蓮花楼 第3話 あらすじ/ネタバレ

夜明け前、夢から覚めた方多病(ほうたへい)は、李相夷(りしょうい)、つまり李蓮花の姿が見当たらないことに気づく。昨日の深い話合いは夢のようであり、方多病(ほうたへい)の心は複雑だ。特に、単孤刀(ぜんことう)が自分の伯父だと知ったことで、病と挫折に覆われた少年時代の記憶が蘇る。白衣の少年が、救済の光のように木剣で剣士の夢を植え付けてくれたことを覚えている。その記憶は薄れているが、その力は今日の自分を支えてきた。

一方、李蓮花は部屋で毒の苦しみに耐えている。これは笛飛声(てきひせい)との戦いで負った後遺症で、定期的に発作を起こし、苦しむことになる。彼は激しい痛みを堪え、内力で毒を一時的に抑え込むが、心の中では過去の出来事に対して無力感と自責の念が渦巻いている。死の淵から逃れ、四顧門に戻った李蓮花は、変わり果てた門の様子に落胆し、旧友たちに会う顔がないと感じてしまう。

方多病(ほうたへい)は金銭が尽きかけており、焦燥に駆られていた。そんな中、李蓮花に関する手がかりが浮上する。彼は李蓮花が金鴛盟と何らかの関係があるのではないかと推測し、仲間と共に李蓮花の居所へ向かうが、すでに姿を消していた。諦めない方多病(ほうたへい)は捜索を続け、最終的に客栈の片隅でスイカを悠々と食べる李蓮花を発見する。誤解から二人の会話は少し緊張した雰囲気になるが、李蓮花は自分が薬魔(やくま)ではないと説明するも、方多病(ほうたへい)の疑念をすぐに払拭することはできない。

突然の嵐が静寂を破り、客栈内外は風雨が激しくなり、窓が震える。さらに奇妙なことに、玉城の二小姐、玉秋霜(ぎょくしゅうそう)が突然訪れ、その後奇妙な出来事が起こり、客栈全体が恐怖に包まれる。旺福(おうふく)の突然の死は、方多病(ほうたへい)を悲憤させる。彼は李蓮花を問い詰めるが、理性的に考えて、この事件には何か裏があると確信する。

調査が進むにつれて、玉城二小姐の遺体が客栈の部屋にある鉄箱の中から発見され、方多病と李蓮花は濡れ衣を著せられて牢獄に閉じ込められてしまう。方多病は必死に助けを求めるが、誰も耳を貸さない。外からの風評は彼らをさらに追い詰める。牢獄の中では、金のために囚人の首を持ち込んだという噂と、中元節に法事を行わなかったために「幽霊騒ぎ」が起きたという噂が流れ、事件は謎に包まれる。

これらの荒唐無稽な噂に直面しても、方多病は信念を貫き、恐怖に屈することを拒否する。彼は真実が信じられないような表面の下に隠されていることを知っている。そしてついに、皆の努力によって玉城城主(玉城の城主)と対面することができる。しかし、この城主の登場は、さらに大きな嵐が近づいていることを予感させる…

第3話の感想

第3話は、物語が大きく動き出す重要な回だった。方多病と李蓮花の複雑な関係、李蓮花の苦悩、そして客栈で起こる不可解な事件など、見どころ満載だった。

特に印象に残ったのは、方多病の葛藤だ。彼は李蓮花を疑いつつも、彼の無実を信じたいという気持ちがある。また、李蓮花もまた、自分の過去と向き合い、苦しんでいる。二人の心の葛藤が丁寧に描かれており、視聴者としても感情移入しやすかった。

客栈で起こる事件も、ミステリアスで続きが気になる展開だった。玉秋霜(ぎょくしゅうそう)の突然の登場、旺福(おうふく)の死、そして玉城二小姐の遺体の発見など、謎が謎を呼ぶ。果たして、事件の真相はどのようなものなのか?今後の展開に期待したい。

つづく