花轎喜事<かきょうきじ> 第17話 あらすじ/ネタバレ
ある日、微服私訪中の昌平(ショウヘイ)公主は、心が痛む光景に遭遇しました。若い花嫁が豪華な轎に無理やり乗せられ、「克妻鬼」と呼ばれる男に嫁がされようとしていたのです。公主は花嫁を助けようとしますが、轎夫に突き飛ばされそうになります。しかし、通りかかった英俊な青年、沙平威が公主を助けました。花嫁は公主の好意に感謝しますが、運命を受け入れるしかありませんでした。
公主は花嫁の無力さに心を痛め、沙平威の勇気ある行動に心惹かれます。しかし、沙平威は急用のため名前も告げずに去ってしまい、公主は少し残念な気持ちになりました。
その後、公主の旅は平穏ではありませんでした。一行は、横暴な県令が民女を奪い、良田を奪って別荘を建てようとしている場面に遭遇します。正義感に燃えた公主は、県令を止めようとしますが、県令は公主の美しさに目をつけ、不埒な企てをします。しかし、張公公が皇上の令牌を見せると、県令は渋々引き下がりました。公主は、県令を土の中に「生き埋め」にして500本の木を植えるよう命じ、その罪を記録して朝廷に報告し、罰を与えました。
その後、一行は定北侯府の管家である劉若謙(リュウ・ルオチェン)に迎えられ、行宮で休息を取ることに。翌日、駙馬である袁不屈(ユエン・ブーチー)が霊山に案内してくれるとのことでした。翌日、公主は袁府で偶然、沙平威と再会します。沙平威を定北侯と勘違いした公主は、真実を知って落胆します。さらに、袁不屈(ユエン・ブーチー)の住居で亡き妻を弔う様子や、前に亡くなった二人の妻の位牌を見て、公主は青ざめて行宮に逃げ帰り、この「年老いて醜い」将軍との結婚を拒否します。
実は、これは杜氷雁(バイ・ビンコー)が巧妙に仕組んだことで、公主に自ら婚約を破棄させ、袁不屈(ユエン・ブーチー)が欺君の罪を負うのを防ぐためでした。張公公は公主に宮殿に戻って皇后に新しい縁を懇願し、袁不屈(ユエン・ブーチー)の不敬罪を問うことを提案します。劉若謙(リュウ・ルオチェン)は事態を理解し、危機を回避するために、公主に山に登って籤を引いて気晴らしをすることを提案し、天意を利用して誤解を解こうとします。
劉若謙(リュウ・ルオチェン)は沙平威にも、公主が袁不屈(ユエン・ブーチー)に不敬罪を課す可能性があることを伝え、紫のローブを著て山で待つように指示します。そして、貴人が現れて運勢を好転させ、袁不屈(ユエン・ブーチー)の窮地を救うと告げます。計画を成功させるため、劉若謙(リュウ・ルオチェン)は妻にも協力を依頼します。一方、昌平(ショウヘイ)公主に屈辱を受けた県令は、皇権を無視して公主一行をつけ回し、復讐を企てます。
誤解から始まった騒動は、さらなる転機と奇遇を生み出そうとしています。昌平(ショウヘイ)公主の予期せぬ旅は、想像を超えた展開を迎えることでしょう。
第17話の感想
第17話は、昌平(ショウヘイ)公主の意外な出会い、正義感溢れる行動、そして誤解から始まる騒動と、見どころ満載のエピソードでした。
まず、公主が微服私訪中に遭遇した花嫁の悲劇は、見ていて心が痛みました。しかし、沙平威の登場で公主が救われ、さらに公主の正義感溢れる行動で横暴な県令が罰せられるシーンは爽快でした。
袁不屈(ユエン・ブーチー)との出会いも印象的でした。最初は「又老又醜」と誤解していましたが、亡き妻を弔う姿や、公主を気遣う優しい言葉に、彼の真面目な人柄が垣間見えました。
杜氷雁(バイ・ビンコー)の巧妙な策略も、この話の大きなポイントです。公主を傷つけないように、袁不屈(ユエン・ブーチー)を守るための行動は、彼女の賢さと優しさを示しています。
また、劉若謙(リュウ・ルオチェン)の機転も光っていました。公主と袁不屈(ユエン・ブーチー)の誤解を解くために、山に登って籤を引くことを提案し、天意を利用しようとしたのは、とても良いアイデアでした。
そして、公主一行をつけ回す県令の存在も、今後の展開が気になります。彼の復讐が公主にどのような影響を与えるのか、目が離せません。
つづく