蓮花楼第20話 あらすじ/ネタバレ

夜の宴

夜のとばりが下り、宴席は灯火に照らされ輝いていた。角麗譙(かくれいしょう)は微咲を浮かべ、笛飛声(てきひせい)に杯を掲げ、心からの言葉で想いを告白する。しかし、笛飛声(てきひせい)は冷たく、酒を飲むこともなく、角麗譙(かくれいしょう)の正体を暴き、南亦国皇族の秘密を明かしてしまう。弁解しようとする角麗譙(かくれいしょう)を遮り、金鴛盟のことにこれ以上関わるなと強く警告する。

怒りと策略

怒りに震える角麗譙(かくれいしょう)は、秘密を漏らした者を必ず見つけ出すと誓う。部下は、人心をつかむことで自衛するよう進言する。最初は笛飛声(てきひせい)への忠誠を貫こうとする角麗譙(かくれいしょう)だったが、考え直し、南亦香の力を利用して尊上を操り、自身の地位を固めることを決意する。

記憶喪失

一方、笛飛声(てきひせい)は角麗譙(かくれいしょう)の動きを察知し、秘密の拠点に乗り込む。しかし、重要な人物を問い詰めようとした瞬間、黒装束の者に襲われ、毒を盛られ記憶を失ってしまう。目を覚ました笛飛声(てきひせい)は、李蓮花と方多病(ほうたへい)の心配にもかかわらず、2人のことを忘れてしまっていた。李蓮花は金鴛盟に異変が起きているのではないかと疑い、笛飛声(てきひせい)から情報を聞き出そうとする。

記憶喪失の笛飛声(てきひせい)

食卓では、李蓮花と方多病(ほうたへい)は記憶を失った笛飛声(てきひせい)をからかい、楽しい雰囲気になる。翌日、李蓮花は方多病(ほうたへい)を連れて劉先輩(りゅうせんぱい)を訪ねる。方多病(ほうたへい)は令牌を見せ、劉先輩(りゅうせんぱい)の信頼を得る。劉先輩(りゅうせんぱい)は、単孤刀(ぜんことう)と南亦国の復国計画について話すとともに、古い手紙を見せる。手紙に記された観音垂涙は、一品墳への鍵であり、笛飛声(てきひせい)をおびき寄せるためのものだった。

一品墳の秘密

李蓮花は一品墳の謎の箱を思い出し、中には南亦の末裔が求める、武林と朝廷を揺るがす秘宝が隠されているのではないかと考える。笛飛声(てきひせい)の本当の目的は、その箱の中の秘宝なのではないかと推測する。

南亦文の学習

住まいに戻ると、方多病(ほうたへい)は南亦文の研究に行き詰まっていた。そこに、料理を学ぶことを理由に蘇小慵(そしょうよう)が訪ねてくる。実は李蓮花に近づきたいのだ。李蓮花は笛飛声(てきひせい)を紹介し、真相を究明するために南亦文を学んでほしいと頼む。

羅摩頂の秘密

調査が進むにつれて、羅摩頂の秘密と、南亦の末裔が秘宝を探す切実な思いが明らかになる。李蓮花は、3人の南亦の末裔を見つけるだけでなく、真の黒幕を暴くことを決意する。玉楼春(ぎょくろうしゅん)に潜入し、笛飛声(てきひせい)にも罠を仕掛ける計画を立てる。

第20話 感想

第20話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。角麗譙(かくれいしょう)の正体が明らかになり、笛飛声との関係にも大きな変化が訪れました。記憶を失った笛飛声は、李蓮花と方多病(ほうたへい)に助けられながら、徐々に真実を取り戻していきます。

特に印象に残ったのは、角麗譙(かくれいしょう)の複雑な心情です。彼女は南亦国への忠誠心と笛飛声への愛情の板挟みになり、苦悩していました。最終的に、彼女は笛飛声への復讐を決意しますが、その裏には深い悲しみと絶望が隠されているように感じました。

また、李蓮花と方多病(ほうたへい)のコンビも魅力的でした。記憶を失った笛飛声に接する2人の姿は、ユーモアと優しさに溢れていて、物語に温かみを与えていました。

つづく