蓮花楼第16話 あらすじ/ネタバレ
夜が更けていく中で、金府に集まった人々は推理を重ねていきます。樹人症が治らないことに絶望した金管家(きんかんか)が、泊藍人頭を盗んで自殺したという結論に達します。しかし、李蓮花 (りれんか)は異議を唱えます。彼は金管家(きんかんか)の死には不審な点が多いと指摘し、金員外(きんいんがい)の部屋を捜索する提案をします。
捜索を進めると、李蓮花 (りれんか)は一見普通の植木鉢に注目します。彼は、伝説の泊藍人頭がこの目立たない植木鉢に隠されていると断言します。李蓮花の言葉に、皆が驚愕します。さらに、李蓮花 (りれんか)は金員外(きんいんがい)の死は自殺ではなく、真相を隠蔽するために仕組まれたものだと推測します。そして、公羊前輩(こうようせんぱい)に歩み寄り、彼の真の姿を暴きます。
李蓮花 (りれんか)は3つの決定的な証拠を提示し、公羊前輩(こうようせんぱい)の言い訳を無力化します。方多病(ほうたへい)も負けていません。彼は金管家(きんかんか)の遺体から重要な手がかりとなる銀の針を発見し、犯人を特定します。鉄壁の証拠を突きつけられた犯人は、ついに罪を認めます。
泊藍人頭が発見され、宗政明珠(そうせい めいしゅ)は宝物を持って逃げようとしますが、阻止されます。混乱が収まらない中、百川院(ひゃくせんいん)の使者が到著します。使者は争いを鎮めるだけでなく、方多病(ほうたへい)に令牌を授与し、正式に百川院(ひゃくせんいん)の一員として迎え入れます。回復した方多病(ほうたへい)は、李蓮花と共に屋上に立ち、未来を語り合い、武林の頂点を目指す夢を語ります。
しかし、表面は穏やかでも、水面下では闇流が渦巻いています。李蓮花 (りれんか)は厠で、宗政明珠(そうせい めいしゅ)が泊藍人頭を狙っていることに気づきます。争奪戦が始まります。方多病(ほうたへい)が駆けつけますが、宝物近くの氷片がなくなっていることに気づきます。この発見から、金満堂(きんまんどう)の背後にさらに深い秘密が隠されている可能性が浮上します。
部屋に戻った李蓮花 (りれんか)は、香炉から立ち上る香りが芷榆(しゆ)と単孤刀(ぜんことう)の匂いと価ていることに気づき、不安を覚えます。彼は真相を究明し、師兄と四顧門の犠牲になった兄弟たちに報いることを決意します。同時に、方多病(ほうたへい)を守るために、彼はわざと彼を遠ざけるために合図の煙を上げ、重い責任を一人で背負います。
李蓮花の真意を理解できず失望した方多病(ほうたへい)は、道中で小姨に出会い、百川院(ひゃくせんいん)に連れ戻されます。道中、公羊前輩(こうようせんぱい)に出会い、自分の出生の秘密を知り、複雑な気持ちになります。しかし、運命は彼を翻弄します。彼は護送中に金鸳盟(きんえんめい)の角麗譙(かくれいしょう)たちに連れ去られ、宗政明珠(そうせい めいしゅ)は聖女に李相夷(りしょうい)が生きているかもしれない情報を提供し、彼を抹殺することを誓います。
一方、角麗譙(かくれいしょう)は笛飛声(てきひせい)に李相夷(りしょうい)の行方を伝え、代わりに殺害することを提案しますが、笛飛声(てきひせい)は拒否し、彼女を追い払います。一連の出来事は、まるでチェスの駒のように、目に見えない力によって動かされ、壮絶な因縁の幕開けを告げます。
第16話の感想
第16話は、衝撃的な展開が続く見応えのある回でした。金管家(きんかんか)の死の真相が明らかになり、李蓮花の推理力が光りました。また、方多病が百川院(ひゃくせんいん)の一員として認められ、李蓮花との絆が深まったことも印象的です。
しかし、物語は新たな局面を迎えます。宗政明珠(そうせい めいしゅ)の企み、李相夷(りしょうい)の生存の可能性、そして金満堂(きんまんどう)に隠された秘密など、謎が深まるばかりです。李蓮花と方多病は、これらの謎を解き明かすことができるのでしょうか。今後の展開が気になります。
つづく