花轎喜事 第22話 あらすじ/ネタバレ

金簪の謎、悪行が暴かれる

斉(チー)家の奥深くで、方小巧(シャオチャオ)は丹念に捜索した末、ついに密室の鍵の秘密が老夫人が普段身につけている金簪に隠されていることを発見する。この発見に柯世昭(クー・シーチャオ)は欲を募らせ、方小巧(シャオチャオ)を脅迫して金簪を手に入れようと企み、さらには老夫人に毒を盛らせることさえ厭わない。

これを目撃した斉天磊(チー・ティエンレイ)は李玉湖(リー・ユーフー)に「学問を修めた者が心が正しくなければ、その悪はより一層ひどい。柯世昭(クー・シーチャオ)は邪道を歩んだ歪んだ書物を読んだ人間だ」と嘆く。李玉湖(リー・ユーフー)は「ならば夫君は聡明なので、きっと数多くの善書を読んだのでしょう?」とからかう。斉天磊(チー・ティエンレイ)は、善意は勇気と忍耐を基盤とし、裕福な子弟は特に贅沢に気をつけ、悪意を芽生えさせないようにすべきだと答える。

ちょうど十四軒の商家の掌柜が斉(チー)家に集まった際、老夫人はこの機会に私心と争いは斉(チー)家には許されないと厳しく戒める。しかし、その直後老夫人は体調を崩し、急な息切れに襲われる。斉天磊(チー・ティエンレイ)は慌てて小喜(シャオシー)に名医の劉若謙(リュウ・ルオチェン)を呼びに行かせ、診察の結果、中風と診断されるが、幸いにも治療法はまだあるという。

大夫人と二夫人が交代で老夫人に付き添うため、方小巧(シャオチャオ)は隙を見つけることができない。柯世昭(クー・シーチャオ)は再び毒計を巡らし、二夫人を部屋から追い出す方法を考え、毒薬を渡して老夫人の薬に混ぜるように命じる。

方小巧(シャオチャオ)は葛藤と誘惑の中で、最終的に計画を実行することを決意するが、薬に直接触れることができない。二夫人が薬を飲ませようとした隙に、三少爷の名を騙して部屋から追い出し、その間に薬を盛る。しかし、これは老夫人と二夫人の計算のうちであり、二人は密かに薬を入れ替えて、方小巧(シャオチャオ)の陰謀を阻止する。

柯世昭(クー・シーチャオ)は毒殺に成功したと聞いて、すぐに王胡子(ワン・フーヅ)に劉若謙(リュウ・ルオチェン)の闇殺を命じ、自身は金簪を奪うために老夫人の部屋へと向かう。本性を現した柯世昭(クー・シーチャオ)に、老夫人は不仁不義を厳しく非難する。怒った柯世昭(クー・シーチャオ)は老夫人を縛り上げ、無理やり金簪を奪い取ろうとする。李玉湖(リー・ユーフー)が助けようと飛び出すが、老夫人に製止される。老夫人は柯世昭(クー・シーチャオ)の罪を完全に暴き出し、官府に一網打尽にさせることを決意する。

得意げに密室に入った柯世昭(クー・シーチャオ)だったが、李玉湖(リー・ユーフー)は機転を利かせて金簪を抜き取り、一蹴して密室に閉じ込めてしまう。一方、斉天磊(チー・ティエンレイ)と劉若謙(リュウ・ルオチェン)は王胡子(ワン・フーヅ)が連れてきた刺客を撃退し、その後官府が駆けつけて柯世昭(クー・シーチャオ)を逮捕する。

動かぬ証拠を突きつけられても、柯世昭(クー・シーチャオ)は依然として罪を認めようとせず、老夫人は心を痛め、頑固な柯世昭(クー・シーチャオ)を叱責する。

柯世昭(クー・シーチャオ)の逮捕により、斉(チー)家にはようやく平穏が訪れる。李玉湖(リー・ユーフー)は皆の前で自分が杜氷雁(バイ・ビンコー)ではなく李玉湖(リー・ユーフー)であることを告白し、花轎を間違えたものの、正しい相手に嫁いだことを明かす。老夫人は最初は不快感を示すが、李玉湖(リー・ユーフー)の妊娠の知らせですぐに機嫌を直し、李玉湖(リー・ユーフー)が斉(チー)家に新しい命と希望を与えてくれたことに感謝する。

その頃、京城から皇上が昌平(ショウヘイ)公主に婚約を賜り、袁不屈(ユエン・ブーチー)と沙平威を召し出したという知らせが届く。杜氷雁(バイ・ビンコー)は袁不屈(ユエン・ブーチー)の荷物を丁寧に準備し、二人は惜しみながら別れる。袁不屈(ユエン・ブーチー)は揚州での不安と未練を思い出し、杜氷雁(バイ・ビンコー)は優しい言葉で慰め、今回の旅は李玉湖(リー・ユーフー)を助けるためだけであり、二度と離れないことを約束する。

波乱万丈を乗り越えた二組の恋人たちは、ついに幸せを手に入れる。

第22話感想

第22話は、柯世昭(クー・シーチャオ)の悪事が暴かれ、斉(チー)家に平穏が訪れるという重要な回でした。方小巧(シャオチャオ)の葛藤と決断、柯世昭(クー・シーチャオ)の狡猾さと傲慢さ、李玉湖(リー・ユーフー)の機転と勇気など、各キャラクターの心理描写が丁寧で、緊張感あふれる展開に引き込まれました。

特に印象に残ったのは、柯世昭(クー・シーチャオ)が本性を現し、老夫人を襲うシーンです。柯世昭(クー・シーチャオ)の冷酷さと老夫人の悲壮感が対照的で、見ていて胸が痛くなりました。しかし、李玉湖(リー・ユーフー)が機転を利かせて柯世昭(クー・シーチャオ)を倒し、老夫人を救うシーンは爽快感がありました。

また、李玉湖(リー・ユーフー)が自分の正体を明かし、妊娠を告げるシーンも感動的でした。老夫人の当初の怒りは、李玉湖(リィー・ユーフー)が斉(チー)家に新しい命と希望を与えたことで喜びへと変わり、家族の絆の強さを感じさせられました。

つづく