雲の羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 第21話 あらすじ/ネタバレ

夜の色は墨のように濃く、雲為衫は宮遠徵(ゴン・ユエンジー)に連れられて宮門へと戻ってきた。嵐が訪れようとしている。宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は秘密の抜け道を記した地図を手に、雲為衫を問い詰める。地図には闇哨の交代の詳細が記されており、彼女が初めて宮門に来た時に語った道案内とは大きく異なる。花(ホワ)長老は怒りに震え、刀を向けてこの無鋒(むほう)の細作を斬り捨てようと迫る。

その瞬間、宮子羽(ゴン・ズーユー)が天から舞い降りた神兵のように現れ、新たに鍛えた刀で花(ホワ)長老の攻撃を防いだ。二人は刀を交え、最終的に宮子羽(ゴン・ズーユー)は花宮の誇りである花(ホワ)長老の刀を力強く切り裂き、週囲を驚かせた。

宮子羽(ゴン・ズーユー)の視線は、抜け道へと消えようとする雲為衫の背中を見つめていた。彼は優しく、しかし力強く彼女に本当に去るのかと問いかける。雲為衫の瞳には少しの未練が浮かぶが、決意は固い。彼女は宮門も無鋒(むほう)も高塀のように自分を縛り付けていると言い、宮子羽(ゴン・ズーユー)に過去を忘れて、阿雲を風の中の煙のようにさせてほしいと訴える。そう言って彼女は振り返り、宮子羽(ゴン・ズーユー)に遠ざかる背中と果てしない悲しみを残した。

宮子羽(ゴン・ズーユー)は執刃の威厳をもって、雲為衫を追跡から守った。彼は花宮六刀の一つを断ち切ったことを自覚しており、権力は握っているものの、より多くの責任と孤独を背負うことになった。人々は仕方なく従うしかなく、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)と宮遠徵(ゴン・ユエンジー)も跪いて敬意を表した。

雲為衫は旧塵山穀に逃げ込んだが、そこで偶然無鋒(むほう)の陰謀に遭遇した。精鋭たちが集結し、魑魅魍魎が蠢き、謎の四人も姿を現し、宮門に緻命的な一撃を与えようとしていた。雲為衫はそれに巻き込まれ、花嫁役を演じることを余儀なくされるが、機転を利かせて花売りの行商人を利用して宮子羽にメッセージを伝える。その途中、寒鴉肆(ハン・ヤーシー)と出会い、心を開いた後、寒鴉肆(ハン・ヤーシー)は彼女が雲雀(ユン・チュエ)の二の舞にならないように手放すことを選んだ。雲為衫の優しさと理解は、寒鴉肆(ハン・ヤーシー)の心に暖流を呼び起こし、二人が過ごした時間を思い起こさせた。彼女は日の出の約束で、彼の心を覆う陰鬱さを癒そうとした。

宮子羽は雲為衫が去った後、寂しさを覚えるものの、宮門を守る決意をさらに固めた。彼は花宮に入り、鏡花三式を苦心して研究した。この刀法は、前世代の執刃でさえ完全に習得できなかったほど難しいものだ。同時に、彼は無量流火の秘密を知った。それは宮門が異化人と戦うための究極の武器であり、危機が迫った時にのみ使用できるものだった。

前山から爆発音が響き、宮紫商(ゴン・ズーシャン)は火薬の製造中に事故に遭い、重傷を負って昏睡状態に陥った。金繁(ジン・ファン)は深い愛情と自責の念に駆られ、宮紫商(ゴン・ズーシャン)が奇跡的に目を覚ますまで見守っていた。宮紫商(ゴン・ズーシャン)は金繁(ジン・ファン)との結婚を望み、秘密にするように求めた。そして、宮子羽を急いで呼び寄せ、重要なことを相談したい様子だった。この一連の出来事は、宮門の内外に動揺を与え、雲為衫と宮子羽の愛憎は、この嵐の中でさらに複雑さを増していく。

第21話 感想

第21話は、雲為衫と宮子羽の複雑な関係がさらに深まる展開となりました。雲為衫は宮門と無鋒(むほう)のしがらみから逃れようとしますが、宮子羽は彼女を必死に引き止めようとします。二人の強い想いがぶつかり合い、切ない別れを迎えます。

一方、宮門では大きな事件が起きます。宮紫商(ゴン・ズーシャン)が火薬の製造中に事故に遭い、金繁(ジン・ファン)は深い悲しみに暮れます。また、無鋒(むほう)の陰謀が明らかになり、宮門は大きな危機に直面します。

つづく