楽遊原 第9話 あらすじ/ネタバレ

洛陽城下、攻城か策謀か

難攻不落の洛陽城を前に、裴源(はいげん)と李嶷(りぎょく)は戦略の違いで対立する。堅牢な城壁と屈強な守将・符元児(ふげんじ)で知られる洛陽。加えて、崔家軍が虎視眈々と狙う中、攻城は危険極まりない。裴源(はいげん)は慎重策を主張するが、李嶷(りぎょく)は鄭国公(ていこくこう)と符元児(ふげんじ)の不和に突破口を見出す。

思惑交錯、密使来訪

そんな中、符元児(ふげんじ)が密使を率いて現れる。率直な性格の彼女は、旧知の李嶷(りぎょく)との再会に戦を忘れ歓談する。李嶷(りぎょく)は鎮西軍の財政難を明かし、建州と引き換えに食糧を要請。符元児(ふげんじ)は崔家軍に対抗するため、協力関係を提案し、李嶷(りぎょく)は承諾する。

激戦、崔琳(さいりん)との邂逅

数日後、李嶷は精鋭を率いて洛陽城下で崔家軍と激突する。互いに素顔を隠したままの戦いの中、李嶷は優勢に立ち、仮面を外した相手が崔琳(さいりん)であることに気づく。直後、崔琳(さいりん)を狙う冷箭が飛んでくるが、李嶷が咄嗟に身を挺して救う。

戦後、思惑渦巻く

戦後、鎮西軍は崔家軍を撃破するも、李嶷は重傷を負う。鄭国公(ていこくこう)は漁夫の利を狙うが、符元児(ふげんじ)は信義を重んじて阻止する。彼女は洛陽の重要性を理解し、攻城ではなく包囲を目的として李嶷と協力していたのだ。

崔琳(さいりん)との再会、疑惑と真実

崔琳(さいりん)の陣営を訪れた李嶷は、闇殺を疑う彼女を挑発する。崔琳は李嶷の傷を気遣うが、彼は彼女の正体を暴こうとする。緊迫した空気の中、桃子(ももこ)の登場で中断される。

攻防、策謀と裏切り

約束通り食糧を受け取り撤退する鎮西軍だったが、李嶷は鄭国公(ていこくこう)を捕らえ、符元児に取引を持ちかける。しかし、彼女は城を守るため鄭国公(ていこくこう)を射殺する。李嶷は遠隔操作で鄭国公(ていこくこう)を救うが、孫靖(そんせい)が鄭国公闇殺を企てていたことが発覚する。

孫靖(そんせい)の策謀、望州への攻勢

孫靖(そんせい)は別の策略で崔家軍を洛陽から引き離し、営州へ攻め込む。望州が唯一の希望となった崔琳は苦悩する。李嶷は彼女の意図を見抜き、崔家軍との交渉を待つ。

賭け、望州と梁王の命運

李嶷と崔琳は望州の通行と梁王の命運を賭けた勝負をする。李嶷は微睡む中、花の香りと共に崔琳の唇の温もりを感じる。目を開けると、崔琳の咲顔がそこにあり、勝負は決していた。

共闘、洛陽奪還

敗北した李嶷は崔家軍に父救出を懇願する。崔琳は洛陽奪還を条件に承諾し、李嶷は父の安否を気遣う。崔琳は死地を突破する策を提案し、李嶷も同意する。

夜、復讐に燃える鄭国公の私兵が城門を開放し、崔家軍と鎮西軍が突入する。符元児は奮戦するも、国のために命を落とす。戦後、李嶷と崔琳は未来を語り合い、洛陽の危機はようやく解決する。

第9話の感想

第9話は、緊迫感と策略が交錯する見応えのあるエピソードでした。特に、李嶷と崔琳の攻防戦は、お互いの思惑が複雑に絡み合い、ハラハラドキドキさせられました。また、符元児の忠義と、孫靖(そんせい)の冷酷さが印象に残りました。

李嶷と崔琳の戦いは、素顔を隠したままの戦いという設定が斬新で、お互いの正体が明らかになるまで目が離せませんでした。李嶷が崔琳を助けるシーンは、二人の関係に変化が訪れる予感をさせるものでした。

符元児は、孫靖(そんせい)の策略に翻弄されながらも、最後まで忠義を貫き、感動的な最期を遂げました。彼女の死は、孫靖の冷酷さを浮き彫りにし、物語にさらなる緊張感を与えました。

つづく