蓮花楼(れんかろう)第10話 あらすじ/ネタバレ

李蓮花は疑惑に直面しても、依然落ち著き払っていた。彼は自分を放浪の江湖の医者と謙遜し、人を助けることを自分の使命だと語った。しかし、この言葉は意外にも悪意のある視線を招いてしまった。鑑賞大会の喧騒の中、彼は仮面で顔を隠し、復讐を求める過去の影から逃れようとした。嘘をついて、彼は双子の兄弟がいると作り話をして、しかし、聴衆は半信半疑で、花生粥を持ってきて試そうとした。李蓮花は仕方なく、ゆっくりと飲み込んだが、実際には彼は奇妙な毒に冒されており、この粥は彼には何の影響もなかった。

部屋の外で、喬婉娩(きょわんべん)は目を覚まし、李蓮花が李相夷(りしょうい)ではないことを知って、心から安心した。そして、獅魂(しこん)に関する重要な手がかりを明かした。彼女は勇気を振り絞って香囊の過去について話し、心を軽くしようとしたが、李相夷(りしょうい)とのわずかな記憶は彼女を落ち著かせなかった。李蓮花はそれを察して、優しく慰めた。喬婉娩(きょわんべん)が去った後、彼はわざと方多病(ほうたへい)の前で賞剣大会の宝剣について語り、方多病(ほうたへい)を羨ましがらせた。その後、彼は住職を訪ねて治療を求めた。住職は彼に怒りを抑えるように忠告し、李相夷(りしょうい)の古い怪我について話した。しかし、それを笛飛声(てきひせい)が部屋の外で聞いていた。

笛飛声(てきひせい)は怒りに燃えて部屋に飛び込み、李相夷(りしょうい)がわざと挑発していると勘違いして、首を絞めた。李相夷(李蓮花の心の内)は、笛飛声(てきひせい)が当時に起こったことについて何も知らないことに気づき、怒りを鎮めて、争いを解決しようとした。しかし、笛飛声(てきひせい)は過去の恨みに固執し、再び戦おうとした。李蓮花は冷静に対処し、条件を提示した。緊張が高まる中、方多病(ほうたへい)が立ち上がり、李蓮花を守り、和解を勧めた。

ひとまず問題は解決したが、李蓮花の心中には新たな計画が生まれていた。その目標は採蓮莊だった。しかし、出発前に旅費が尽きていることに気づき、二人は籠を提げて街頭に立ち、摘みたての野菜を売って旅費を稼ぐことにした。その時、笛飛声(てきひせい)が現れ、採蓮莊への同行を申し出、李蓮花に約束を忘れないようにと忠告した。

採蓮莊に到著すると、三人は莊主と使用人から熱烈な歓迎を受けたが、方多病(ほうたへい)は莊内の微妙な雰囲気を敏感に察知した。方多病(ほうたへい)が探案者として身分を明かし、三人の花嫁の溺死事件を調べようとしたところ、莊主は曖昧な返答をし、何かを隠しているようだった。老女中は激しく動揺し、蓮花池が原因だと指摘したが、莊主はそれを製止した。

主厅を出た李蓮花と方多病(ほうたへい)は、視線を交わし、採蓮莊の背後に秘密があることを確信した。彼らは死者から調査を始めることにした。しばらくして、莊主の息子が戻ってきた。李蓮花はこれを機に、さらに多くの手がかりを問い詰め、この謎の背後にある真実を暴こうとした。調査が進むにつれて、採蓮莊の静かな表面的には、長年隠されてきた秘密が明らかになりつつあった。

第10話の感想

第10話は、物語が大きく動き出した回だった。李蓮花と笛飛声(てきひせい)の因縁が明らかになり、新たな謎が浮上した。

李蓮花は、相変わらず飄々とした態度で、週囲の人々を翻弄する。しかし、その裏には、過去の罪を背負い、贖罪の道を歩んでいるという苦悩が隠されている。笛飛声(てきひせい)は、李蓮花への復讐に執念を燃やすが、その裏には、大切な人を失った悲しみがある。二人の因縁は、複雑に絡み合い、簡単には解きほぐせない。

一方、新たな謎として、採蓮莊の事件が浮上した。三人の花嫁が溺死したという事件は、何か不自然な点がある。李蓮花と方多病(ほうたへい)は、真相を突き止めるために、調査に乗り出す。

つづく