蓮花楼 第33話 あらすじ/ネタバレ

夜闇に包まれた蓮花楼の庭で、李蓮花は疑念に駆られていた。 誰も外出していないという情報に、犯人か死者はまだ近くにいるのではないかと推測する。その直後、方多病(ほうたへい)が焦燥に駆られ、あちこちを探し回るが、何も見つからない。李蓮花は散策中に、異様に大きな蝋燭に目を留める。そばにいた侍女に尋ねると、二堂主が祝いのために用意したものだと答える。

侍女が箱を開けてさらに物を出そうとしたが、中には何も入っていなかった。李蓮花は不審に思う。新婚の夜に、なぜすべての蝋燭が使い果たされているのか。明らかに不自然だ。そのとき、展護衛(てん?ごえい)が陶器の瓶を持って現れる。瓶から取り出された破片は、紅玉の床の形をしていた。方多病(ほうたへい)は、死体が床の下に隠されているのではないかと推測する。皆で掘ってみると、一人の女性の遺体が静かに横たわっていた。傍らには凶器が散らばっており、計画的な殺害であることが確認される。

李蓮花は床に置かれた鏡を見つめ、昨夜の光景を脳裏に浮かべる。二堂主の夫が、新婦が眠りについた後、無実の侍女を容赦なく殺害したと推測する。さらに新郎の武術について尋ねると、実はかなりの腕前であることが判明し、事件の重大さを確信する。

侍女の頭飾りの模様が、ある種の玉石に価ていることに気づいた一行は、邢老板に問い詰めようと急ぐが、彼は混乱に乗じて逃亡したことがわかる。侍女の部屋に戻った李蓮花は、怪しい包袱を発見し、同時に死体を綿密に調べ、手がかりを探そうとする。彼は8人の侍女に、誰が助けを求めたのか尋ねるが、誰も答えない。彼はすでに心の中で推測していた。9人目の“人”、死者の服を著た偽の女性である新郎こそが、真の逃亡者である。

新郎が実は女性であると聞いた方多病(ほうたへい)は驚きを隠せない。一行はようやく理解する。二儀仙子が変装して潜入し、氷片を盗もうとしていたのだ。二堂主は怒り狂い、温泉に仇を討ちに向かうが、二儀仙子は倒れているだけだった。邢老板が毒を盛ろうとした瞬間、展護衛(てん?ごえい)が駆けつけ、彼を崖下に突き落とす。

危機が迫る中、方多病(ほうたへい)は一行を避難させる。二儀仙子は息を引き取る間際に、氷片を天機山荘主に託し、その後息絶える。山荘の外では、単孤刀(ぜんことう)が部下を率いて襲撃してくる。方多病(ほうたへい)は“父親”と対峙し、複雑な思いが交錯する。李蓮花は名乗り出て、兄と決闘することを決意する。方多病(ほうたへい)は心配するが、止めることはできない。

李蓮花と単孤刀(ぜんことう)の戦いが始まろうとしていた。山頂で、李蓮花は師匠が兄によって毒殺されたことを知り、悲しみと怒りでいっぱいになる。単孤刀(ぜんことう)は冷酷に咲い、手下たちに天機山荘を包囲するよう指示を出す。正義と復讐をかけた戦いが、幕を開ける。この複雑に入り組んだ謎の中で、真相は徐々に明らかになりつつあり、それぞれの登場人物の運命は、これから訪れる嵐の中で、前例のない試練にさらされることになる。

第33話 感想

第33話は、衝撃的な展開が続く非常にスリリングな回でした。特に、李蓮花が鏡に映った景色から事件の真相を推理するシーンは圧巻でした。彼の鋭い洞察力と推理力は、さすが主人公だと感心させられます。

また、二儀仙子の正体が明らかになったのも大きな驚きでした。彼女が単なる盗賊ではなく、氷片を狙う目的があったとは予想外でした。そして、彼女の最期は悲劇的でしたが、氷片を天機山荘主に託したことで、物語に新たな展開が期待できそうです。

一方、方多病(ほうたへい)と単孤刀(ぜんことう)の対峙も緊迫感がありました。方多病(ほうたへい)は複雑な心境を抱えながらも、李蓮花を助けるために戦う決意をします。二人の戦いの行方は、今後の物語の重要なポイントになりそうです。

つづく