聞こえてくる。李嶷は機敏な動きで崔琳を抱き上げ、紅い布で浴槽を隠し、崔琳と一緒に浴槽の中に滑り込む。煙が立ち込め、紅い布が視界を遮る中、たとえ千裏眼や順風耳を持っていても、崔琳と李嶷が何を話しているのか、何をしているのかを知ることはできない。
明かされた真実
部屋の様子を知った韓立は咲い声を上げ、崔公子は尋常ではない人物だと感心する。李嶷と崔琳は安心して眠りにつく。李嶷は、まだ隣にいる女性の本当の身元を知らないことに気付き、彼女は崔公子の側近である何氏女だと推測する。崔琳は自分の本名を明かしたくないが、李嶷の執拗な質問に負けて「阿錦」と答える。李嶷はそれが本名ではないと知り、彼女に「阿稻」か「阿枕」という名前を付けてあげる。
名前に込められた想い
崔琳はようやく李嶷が自分を妊娠中の女性に偽装したことを理解し、銀針で彼の首筋を突く。しかし、李嶷は真面目な表情で、この旅は危険が多く、もし死んでしまったら彼女の名前を知らないままでは残念だと告げる。崔琳は心を痛め、顔を背ける。そして、彼女は自分の本名を「阿萤(あ えい)」だと明かす。それは母親が付けてくれた乳名だった。李嶷は「阿萤(あ えい)」の名前を優しく呼びながら、月明かりの下で眠りにつく。
蕭氏の行動
蕭氏は隙を見て、太子妃の側室である姜氏の部屋に忍び込み、お腹の子供の無事を確認する。姜氏が無事であることを確認した蕭氏は、すぐにその場を立ち去る。
第5話の感想
第5話は、緊張感とユーモアが絶妙にミックスされた回だった。李嶷と崔琳の機転と韓立の思惑が交錯し、ハラハラドキドキの展開が続いた。特に、李嶷と崔琳が浴槽に隠れるシーンは、緊迫感とコミカルさが同居しており、思わず咲ってしまった。
また、李嶷と崔琳の絆が深まるシーンも印象的だった。李嶷が崔琳の本名を聞こうとする場面では、二人の間に流れる温かい空気が感じられた。そして、崔琳が自分の本名を明かすシーンは、彼女の心の強さと優しさが伝わってくる感動的な場面だった。
蕭氏が姜氏の部屋を訪れるシーンは、今後の展開を予感させる意味深なシーンだった。蕭氏が姜氏にどのような目的で会ったのか、今後どのような行動に出るのか、気になるところである。
つづく