蓮花楼第39話 あらすじ/ネタバレ

祭祀大典の日、晴天に恵まれたが、闇雲が立ち込める危機を隠しきれない。単孤刀(ぜんことう)は高台に一人立ち、南夷国で最も華やかな衣装を身にまとい、腕を振るって南夷を復興に導くと宣言する。彼は野心を抱き、万人から崇拝される九五の位に就こうと企む。一方、縛られた姫は屈しない眼差しで絶望に満ちており、彼女の不屈の精神は嵐の中の光となっている。

この危機一髪の瞬間、方多病(ほうたへい)は天から舞い降りた神兵のように乱入し、全局を操る母毒虫を奪い取る。同時に、楊大人も駆けつけ、姫たちを解放し、援軍を招集する合図を送る。天機山荘の堂主は知らせを聞き、部下を率いて突入し、場は一時混乱と緊張に包まれる。

方多病(ほうたへい)は全局を考え、母親に失踪した父親の捜索を依頼し、自身は単身虎穴に潜入して母毒虫の行方を追うことを決意する。出発前、姫は危険な状況にありながらも、彼に注意するよう言い聞かせる。その気遣いに、方多病(ほうたへい)の心は暖流に包まれる。

一方、李蓮花 (りれんか)と笛飛声(てきひせい)は肩を並べて戦い、黄龍を直撃する。李蓮花 (りれんか)は巧妙に配置を組み、友人に敵を牽製させ、自身は正殿に突入し、師兄の単孤刀(ぜんことう)と対峙する。二人は針锋相対、言葉の応酬の中で、李蓮花 (りれんか)は依然余裕の咲みを浮かべ、智略で勝利しようとする。しかし、単孤刀(ぜんことう)は準備万端で、計画に自信を持ち、弟子の再びの剣を抜いても全く動じない。

戦いは一触即発、李蓮花 (りれんか)は剣を単孤刀(ぜんことう)に向け、一歩一歩迫る。しかし、勝負の行方が変わろうとした瞬間、単孤刀(ぜんことう)は師匠の内力を借りて仮撃し、李莲華を地面に叩きつける。事態が急転直下かと思われた時、笛飛声(てきひせい)が駆けつけ、友人を助けようとするが、邪魔が入る。

李蓮花 (りれんか)が再び立ち上がり、師兄との決戦に臨もうとした時、意外な転機が訪れる。方多病(ほうたへい)は別の方で血で虫を飼ったが、効果はなかった。単孤刀(ぜんことう)は形勢不利と見て、弟子の命を狙うが、李蓮花の入門功法に阻まれ、功を奏さない。

この重要な瞬間に、李蓮花の師母が突然現れ、李蓮花の血を母虫に滴らすと、奇跡的に危機を回避する。実は、李相夷(りしょうい)の血こそが、宣公主の真の血筋だったのだ。この事実は、場にいた全員に衝撃を与えた。

単孤刀(ぜんことう)は敗北を認めず、玉佩を掲げて最後の抵抗を試みるが、師匠によって身元の謎を暴かれてしまう。彼は乞食の群れから拾われた子供に過ぎなかったのだ。この残酷な事実は、単孤刀(ぜんことう)を完全に崩壊させる。彼は最後の力を振り絞って、手の届かない皇位に這い上がろうとするが、葉わず、その場で死亡する。

姫は救出され、方多病(ほうたへい)に感謝の意を表し、帰国後に父王に報告すると約束する。すべてが落ち著くと、李蓮花 (りれんか)と方多病(ほうたへい)は昔を振り返り、お互いの成長と変化に感慨を深める。この時、笛飛声(てきひせい)の登場が、彼らに未解決の決闘の約束を思い出させる。

李蓮花 (りれんか)は方多病(ほうたへい)の父親の安否を気にかけており、彼が宮中に閉じ込められていることを知ると、楊大人と相談して、宮中に潜入することにする。一方、皇帝は方多病(ほうたへい)に身元の謎を率直に語り、方多病(ほうたへい)はそれを受け入れ、罪を償う覚悟を決める。李蓮花 (りれんか)は重要な瞬間に姿を現し、知恵で危機を回避し、皇帝が姫を方多病(ほうたへい)に嫁がせようとしていることを偶然知る。

第39話の感想

第39話は、蓮花楼の物語が大きく進展する重要なエピソードでした。単孤刀(ぜんことう)の野心、李蓮花の成長、そして方多病(ほうたへい)の身元の謎など、多くの要素が絡み合い、物語をクライマックスへと導きます。

特に印象的だったのは、李蓮花の師母が明かした身元の真実です。李相夷(りしょうい)が宣公主の真の血筋であるという事実は、単孤刀(ぜんことう)の計画を根底から覆し、物語に大きな衝撃を与えました。また、単孤刀(ぜんことう)の出生の秘密も明らかになり、彼の悲劇的な運命に同情を禁じ得ません。

李蓮花の成長も目覚ましいものでした。単孤刀(ぜんことう)との戦いで苦戦を強いられるものの、師母の助けを得て勝利を収めます。また、方多病(ほうたへい)への想いを自覚し、決意を新たにする姿は感動的でした。

方多病もまた、大きな決断を迫られます。自分の出生の真実を知り、罪を償う覚悟を決めます。しかし、皇帝の思惑に巻き込まれ、苦悩を深めることになります。

つづく