雲の羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 第9話 あらすじ/ネタバレ

宮子羽(ゴン・ズーユー)は寒池の力を体験するため、氷の桶に飛び込んだ。しかし、骨まで凍るような寒さに耐えきれず、意識を失いかける。その瞬間、雲為衫が現れ、超凡な力で彼を死の淵から救い出す。二人の信頼関係はさらに深まる。

目を覚ました宮子羽(ゴン・ズーユー)は、雲為衫に命を救われたことを知り、感謝の気持ちと共に、彼女の背中に刻まれた謎の符文を見られたのではないかと疑う。雲為衫は夫婦の間では遠慮は無用だと、彼の疑念を軽くかわし、彼の胸を見ただけだと答える。二人の間の言葉を超えた親密さが感じられる。

迫る試練の挑戦に備え、雲為衫は武学秘籍で宮子羽(ゴン・ズーユー)を助けようと考える。彼女は、高深な内功心法があれば、最初の関門を突破できると提案する。宮子羽(ゴン・ズーユー)は、幼い頃から修練してきた融雪心経を思い出す。彼は寒さに弱い体質のため、進歩は遅かったが、それが父の苦心の計画だったことに気づく。雲為衫はこれを機に、無鋒(むほう)での過去を語り、寒鴉肆(ハン・ヤーシー)を慈母に例え、親の愛は形は違えど、深い愛情は変わらないと語る。宮子羽(ゴン・ズーユー)は父の厳しい訓練に対する理解と感謝を深める。

宮子羽(ゴン・ズーユー)の限界を突破させるため、雲為衫は奇想天外な方法を思いつく。それは、至寒の毒を使って以毒攻毒を行い、体内の潜在能力を引き出すというものだ。危険な方法だが、宮子羽(ゴン・ズーユー)は雲為衫を信じていた。しかし、至寒の毒は宮遠徵(ゴン・ユエンジー)が厳重に管理しており、入手するのは容易ではない。雲為衫は拙梅(ジュエ・メイ)から学んだ調合術を使って、危険を冒して手に入れることにする。同時に、龍胆草を入手して自身の毒を緩和することも考えていた。

雲為衫の安全を確保するため、宮子羽(ゴン・ズーユー)は闇衛警備図を彼女に渡し、注意するようにと忠告する。雲為衫は期待に応え、闇衛の尋問を機転を利かせて切り抜け、医館にたどり著く。薬の調合に夢中になっていると、宮遠徵(ゴン・ユエンジー)が突然現れ、雲為衫の行動を疑う。知恵比べの末、雲為衫は宮遠徵(ゴン・ユエンジー)の探りを巧みにかわし、毒を飲んで潔白を証明する。その毒は、彼女の体内の毒も緩和してくれるものだった。

宮子羽(ゴン・ズーユー)の到著で雲為衫は危機を脱し、二人の絆はさらに深まる。宮子羽(ゴン・ズーユー)は貴重な百草萃を雲為衫に贈るが、彼女は言葉に頼らない二人の絆の証として、それを受け取らない。夜、宮子羽(ゴン・ズーユー)は雲為衫の手を取り、羽宮へと連れ帰る。温かい手は互いの心を伝え、雲為衫はかつてない安心と幸福を感じる。

一方、宮遠徵(ゴン・ユエンジー)は宮尚角(ゴン・シャンジュエ)に雲為衫の異変を報告し、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)は雲為衫の正体に疑いを強める。雲為衫の調合した薬を飲んだ宮子羽(ゴン・ズーユー)は、父の伝授した心法と相まって内力が大幅に上昇し、精神焕発して後山試練場に戻る。彼は雪公子(シュエ・ゴンジ)と雪童子(シュエ・ドウジ)の入れ替わりを見破り、成長と変化を遂げたことを証明する。

同じ頃、宮遠徵(ゴン・ユエンジー)は茗霧姬(ミン・ウーシー)から蘭(ラン)夫人の医書を探している最中に金繁(ジン・ファン)と遭遇する。激しい戦いの末、医書の一部が金繁(ジン・ファン)に奪われ、宮遠徵(ゴン・ユエンジー)は辛うじて逃げ延びる。この事件は、金繁(ジン・ファン)の並外れた実力を示すだけでなく、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)も金繁(ジン・ファン)の正体に興味を持ち始める。その後、上官浅(シャングワン・チエン)の突然の出現は、宮尚角(ゴン・シャンジュエ)の警戒心をさらに強め、宮門内部の闇流が大きな嵐へと発展していく予兆を感じさせる。

雲為衫と茗霧姬(ミン・ウーシー)の戦いで、茗霧姬(ミン・ウーシー)の正体は、無鋒(むほう)に潜む殺し屋の無名(ウーミン)であることが明らかになる。この発見は、雲為衫に宮門内部の複雑な状況をさらに深く理解させ、今後の展開に伏線を張る。

第9話の感想

第9話は、宮子羽と雲為衫の絆が深まり、物語が大きく動く重要な回でした。

まず、宮子羽が寒池に飛び込み、意識を失いかけるシーンは緊迫感があり、雲為衫の登場によって一転して感動的な場面に変わりました。二人の信頼関係が深まる様子が丁寧に描かれており、今後の展開が楽しみになりました。

また、雲為衫が至寒の毒を使って宮子羽の潜在能力を引き出そうとするシーンは、ハラハラドキドキさせられました。彼女の決意と勇気には感銘を受けました。

そして、宮子羽が試練に挑戦するシーンは、彼の成長と変化が感じられ、とても爽快でした。また、茗霧姬(ミン・ウーシー)の正体が明らかになったシーンは、今後の展開に大きな影響を与えそうです。

つづく