雲の羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

上官浅(シャングワン・チエン)の窮地と、明かされる真実

宮尚角(ゴン・シャンジュエ)の突然の尋問に追い詰められた上官浅(シャングワン・チエン)は、血の付いた履物と磁器の破片を侍衛に見つかり、弁明の余地なく牢に閉じ込められてしまう。議事庁では、上官浅(シャングワン・チエン)が“無名(ウーミン)”であるという噂が飛び交う。宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は上官浅(シャングワン・チエン)の武功が“無名(ウーミン)”に及ばないと疑う一方、茗霧姬(ミン・ウーシー)が自演したのではないかと疑う。風長老は上官浅(シャングワン・チエン)の部屋から夜行衣が見つかったことに疑問を呈し、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は取り調べ後に判断を下すことにする。

一方、女眷を宮殿から連れ出したことで罰せられた宮子羽(ゴン・ズーユー)は、長老院に幽閉される。金繁(ジン・ファン)に雲為衫に無事を伝えるよう頼まれた雲為衫は、上官浅(シャングワン・チエン)の窮地に驚き、自分の正体がばれるのではないかと不安になる。

牢獄では、上官浅(シャングワン・チエン)は拷問を受け、傷だらけになる。宮尚角(ゴン・シャンジュエ)の脅迫に屈したふりをして、命を救う代わりに真実を明かすことを提案する。彼女は自分が上官家の真の娘ではなく、孤山派の生き残りであることを告白する。家族は無鋒(むほう)と清風派によって滅ぼされ、上官家に引き取られ、恩返しと自衛のために宮廷に入ったという。彼女は、茗霧姬(ミン・ウーシー)の偽装を暴くために、わざと怪我をしたと説明する。宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は半信半疑だったが、上官浅(シャングワン・チエン)の首のほくろを見て、ようやく信じる。

宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は回復途中の宮遠徵(ゴン・ユエンジー)にこのことを報告する。宮遠徵(ゴン・ユエンジー)は上官浅(シャングワン・チエン)に不信感を抱いているものの、茗霧姬(ミン・ウーシー)にも疑念を抱いている。その頃、茗霧姬(ミン・ウーシー)が目を覚ますと、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は病室を訪れて様子を伺う。宮子羽(ゴン・ズーユー)は茗霧姬(ミン・ウーシー)を見舞い、謝罪する。茗霧姬(ミン・ウーシー)は彼を慰め、刺客の件には別の黒幕がいるとほのめかす。宮尚角(ゴン・シャンジュエ)が尋問に加わると、茗霧姬(ミン・ウーシー)と上官浅(シャングワン・チエン)の証言は食い違い、事態は混迷を極める。雲為衫は、月(ユエ)長老の傷跡を根拠に茗霧姬(ミン・ウーシー)を擁護するが、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)に疑われそうになる。しかし、茗霧姬(ミン・ウーシー)がフォローしてくれる。

宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は長老たちに調査結果を報告し、上官浅(シャングワン・チエン)は嫌疑を晴らし、自由に処分されることになる。その間、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は無鋒(むほう)に対抗するために無量流火を起動することに仮対し、時機が熟していないと考える。無量流火のことを何も知らない宮子羽(ゴン・ズーユー)は、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)に嘲咲され、三域試練を突破する必要があることを告げられる。

上官浅(シャングワン・チエン)の怪我は重くはなく、雲為衫が見舞いに来た際に巧みに情報を伝え、二人は茗霧姬(ミン・ウーシー)が“無名(ウーミン)”である可能性があることを確認する。宮子羽(ゴン・ズーユー)は第二の試練を迎えようとしており、金繁(ジン・ファン)は茗霧姬(ミン・ウーシー)の警護を命じられ、賈管事の奇妙な事件の追跡を続ける。

試練の前夜、宮子羽(ゴン・ズーユー)と雲為衫は目隠しをされて野外に送られ、月公子が迎えに来る。一行は船で試練場へ向かうが、表面上は穏やかだが、闇に危機が潜んでいる。上官浅(シャングワン・チエン)が薬を飲んでいると、宮遠徵(ゴン・ユエンジー)が現れ、偽装を責める。宮尚角の優しい気遣いに、宮遠徵(ゴン・ユエンジー)は嫉妬心を抱く。その後、上元節の窃盗犯に関する手がかりが浮上し、紫衣の娘・葉暁の悲惨な経験が宮尚角に新たな疑念を抱かせる。

試練が始まり、宮子羽(ゴン・ズーユー)と雲為衫は奇襲を受ける。月公子の従者と月公子本人がそれぞれ二人に戦いを挑む。宮子羽(ゴン・ズーユー)は拂雪三式で難なく対処するが、雲為衫は苦戦を強いられる。月公子が披露した技は、これまで衆人が遭遇した“無名(ウーミン)”と全く同じであり、事態はさらに複雑化する。

第14話の感想

第14話は、緊迫感と謎が交錯するスリリングな展開が魅力的な回でした。上官浅(シャングワン・チエン)の窮地、茗霧姬(ミン・ウーシー)の正体、無量流火の起動など、多くの重要な要素が絡み合い、今後のストーリーへの期待が高まります。

特に印象的だったのは、上官浅(シャングワン・チエン)が拷問を受けながらも、機転を利かせて宮尚角に真実を明かすシーンです。彼女の冷静さと勇気には感銘を受けました。また、茗霧姬と上官浅(シャングワン・チエン)の証言が食い違い、宮尚角が真相究明に苦悩する様子も興味深かったです。

一方、宮子羽(ゴン・ズーユー)と雲為衫の試練も注目すべきポイントでした。月公子との戦いは、彼らの実力を試すだけでなく、物語の重要な鍵を握っている可能性があります。

つづく