蓮花楼第15話 あらすじ/ネタバレ

夜が訪れ、人々が散っていく中、関兄(せきけい)は李蓮花の手にしっかりと握りしめ、感謝と焦燥に満ちた眼差しを向ける。彼は李蓮花を脇へ連れ出し、懐から古びた神秘的な神針を取り出す。それは彼の祖父が残した至宝であり、李蓮花の命を救った恩に報いたいと考えたのだ。李蓮花は謙虚に辞退するが、関兄(せきけい)の態度は固く、有無を言わせず神針を彼の手に押し込む。この光景を目にした方多病(ほうたへい)は、心の中で密かに闘誌を燃やし、いつかより貴重な贈り物を見つけ出して贈ろうと決意する。

賑やかな場所を離れ、関兄(せきけい)は李蓮花の傍らに寄り添い、彼らの宿舎である軍営の外までついてきた。一部屋に入ると、李蓮花は異変に気づく。香炉から漂う香りのせいで眉をひそめる。その香りはどこかで嗅いだことがあるような気がするが、思い出せない。突然、彼は芷榆(しゆ)姑娘の体からも同じ香りがしたことを思い出し、心中に警鍾が鳴り響く。これは偶然ではないと推測し、芷榆(しゆ)の異常な行動を思い返すと、あの镯の裏に秘密があると確信を深める。

一行は迅速に行動し、芷榆(しゆ)の部屋へ向かうが、部屋は空っぽで、慌てた様子だけが残されていた。方多病(ほうたへい)らは及時に外で芷榆(しゆ)を阻止し、彼女の腕に抓痕があるのを発見する。状況は緊急を要する。宗政明珠(そうせい めいしゅ)は事情を聞かずに芷榆(しゆ)を柴房に閉じ込め、厳しく尋問しようとするが、方多病(ほうたへい)が及時に阻止し、冤罪を免れる。

夜が更け、黒衣の男が忍び寄り、「芷榆(しゆ)」を目標に襲いかかるが、李蓮花らが待ち伏せしていたため、失敗に終わる。真相が明らかになり、芷榆(しゆ)は自分が金満堂(きんまんどう)の薬人であることを告白し、嫌疑を晴らすとともに、金満堂(きんまんどう)のさらなる秘密を暴露する。李蓮花は、董羚の失踪の謎が金満堂(きんまんどう)と関係していることは間違いないと断言し、いわゆる「追い払った」という話は単なるごまかしに過ぎないと考える。

一行は真相の一部を突き止めたものの、まだ霧が立ち込めているような感覚があり、3つ目の物語が待っているような気がする。彼らがさらに議論を深めていると、宗政明珠(そうせい めいしゅ)が突然現れ、話を遮って二人を追い出す。門外で、李蓮花は仲間の体調が優れないことに気づき、時間が迫っていることを悟る。泊藍人の頭を見つけて、一刻も早く燃え盛る眉を解かなければならない。

食事の後、李蓮花と関兄(せきけい)は作戦を練り、関兄(せきけい)の金府での立場を利用して、内と外から協力して真相を解明することにする。紆余曲折を経て、彼らはついに容疑者を簡兄(かんけい)に絞り込む。簡兄(かんけい)は蜂を飼っていることを認めたものの、蜂には毒がないと主張し、すべてが振り出しに戻ったように思われた。

しかし、李蓮花は諦めず、知恵と細心さで、董羚が密室で生き延びられた理由を発見する。それは誰かが密かに食べ物を与えていたのだ。この発見により、再び元宝山庄内部、特に金管家(きんかんか)に注目が集まる。しかし、その矢先、金管事が首弔り自殺したとの知らせが入る。李蓮花が自ら検死を行うと、驚くべきことに金管事が樹人症を患っていたことが判明し、事件はさらに複雑さを増していく。

こうして、李蓮花は真の戦いが始まったばかりであることを悟る。彼はより慎重に、一歩一歩著実に進まなければ、この複雑な謎の中で真犯人を突き止めることはできないのだ。

第15話の感想

第15話は、蓮花楼のストーリーが大きく前進した回でした。李蓮花と方多病(ほうたへい)は、金満堂(きんまんどう)の秘密をさらに深く掘り下げ、多くの謎が明らかになりました。

特に印象に残ったのは、芷榆(しゆ)が金満堂(きんまんどう)の薬人であることが判明したシーンです。彼女はこれまで謎めいた行動をとっていましたが、その理由が明らかになり、物語に新たな展開が生まれました。

また、簡兄(かんけい)が容疑者として浮上したのも興味深い点です。彼は蜂を飼っていることを認めたものの、蜂には毒がないと主張しています。果たして彼が本当に犯人なのか、それとも別の黒幕がいるのか、今後の展開が気になります。

つづく